クレジットカードを使い過ぎて借金が増えてしまい、返済ができなくなって破産するといった事例をがあります。そのためクレジットカードを作ることに恐怖を感じる人もいるようです。クレジットカードは持たない方がいいのでしょうか?
しかし、クレジットカードを作り、利用するメリットもあります。そんなクレジットカードのメリットとデメリットを冷静に分析し、その上で判断しましょう!以下に紹介します。
クレジットカードの使い方まとめ!得する?損する?
クレジットカードを持たないメリットとデメリットは?
クレジットカードを持たないことによるメリットは、クレジットカードを持つこと・使うことのデメリットの裏返しでもあります。
「クレジットカードを使いすぎ」を防げる
クレジットカードを使うことによる最大のデメリットは、使いすぎて借金が増えてしまうリスクが高くなることです。そもそもクレジットカードを持たなければ、これを防ぐことができます。
クレジットカードを使って支払いをすると、後日、そのお金を請求されます。つまり、クレジットカードを使った支払いは、借金をすることになります。この基本的なことが何となく意識されなくなりがちなのは、クレジットカードで支払いをした瞬間に銀行の引き落とし口座からお金が引き落とされないからです。
クレジットカードには、持ち主の信用度に応じた限度額が設定されています。その限度額までならば、使いたいだけクレジットカードで支払いができてしまいます。そしてクレジットカードの引き落とし日に、口座から請求額が引き落とせなかった時に不幸が始まります。
「クレジットカードを持たないメリット」は、請求額が引き落とせないほどクレジットカードを使ってしまうことを防げることです。そうすると基本的には現金で支払いをすることになりますので、現金そのものが無くなれば支払いができなくなります。
借金を作り、それが大きくなって破産してしまう人は、支出の管理ができなくなってしまうケースが多く、そのような人はクレジットカードを持つと危険です。
これが自分だけのことならば、自分自身によるお金の管理ということで済みますが、家族の中にクレジットカードでお金を使いすぎることが多い場合は、その人の使い方の管理までやらないと防ぎきれなくなります。
「高金利になる使い方」を防げる
ほとんどのクレジットカードは、一括払いを選択すれば金利(利子)がかからず、支払いができます。しかし、リボ払い(リボルビング払い)やある程度の分割払いをすると金利・手数料がかかることが多いです。
その分、総支払額が増えてしまいます。借金をすることが必ずしも悪いわけではありませんが、できるだけ利子・手数料などを支払わないで済んだ方が良いことは間違いありません。特にリボ払いは危険で、クレジットカードによる借金が増えすぎると、毎月支払いをしてもほとんど借金が減らない状態に陥りやすくなります。クレジットカードを持たなければ、このような高い金利・手数料を支払わなくて済みます。
「クレジットカードの不正利用」を防げる
スキミングやパソコン、その他のいろいろな方法により、クレジットカード情報を含む個人情報が盗まれ、不正に使用される犯罪がクレジットカードの普及以来続いています。クレジットカードを持たなければこのような被害に遭うことはありません。
クレジットカード・個人情報の管理やクレジットカードのセキュリティ向上、クレジットカードによる救済措置などにより、ある程度はリスクを抑えることができます。しかし、完全にこの種の犯罪が無くなることはないでしょう。
クレジットカードを持たないことによるデメリットは、次項のクレジットカードを使うメリットを得ることができないということです。詳細は次項をご覧ください。
クレジットカードを使うメリットは?
