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VICS WIDEとは?カーナビに必要なのか?

投稿日:2018年8月8日 更新日:

ドライブに出かけた時にすごく憂鬱なことの一つは渋滞です。狭い車内でノロノロ動く渋滞にハマってしまうと、うんざりしますし、目的地にたどり着くまでの所要時間が予想しにくくなりますので、誰かと待ち合わせの約束をしていたり、次の予定があったりすると困ります。そんな時に役に立つのがカーナビのVICS WIDEです。以下に紹介します。

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VICS WIDEとは?

VICS WIDEの説明の前に、まずは従来から利用されているVICSについてみてみましょう。

VICSとは、道路交通情報通信システム Vehicle Information and Communication Systemの頭文字を取った略称です。一般財団法人道路交通情報通信システムセンターが運営しています。渋滞や交通規制などの道路交通情報を収集し、さらにその情報を処理・編集し、ドライバーへ情報提供するシステムです。

日本では多くの場所で交通渋滞が発生しています。渋滞による時間と労力の損失、車の燃費悪化による燃料の損失は、日本全体で考えれば膨大な金額になります。渋滞や交通規制の情報をドライバーに伝え、これらの損失を軽減することを目的として導入されました。VICSの普及により、導入前に比べて東京都の渋滞損失額は12%減らすことができたとされています(*一般財団法人道路交通情報通信システムセンターホームページ参照。以下も同様)。渋滞の情報をドライバーに伝えるシステムの価値がよく分かりますね。

VICSは、まず日本道路交通情報センター、都道府県警察、道路管理者などから道路情報を収集します。これらの情報を処理し、適切な形式に編集した上でFM多重放送、光ビーコン、電波ビーコンなどにより車載のカーナビ等に送信します。FM多重放送を受信してカーナビにVICSの渋滞情報を表示することができますが、渋滞を回避して最短時間で目的地へ行くためのルート検索などの機能はありません。VICSのFM多重放送では、渋滞区間を通過するための時間情報を取得できないためです。光ビーコンと電波ビーコンは、渋滞区間を通過するための時間情報を取得できますが、これらのビーコンを受信できる装置を車に搭載しなければならないことと、道路のビーコンが設置してある場所を通過しないと情報を受信できないという制限があります。

1995年に一般財団法人道路交通情報通信システムセンターが設立されて以来、VICSのサービスを開始し、渋滞の緩和に貢献してきましたが、2015年からより高機能で便利なVICS WIDEのサービスが始まりました。その特徴は以下の4つです。

1.最新の渋滞情報を反映したルート検索

FM多重放送が従来の2倍の伝送容量となったため、各区間の渋滞情報とそこを通過するために要する時間情報が得られるようになりました。カーナビの機種にもよりますが、最新の渋滞情報に基づいて、最短時間で目的地に行くためのルート検索が可能となります。これは大きいですね。

2.よりきめ細かな交通情報提供

従来は車両感知器が未設置の区間は交通状況の把握ができませんでしたが、プローブ情報を活用することでよりきめ細かな交通情報を提供できるようになりました。プローブ情報とは、走行している車から直接収集される位置と時刻の情報です。

3.気象などの特別警報をポップアップ表示

気象庁からの情報を基に、気象情報をポップアップ表示できるようになりました。海岸沿いでは大きな地震の後に津波が来襲することもありますので、頼りになる情報です。

4.大雨のエリアを表示

ゲリラ豪雨で道路が冠水するなどの事例が発生しています。大雨のエリアが地図上で表示されると非常に参考になるはずです。

VICS WIDEを利用するためには対応するカーナビが必要となります。

VICS WIDEはカーナビに必要?

VICSからVICS WIDEにバージョンアップすることで、東京都の渋滞損失額はさらに11%減少するとされています。渋滞情報を基に、カーナビの最短時間ルート検索などにより、多くのドライバーが渋滞を回避する行動を取れば、渋滞は緩和され、損失額を減らせるでしょう。そのように考えると、できるだけ多くの人が利用することで、社会への貢献が大きくなると言えます。

もちろん自分自身も、渋滞にハマってしまう時間を減らすことができれば、人生の大切な時間をより有意義なものにできるでしょう。

ある程度出発時間を調整できる場合や、休憩・食事などの時間を調整できる場合なども、VICS WIDEで渋滞状況を確認できれば予定を立てて時間を有効に使えるでしょう。

これまでVICS WIDE無しでやってきた人も多数いらっしゃいますので、絶対に無ければダメというわけではないですが、活用できれば頼りになるツールでしょう。


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VICS WIDEでは災害情報も分かる

災害はいつ来襲するかわかりません。東日本大震災などの自然災害で被災されたことがある方々は、自然災害の恐ろしさは実感としてあるでしょう。自分が住んでいる地域で災害に襲われても大変ですが、それがドライブなどで住んでいる地域から離れた場所にいる時ならば多くのリスクがあります。特に車を運転している場合は、道路情報が重要ですので、VICS WIDEは頼りになります。

大きな地震の後には津波が来襲することもありますが、海岸線を走行中ならば、津波の情報をできるだけ早くキャッチすることが命に関わる可能性もあります。

またゲリラ豪雨で冠水している道路に侵入してしまった結果、車が走行不能になることもありますし、ハイブリッドカーや電気自動車であれば感電のリスクもあります。突然来襲するゲリラ豪雨の情報や冠水した道路の情報を得ることも重要です。

災害は普段は身近に感じられないだけに、その情報の価値が感じられないかもしれません。しかし、一度でも災害に遭遇したことがあれば、正確な情報が非常に大切であることはよくわかるでしょう。

まとめ

VICSとVICS WIDEについて紹介しました。優れたシステムですので、是非活用しましょう!

カーナビについてのまとめは、こちらの記事「カーナビについてのまとめ」をご覧ください。

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