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台風で飛行機が欠航になる確率は?基準は?いつ決まるの?

国内旅行

日本では毎年多数の台風が発生し、来襲しています。今後は地球温暖化の進行により、もしかしたら台風の数は増加していくのかもしれません。

台風の影響で日本中の交通機関が混乱します。特に飛行機が台風で欠航になると困りますね。

台風で飛行機が欠航になるのはどのような状況なのでしょうか?その影響は、飛行機の航路のどこに台風が居るのかにもよります。実際、台風で飛行機が欠航になるのはどのぐらいの確率なのでしょうか?

以下に紹介します。

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台風で飛行機が欠航になる確率は?いつ決まる?

まず明らかなのは、台風が日本に来襲すると、状況によっては飛行機は欠航になります。

ある程度の勢力の台風が日本のどこかに上陸すると、そのエリア・時間帯にある空港のフライトが欠航になることがあり、各航空会社のサイトなどで確認できます。

自分が搭乗する予定の飛行機が欠航になっているのかどうかを、まずは航空会社のサイトで確認しましょう。状況にもよりますが、午前中のフライトならば前日に欠航が決定することもあります。

次に知っておきたいのは、台風が来襲するからと言っても、必ず欠航になるわけではないということです。

台風は常に移動しており、観測技術も向上していますので、危険を回避しつつ飛行機を予定通り運行する努力をギリギリまでしています。そのため事前に欠航が決定しない場合は、空港へ行き、チェックインし、保安検査場を通過して、搭乗ゲートで待機する必要があります。

国土交通省が平成29年7-9月の日本の航空会社の欠航率を調べたところ、台風が多い時期でも約1%です。

飛行機の場合は、かなり前に予約をすることが多いので、台風が来る日を天気予報で確認してからスケージュールを決めることは少なく、そのような意味でもこの確率は参考になるでしょう。

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台風で飛行機が欠航になる基準は?

台風で飛行機が欠航になる理由は複数考えられますが、ここでは主要な原因となることが多い風の強さについて見てみます。

まずすべての航空会社に共通するような画一的な「欠航の基準」はありません。最終的な判断は航空会社に委ねられます。したがって、ある航空会社は欠航しても、他の航空会社は運行するということも有り得ます。

風については、強さだけでなく向きが重要です。特に飛行機は横風に弱いためです。その次に追い風にも弱く、向かい風には比較的強いです(*もちろんダウンバーストのような異常な風には弱いです)。飛行機の機材(機種)によっても性能に差がありますので、これも航空会社・フライトによって判断が分かれる要因となります。

また着陸後の制動距離は、滑走路の路面が濡れているかどうかにもよりますし、空港によって滑走路の長さが異なりますので、これらを総合的に判断して決めることになります。

風の向きも時々刻々と変化しますので、離着陸時に風向き・強さが良い状況になるまで待機して、タイミングを見計らって離着陸しています。

台風によって飛行機が欠航になるのか否かについて、「台風が途中にいる場合」と「台風が出発地・目的地にいる場合」によっても違いがあります。以下でさらに詳しく紹介します。

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飛行機は台風が途中にいる場合は欠航になる?

ここでは台風が途中にいる場合について考えます。台風が日本に向かって進んでいて、フライトの時刻には飛行機が通過する経路の途中に台風が移動してくる可能性があるパターンです。

先日、私が鹿児島観光に行き、復路のフライトで鹿児島空港から羽田空港に行く時がこのケースでした。鹿児島空港の搭乗ゲートで出発を待っている時に、他の搭乗ゲートの大阪行きのフライトや名古屋行きのフライトは、場合によっては台風の影響により鹿児島空港へ引き返す可能性があることがアナウンスされていました。

それでも羽田行きのフライトはそのようなアナウンスが無かったので、少し不思議な感じがしました。それは次のような理由によるものです。

経路の途中に台風が存在する場合は迂回する

台風の移動する速度は通常は20-50 km程度で、半径は大型で500-800 km未満、超大型で800 km以上ですので、サイズが小さいものほど迂回してかわすことができます。

