日本では1月の第2月曜日を成人の日として、国民の祝日となっています。法律によれば「おとなになったことを自覚し、みずから生き抜こうとする青年を祝いはげます」ことを趣旨としています。
そして多くの自治体で成人の日あるいはその前日の日曜日に成人式が行われています(*豪雪地域など、一部の地域では別の時期に開催しているところもあります)。成人式は、かつては前年の「成人の日」の翌日からその年の「成人の日」までに誕生日を迎える人を対象としていました。しかし、それでは同級生でも誕生日によって成人式が行われる年が異なってしまうことになるため、最近は前年の4月2日からその年の4月1日に成人する人を対象とするようになっています。
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成人式に行かないと後悔する?
自分が成人式の対象となり、招待状が送られてきたら成人式に出席したいですか?綺麗な振袖を着たり、新しいスーツを着て出席して、同級生と集まって盛り上がれれば楽しいですよね。そんな絵に描いたようなハッピーな成人式が迎えられるならば出席したいですし、親や親族も子供が成人になった日を感慨深く感じるでしょう。
しかし、全員がそのようなハッピーな成人式を迎えられるわけではありません。いろいろな理由で「成人式に行きたくない」と思うのであれば、行かないという選択も有りです。成人の日も自分が納得できるように過ごせば良いわけです。
親や親族は、子供が成人式に行きたくないと言えば、もしかしたらショックを受けるかもしれません。子供が成人式に出席したくないということと、子供が成人になったことを喜べないということはイコールではありません。成人式に行くことに何か積極的になれない理由があるわけで、それとは別に本人と家族で成人になったことを祝えば良いわけです。親や親族は、冷静に受け止めましょう。
私自身、成人式で何か「出席して良かった!」という記憶はありませんし、知り合いで成人式を欠席してものすごく後悔しているという人も知りません。小学校からの長い学生生活で、「全員参加」的な行事が多かったためか、同調圧力を感じて「出席しなければいけない」と思ってしまう人もいるかもしれませんが、必ずしもそのようなものではありません。
成人式に行かない理由は?
成人式に行かない理由としてよくあるのは以下のようなものです。
1.忙しくて行けない
当然のことですが、世の中には中卒・高卒で社会人になり、働いている方々がいらっしゃいます。仕事によっては成人式に出席することができないケースがあっても不思議ではないでしょう。また大学生・専門学校生でも、学業やそれ以外の活動で忙しくて出席できないことも十分にあり得ます。
2.一緒に行く人がいない・会いたい人がいない
仲の良い友達が成人式を欠席する場合、一緒に行く人がいなくなってしまうことがあります。またそもそも成人式に出席する人の中で仲が良い人がいない・会いたい人もいないということも珍しくはないでしょう。特に中学から私立に進学し、地元の同期と疎遠になってしまうとそのようなケースに陥りがちです。
小学校・中学校の同級生とも必ずしも仲が良いとは限りません。どの学校でもそうですが、いろいろな人がいます。それでも公立の小学校と比べると私立の学校は多様性は狭まるようです。それは入学試験に合格し、入学金・授業料を払って、通学できる学生が集まっているからです。公立の小中学校は義務教育で、基本的にはほとんどの人が入学できるので、多くの観点から多様性が大きくなります。
人間は、ほとんどの場合、似た者同士が共感しやすいので、自分とあまりにも違うもの同士はあまり仲良くならないケースの方が多いでしょう。小中学校の時は、みんな同じ教室で同じように過ごしていても、少しずつ自分と他人との違いに気がつき始めます。それが思春期というもので、自分が何者なのかということにも悩み始めます。成人式となる頃は、自分の人生が開けつつある人とそうではない人の差が気になり始める年代です。特に上手く行ってなければ他の人と会いたくなくなっても無理はありません。
人間は、突き詰めれば一人一人違うわけですので、それに気がつき始めると孤独を感じます。それは成長するための一歩でしょう。
またこれまでにいじめを受けたり、目撃した人は、いじめをしていた人々と会いたくないでしょう。特にニュースで話題になるように、成人式で暴れるヤンキーのような人々がいると行きたくなくなるのが自然でしょう。
3.経済的な余裕がない
成人式に出席しようとすると、振袖を着たり、スーツを着たり、それらに合わせて髪も整えたりと、それなりに準備にお金がかかります。現実問題として、そのような経済的な余裕がない場合もあります。十分な準備ができなければ、成人式に行きたくないのも無理はありません。
成人式の出席率は?
成人式の出席率は、自治体や開催された年によっても異なりますので一概には言えませんが、50-70%程度のケースが多いようです。これは30-50%の人が成人式に行かないことを意味していますので、「みんなが出席する」と言ったイメージからはかなり実態は異なっていることがわかるでしょう。
そうです!成人式に行かない人も少なくないんです!行きたくもないのに、「成人式に行かなければいけない!」と思い込んでストレスを貯めない方が良いでしょう。
まとめ
成人式に行きたくなければ無理して行く必要はありません。しかし、それとは別に無理のない範囲で、親や親族、恋人など大切な人と一緒に成人になったことを祝えれば最高ですね。もしそれも難しいようでしたら、いつかそんな時が来ると信じて、それまで取っておいても良いかもしれません。世の中には成人になる前に不幸にも亡くなってしまう方もいらっしゃいます。それを考えれば、成人になれたことは恵まれていると感謝しても良いでしょう。
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