夏になると蚊が増えてきますね。アクティブにアウトドアで楽しむ季節なので、多くの人が屋外で過ごすでしょう。蚊がいる所へ行く時は、しっかり蚊に刺されないような対策をしていますか?蚊に刺されると赤く腫れ、痒くなるので不快ですが、それだけでなく非常に危険な可能性があることはご存知でしょうか?以下に紹介します。
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危険な生物のことがわかるまとめ
蚊は危険で海外では多数の死者が発生
WHO(世界保健機関)から、世界で1年間に人を死に至らしめた動物について報告されています。人を襲う危険な動物と言われると、サメ、ライオン、ワニ、毒ヘビなどを思い浮かべる方が多いのではないでしょうか?実際にこれらの動物によって死亡した人数を見てみると以下のようになります。
サメ: 約10人
ライオン: 約10人
ワニ: 約1000人
毒ヘビ: 約50,000人
これらに比べて桁違いに多くの人間を死に至らしめているのが蚊で、なんと約72万5,000人です。最も多くの人間を死亡させている動物が蚊なのです。これは蚊が様々な感染症を媒介するためです。主な感染症としては、マラリア、日本脳炎、デング熱、ウエストナイル熱、ジカウイルス感染症(ジカ熱)、黄熱などが知られています。特にマラリアの脅威は大きく、2015年には42万9,000人が死亡しています。
マラリアは亜熱帯・熱帯地域を中心に感染者数が多く、100カ国以上で流行しています。特にアフリカのサハラ砂漠よりも南側で死亡者が多く、その大部分は5歳未満の子供です(*国立感染症研究所ホームページより)。
日本脳炎では最大2万人が死亡していると推定されています。またデング熱は、年間1億人が発症していると推定されています。感染により死に至らなくても、ジカ熱では母子感染で胎児への先天異常の原因になることが明らかになっており、非常に恐ろしい病気です。
(これらのデータは国立感染症研究所ホームページ参照)
このように蚊は、種々の動物の中で人類最大の脅威と言えるでしょう。
蚊は危険なので日本でも刺されないように!
蚊が非常に恐ろしいことは十分にご理解いただけたと思いますが、最近の日本ではこれらの蚊が媒介する病気が大流行したことは無いようです。そのため、日本ではこれらの蚊の媒介する感染症は関係無いと勘違いしている方もいらっしゃるようです。
日本脳炎は、日本ではワクチンの接種により流行は阻止されていますが、1992年以降、毎年10人以下ですが発生しているため、国内でも感染の機会がなくなったわけではありません。ワクチンの接種をしていない方は特に注意が必要です。
マラリアは最近は年間50-70例発生しています。これらは海外で感染して日本に入国した後に発症したもので、国内での感染ではありません。日本にはマラリア原虫を媒介するハマダラカが生息しており、温暖化が進むとリスクが高くなるとも言われています。
デング熱、ジカ熱などにおいても同様で、国際的な人の往来・物流が活発ですので、いつどのような形で感染症が国内に持ち込まれても不思議ではありません。実際、デング熱は2015年に都心で国内感染が確認され、ジカ熱はオリンピック開催前のリオデジャネイロで感染が懸念されました。
日頃から蚊に刺されないように注意するようにすべきでしょう。
蚊に刺されないための対策
まず必要がなければ蚊のいる場所に行かないようにすることが最も効果的です。自宅など、長時間いる場所には、蚊が侵入しないように窓やドアを開けたままにしないようにしましょう。蚊が侵入してしまったら、すぐに退治しましょう。
アウトドアなど、どうしても蚊がいる場所に行く場合は、長袖・長ズボンを着用するなどして、肌を露出する部分をできるだけ少なくしましょう。肌が露出する部分には虫除けスプレーを付けるようにしましょう。夏は暑いので、汗で肌につけた虫除けが落ちてしまうので、定期的に塗り直すことが必要です。
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まとめ
蚊の危険性について紹介しました。現在は日本国内で蚊が媒介する感染症が大流行するような状況ではありませんが、いつ流行しても不思議では無い状況です。日頃から蚊に刺されないように注意しましょう。
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