日本の夏は厳しく、エアコン無しでは熱中症になる危険さえあります。そのため、気温が上がってくると、しばらく使用していなかったエアコンを掃除(クリーニング)するかどうか悩む人もいるようです。エアコンは高い所に設置されていますし、構造上、内部までクリーニングするのは大変です。
本当にエアコンのクリーニングは必要なのでしょうか?それとも意味はないのでしょうか?
注目!!
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エアコンの掃除をしていない!クリーニングは意味あるの?
エアコンの掃除をしないと、一般的には以下の2つの点では不都合が生じると考えられています。
1.フィルターが目詰りし、効率が落ちる。
2.内部に発生したカビなどが撒き散らされ、健康被害が生じる。
極論すればこれらの不都合が気にならないのであれば、掃除をしなくても良いということになります。
面倒に感じるかもしれませんが、まずはエアコンの外装カバーを開けて、内部を見てみましょう。フィルターにほとんど埃が溜まっていないようであれば、フィルターを清掃する必要はありません。
しかし、フィルターに埃が溜まっていたら、効率が落ちますので清掃した方が良いでしょう。フィルターは通常は取り外せるようになっていますので、簡単に清掃できます。それぐらいでしたらそれほど大変ではないでしょう。
次にフィルターを外して、内部をのぞくことができたら見てみましょう。もし内部に黒い点など、カビの発生が確認できたら業者に頼んでクリーニングした方が良いでしょう(*本記事では、自分でできるレベルを「掃除」、専門業者に依頼するレベルを「クリーニング」という言葉を使うことにしました)。そのままではエアコンを使う度に部屋中にカビが撒き散らされてしまいます。
少しエアコンを動かしてみて、カビ臭いようでしたら、カビが撒き散らかされていると考えて間違いありません。カビによる健康被害については後述します。
エアコンのクリーニングをしないでカビが撒き散らすとどうなる?
エアコンの内部にカビが発生してしまうと、エアコンを使う度にカビが風に乗って部屋の中に撒き散らされてしまいます。そうすると部屋の中にいる人がカビを吸い込んで、気管支や肺にまで入ってしまうことがあります。
カビが呼吸器内部に入ってしまうと、アレルギー性の気管支炎や肺炎になうこともあり、症状が重くなることがあります。治療をしても、カビを撒き散らすエアコンのある部屋に居て、エアコンを使用する限りは完治しない可能性が高いです。場合によっては、非常に長い期間にわたってこれらの症状で苦しむことになります。
またカビによる健康被害はこれだけでなく、鼻、目、皮膚にも何らかの症状が出ることがあります。その他にも色々な健康被害があるようです。一見、重い症状ではない疾患でも、長期にわたって症状が続くようになると、身体への負担は重いものになります。
「たかがカビ」というように軽く考えない方が良いでしょう。
実際、これらのカビによる健康被害は、個人差も大きく、自覚症状が無いことも少なくありません。ある日突然、症状が出て、それ以降はその症状に悩まされるというパターンが多いです。
海外では排気ガスなどによる大気汚染が深刻な国があります。そのような国に住む人が呼吸器系の疾患に悩まされることが多いことからも、清浄ではない空気を吸い続けた方が身体に良いということはないでしょう。
エアコンのクリーニングは何年に1回やるべき?
エアコン内部のカビによる健康被害を軽く考えない方が良いことを説明しました。それではエアコン内部に発生したカビを簡単にクリーニングできるでしょうか?
正直なところ、一般の人がエアコンの内部までクリーニングし、カビを綺麗に取り去ることはかなり難しいです。エアコンクリーニングの専門業者が専用の道具を使って清掃しないと、内部のカビを除去するのは難しいでしょう。
使い方にもよるのですが、普通は毎年エアコンクリーニング業者に頼む必要はなく、多くても隔年ぐらいで良いでしょう。もちろん費用はかかるのですが、お金さえ払えばやってもらえるますので楽です。カビによる健康被害が発生した場合の損失を考えれば十分に価値のあるものと言えるでしょう。
我が家でもエアコンのクリーニングを業者に依頼して隔年でやって居ます。その度に真っ黒な汚れた水が出てくるので、カビが除去されているのが分かります。家族も呼吸器系のカビアレルギーの人がいますが、清掃をするようになってからは快適に過ごして居ます。これは価値が高いですね。
専門業者にクリーニングを頼む前に、自分でエアコンの内部をのぞいてみて、カビの発生状況を確認した方が良いでしょう。
関連記事:エアコンのカビの確認方法!掃除のタイミングはいつがベスト?
エアコンのクリーニングはお掃除機能付ならばいらない?
最近のエアコンの上位機種には、「お掃除機能」が付いているものがあります。「お掃除機能」というだけに、これがついて入ればエアコンのクリーニングがすべて自動になると誤解する人もいるようです。
通常のお掃除機能は、あくまでもフィルターのホコリを掃除する機能が自動になるだけです。高い所にありますので、これも便利と言えば便利なのですが、実際、フィルターを取り出して掃除をするのはそれほど難しくはないので、お掃除機能が無くてもそれほど困りません。
またお掃除機能も完璧ではなく、ある程度使用するとホコリが溜まってしまい、それを捨てなければいけない機種がありますので、完全自動とは考えない方が良いでしょう。これを誤解して、かえってエアコンの内部を汚れた状態にしてしまうことがありますので注意が必要です。
結局、お掃除機能が付いていても、エアコン内部のカビの清掃にはほとんど効果がありませんので、専門業者に依頼してクリーニングする必要があります。
実はお掃除機能にはデメリットがあります。お掃除機能が付いているとエアコンのクリーニングは付いていないものよりも難しくなり、割増料金がかかるからです。
お掃除機能が付いていない機種の方が安いですし、クリーニング料金も安くなるのでおすすめです。
まとめ
エアコンのクリーングの必要性について解説しました。しっかり清掃し、健康被害を未然に防止して、快適な毎日を過ごしましょう。
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