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奨学金を返済できずに破産するケース 保証人が請求される悲劇

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最近の20年間、日本のサラリーマンの平均給与は減り続けています。年功序列・終身雇用制度が崩壊し、大企業のリストラも珍しくなく、非正規雇用が増えたことなどがその一因と言われています。

また少子化と国による大学の予算の削減すなどにより、授業料が値上がりしています。その結果、子供を一人暮らしさせてまで遠方の大学に進学させることができる家庭も減っており、親元から通学する学生の比率が増えているようです。

それだけではなく、子供の学費を親が全額負担することができず、奨学金を借りる学生が増えています。大学生の場合、今ではその割合は約50%にまで増えています。

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奨学金を返済できずに破産するケースが増えている

学生に奨学金を貸す中核となっている機関が「独立行政法人日本学生支援機構」です。日本育英会、財団法人日本国際教育協会、財団法人内外学生センター、財団法人国際学友会、財団法人関西国際学友会が合併し、2004年4月1日に設立されました。

この独立行政法人化以降、奨学金を返済できずに破産するケースがテレビ等で報道され、注目されるようになりました。前述のように奨学金を借りる大学生が約半数となる状況では、これは社会問題と捉えられています。

奨学金には給付型と貸与型があり、貸与型には無利子型と有利子型があります。この中で問題となる可能性が高いのがもちろん貸与型で、さらに有利子型の方がリスクが高いです。

それぞれのタイプで金額が異なります。例えば、入学と同時に月額10万円の奨学金を借り始め、4年間ならば480万円、大学院修士課程までの6年間ならば720万円、博士課程までの9年間ならば1080万円になります。

通常は、卒業と同時に貸与型奨学金の返済が始まります。しかし、就職活動がうまく行かなかった場合や、就職ができても給与が低かったりすると奨学金の返済が困難になる場合があります。

それでも就職後も親元から通勤するなどにより、奨学金の返済以外の支出が少ない場合はまだ良いのですが、勤務地などの都合で一人暮らしすると、家賃・光熱水費などの負担もあるため、奨学金の返済がますます困難になります。

奨学金の返済を延滞すると、利子が増やされます。さらに滞納が続くと個人信用情報機関に個人情報が登録されます。そして本人、保証人に督促することになります。

その結果、奨学金の返済が不可能と考えて自己破産する人が増えています。

奨学金で破産すると保証人に請求がいく

大学進学のために借りた奨学金を返済できず、本人が自己破産しても、それで借金が消えるわけではありません。その請求は連帯保証人と保証人に行きます。

これらには本人の父母がなるケースが多いのですが、前述のように父母の経済状態も本人に代わって奨学金を返済する余裕がないことも少なくありません。父母の収入が少なかったり、そもそも高齢で年金暮らしだったりすることもあるからです。

最悪のケースでは父母も連鎖的に自己破産することになります。

このような悲劇をどうすれば防ぐことができるでしょうか?


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奨学金を返済できずに破産することを防ぐために

奨学金によって破産してしまうという最悪のケースを防ぐためには、どのようなことに注意すれば良いのでしょうか?以下に注意点を記します。

1.奨学金は借金であることを深く認識する

奨学金という言葉が誤解を生じる一因である可能性もありますが、貸与型の場合は間違いなく借金です。入学時に、自分が希望する生活水準を実現するために、あまり深く考えずに最高の支給額の奨学金に申し込んでしまうことがあります。

特に担保もなくても借りられてしまうので、無償で支給されているように錯覚してしまうのかもしれません。そして返済を意識せずに、「卒業して社会人になったら返済できるだろう」と安易に考えて、受け取った奨学金を使ってしまうと返済時に困ることになります。

2.奨学金を受け取ってもお金を貯める

奨学金を受け取って比較的楽に生活できるようになっても、できるだけ節約し、お金を使わずに貯めるようにしましょう。さらにアルバイトなどで収入を増やせば、お金を貯められます。卒業時に奨学金を一括返済できれば一番良いです。それができなくても、ある程度お金を貯めてあれば、卒業後に収入が少ない時期があっても、貯金から奨学金を返済することでしばらく耐えられます。

3.多額の奨学金を借りてまで進学する必要があるかよく考える

そもそも就職をせずに進学するために奨学金を借りることになります。奨学金の支給総額を計算して見て、果たして進学にそこまでの価値があるのかどうかよく考えましょう。

確かに大学進学率も高くなり、大学卒でなければ就けない仕事もあります。しかし、世の中の全ての人が大学に進学するわけではありません。また大学中退で成功した著名な人も少なくありません。自分の人生を考え、必ずしも多額の借金を背負う進路がベストとは限らないことを認識しましょう。

まとめ

多くの人が将来の希望を持って大学に進学します。そのための費用を賄うために借りる奨学金が、人生を狂わせるようになってしまうと悲劇です。奨学金で破産しないように注意しましょう。

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