ちなみに前述の私が鹿児島空港ー羽田空港間のフライトで遭遇した台風は半径は500 km未満でした(*500 km未満の場合は数値が表示されないのでサイズは不明ですが、中・小型レベルの大きさということになります)。この方法が最善です。

台風の上は通過しない

人工衛星などによる台風の画像をよく目にしますが、台風の高さは1万m〜1.5万mに達し、その上を通常の旅客機で通過することは困難です。旅客機などの飛行機は、おおよそ1万m程度の高度を飛行するためです。それより高い高度になると空気が薄くなり、飛行することが困難になります。

台風を突っ切ることがある

気象衛星の画像などで台風を上空から見ることが多いため、真ん中に台風の目があって、その周囲に渦巻き上に雲を伴っている形状が上から下まで同じというイメージをお持ちの方もいらっしゃるかもしれません。

実際は、上部と下部が広がり、中央部分が細い「ミシン用ボビン」のような形状をしています。この中央部分の状態によっては、安全を十分に確認した上で台風を突っ切ることも可能です。

出発地が離陸可能であり、目的地が着陸可能であることが必要

出発地および目的地が台風の圏外にあり、離陸・着陸ができることが必要です。

以上をまとめると、経路の途中に台風が存在する場合でも、基本的には迂回してかわすことにより運行することが多いです。台風の上空を通過することは困難ですが、状況によっては突っ切ることもあります。これらの最終判断は機長がするそうです。

飛行機は台風が出発地・目的地にいると欠航になる?引き返す?

台風によって飛行機が欠航になる最大の理由は、離陸時と着陸時の風です。前述のように特に横風が危険で、機種および空港ごとに横風の制限値が設定されています。滑走路の路面が乾いている場合と湿っている場合でも制限値が異なります。飛行機に対して斜めから吹いてくる時は横方向の成分で計算します。

台風の圏内に入ると風も強く、時間とともに風向きも変わっていきますので、非常に難しい状況であることがよくわかります。

そのため離陸時に台風が出発地の空港を直撃する場合は、欠航になる可能性があります。しかし、台風の風の強さや速度などによっては欠航にならない可能性もありますので、欠航であることを確認する前に欠航と決めつけないようにしましょう。

目的地の空港に着陸時刻に台風が直撃する場合も、飛行機が引き返す、あるいは他の空港に着陸する可能性があります。もちろん欠航になる可能性もあるでしょう。

国内線の場合、同一路線で同日に複数の便がありますので、あまりに遅延させて運行することは考えにくいですが、国際線の場合は欠航した場合の損失が大きいため、数時間程度は出発を遅らせても出発することがあるようです。

離着陸時の風の影響が欠航の最大の理由ということから考えると、台風が通過して圏外になっても、風が強かったりすると離着陸が困難になることがあります。

実際、前述の鹿児島空港からのフライトで羽田空港へ着陸する時に、台風の圏外であったにもかかわらず着陸時に風が少々強く、着陸を中止して再上昇し、2回目のトライで着陸できました。そのため20分程度遅延したようです。無事に着陸できれば20分程度遅れても良いのですが、着陸をやり直したりするとちょっとドキドキしますね。

機材繰りで欠航になることもある

飛行機は、通常は認可された路線で定期的に運行されています。乗客を乗せずに飛んでいたら赤字になってしまいますので、往路も復路も通常は乗客を乗せて運行します。

したがって、ある路線のフライトでは、通常はその路線でこちらへ到着した飛行機に乗ることになります。しかし、台風の影響でこちらへ来る飛行機が欠航になった場合は、機材繰りができずに台風が過ぎ去った後でも欠航になってしまうことがあります。

これらのことを考えると、やはり最終的な欠航の確認は登場する飛行機会社のサイトで確認するようにしましょう。

ANAのツアーで飛行機が欠航になった場合については、こちらの記事「ANAのツアーで飛行機が欠航になった場合のツアーの扱いは?」をご覧ください。

まとめ

台風により飛行機が欠航するケースについて紹介しました。何よりも安全が最優先ですので、運悪く台風で欠航になったとしても諦めましょう。

最大瞬間風速などについてこちらの記事で紹介しています。

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