クレジットカードを使うメリットは何でしょうか?以下のような特徴が挙げられます。
現金を持ち歩かないで済む
多額の現金を持ち歩くことは、盗難・紛失などのリスクが高くなり、危険です。特に海外旅行などに行くと、多額の現金を持ち歩く怖さを感じることがよくあります。また現金を引き下ろしに何度も銀行やATMに行く必要も無くなります。
海外旅行時などは、昔は現金を持ち歩くリスクを抑えるためにトラベラーズチェックというものがありましたが、クレジットカードの普及により無くなりました。そのため、海外旅行に行く時には、クレジットカードを持っていくか、ある程度以上の金額の現金を持っていくことになります。
またホテルなどでは予約やチェックインの段階からクレジットカードが必要になることがほとんどです。現時点でもほとんどのサービスでクレジットカードを使うことが前提となっており、今後、キャッシュレスの進展によりますますこの傾向は進んでいくでしょう。
そのためほとんどの人がクレジットカードを持つという選択をしています。
ポイントがもらえる
クレジットカードで支払いをすると、ほとんどの場合はポイントがもらえます。ポイント還元率はクレジットカードによって異なりますが、通常は0.5-1.0%ですので、クレジットカードでの支払い額が増えるほど、案外大きな金額に相当するポイントが得られます。
年々、クレジットカードで支払いができるお店が増えており、現金で支払った場合と支払額が変わらないことがほとんどですので、できるだけクレジットカードで支払う努力をすれば、1年間で1万円相当以上のポイント還元が受けられることも珍しくありません。
またネットショッピングでは、特定のクレジットカードを使うことにより、何倍ものポイントを獲得できる場合もありますので、上手く使えば1年間に数万円相当以上のポイント還元を受けることもできるでしょう。
大きいのがほとんどの公共料金をクレジットカードで支払えるようになったことです。ネットショッピングをほとんどしない人でも、公共料金は支払う必要があるでしょう。これをクレジットカード払いにすれば、着実にポイントが稼げます。
クレジットカードは、最近は年会費無料あるいはある程度使用すれば年会費が無料になるものが増えています。このようなクレジットカードであれば、ポイントを稼いだ分だけ得です。
オンラインでの決済が簡単
現代はインターネット社会ですので、インターネット経由のオンラインで手続きできるサービスも多くなっています。
そのようなサービスを利用すると、基本的にクレジットカードで決済することを前提としているものもあります。クレジットカードが無いと、所定の場所まで行って、長時間かかって手続きしなければならないこともあるでしょう。交通費やそれに要する時間などを考えるとクレジットカードの便利さがよくわかります。
米国に行く場合は、ESTAの申請が必要です。これもクレジットカードで決済することが標準になっています。クレジットカードが無いと、非常に不便です。
結論としてクレジットカードは持たない方がいい?
以上のことを考慮すると、クレジットカードを持たない方が良いのでしょうか?
まず海外旅行・出張をするならば、クレジットカードを持たないことのデメリットが大きすぎますのでクレジットカードを作るという判断をする人がほとんどです。
クレジットカードを使いすぎて多額の借金を抱えてしまう人は、基本的にはクレジットカードを持たない方が良いでしょう。
そのようなクレジットカードの使いすぎをしないように、お金の使い方の管理ができる人ならば、クレジットカードを持つことのメリットを活かせますので、クレジットカードを作った方が良いでしょう。
クレジットカードの不正利用のリスクは、完全には無くなりません。車が便利で広く利用されていても交通事故を撲滅することが難しいことに似ています。
ICチップ内臓のようなセキュリティの高いクレジットカードを選ぶこと、不正なインターネットサイトやあまり有名ではない店舗では使用しないこと、クレジットカード情報・個人情報が盗まれないように注意すること、クレジットカード明細を必ずチェックすることなどを行うことにより、かなりリスクを抑えられます。
これもリスクの高い車の運転をする人と、交通安全に配慮して慎重な運転をする人の差に似ています。
それでも不正利用が起こった場合は、できるだけ早くクレジットカード会社に連絡することで救済される確率が高くなります。そのためにクレジットカード明細を常にチェックすることが重要です。
まとめ
クレジットカードの便利さとポイント還元などのメリットを知ってしまうと手放せなくなります。上手に使って、しっかり得しましょう。
▼▼クレジットカードの役立つ情報はこちら▼▼
コメント