Apple Watch 4が発表されました。1年前に発売されたApple Watch 3と比べていろいろな点でバージョンアップしています。実際のところ、Apple Watch 4と3では何が違うのでしょうか?Apple Watch 3は値下げして販売が継続されていますが、どちらを選ぶべきでしょうか?以下に紹介します。
Apple Watch 5と3の比較については、こちらの記事「Apple Watch 5を買いました!Apple Watch 3との違いは?」をご覧ください。
Apple Watch 4の違いを3と比べると?
Appleは米国時間の2018年9月12日にApple Watch 4を発表しました。日本では9月14日から予約を開始し、発売は9月21日からです。Apple Watch 3と比べて何が変わったのか、その違いをいくつか見てみましょう。
価格は、Apple Watch 4 GPSモデルが45,800円(税別)〜、GPS + Cellularモデルが56,800円(税別)〜。Apple Watch 3は値下げされて、GPSモデルが31,800円(税別)〜、GPS + Cellularモデルが42,800円(税別)〜。
厚さは、Apple Watch 4の方が0.7 mm薄くなり、10.7 mm。心臓部のプロセッサは、64ビットデュアルコアS4プロセッサとなり、Apple Watch 3のS3プロセッサと比べて最大2倍高速になりました。操作に欠かせないDigital Crownは、回転させるとカチカチといった心地よい感覚が得られるものに進化しています。防水機能は同じです。このようなスペック的な比較は重要ではありますが、分かりにくくもあります。以下、実際に使用する上での分かりやすい違いについてピックアップします。
Apple Watch 4の違いは画面
もっとも分かりやすく、日常的に違いが感じられるのが、有機ELディスプレイが大きくなったことです。サイズは2種類あり、Apple Watch 3では42 mmケース(表示領域740平方ミリメートル)と38 mmケース(同563平方ミリメートル)でしたが、Apple Watch 4では44 mmケース(同977平方ミリメートル)と40 mmケース(同759平方ミリメートル)となりました。表示領域では約30%広くなりました。
この差はかなり大きいでしょう。写真などの表示領域全域に画像が表示される状態を見ると、Apple Watch 3では表示領域の周囲にかなり何も表示できない領域があり、特に両脇やコーナー部分はかなり外周部から離れている印象を受けました。これがApple Watch 4ではかなり狭額縁化しており、デザイン的にも美しいものになっています。
iPhoneなどとは異なり、もともとApple Watchは小さな画面のアイコンなどをタップして使わなければならず、少々操作し難いです。それだけに表示領域が約30%も広がる効果は大きいです。またそれだけ多くのコンプリケーション、情報を表示できる余裕も生まれますので、多機能なスマートウォッチの実力を発揮しやすくなるでしょう。
Apple Watch 4の違いは心電図
Apple Watch 4の発表で、私が一番驚いたのが、スマートウォッチで世界で初めて心電図を測定できる機能付いたことです。Apple Watch 3や他のスマートウォッチ、活動量計などでも心拍数は測れますが、心拍数計測と心電図計測はまったく別次元の話です。心電図とは心臓の電気的な活動の様子をグラフの形に記録したもので、健康診断などでも計測されるものです。心臓の疾患についての情報を得ることにおいては、必須と言っても良いでしょう。つまり、もはや医療機器と言えるレベルになったわけです。
私は、特に心臓に疾患があるわけではありませんが、ストレスが溜まると胸が息苦しく感じることあります。そのためApple Watch 4の心電図機能のことを聞いた時にものすごい価値を感じ、これだけでも買っても良いなあと思いました。しかし、さらに慎重に調べてみると、重大なことが分かりました!
心電図機能があるということは医療機器として扱われることとなり、Appleは米国ではFDA(米国食品医薬品局)の認可を受けました。米国以外でも医療機器となると認可が必要となる国がほとんどと思われますが、現時点では米国でした認可が受けられていないようなのです。つまり、心電図機能が使えるのは当面は米国だけとなりそうです。日本では近い将来認可されるのか、それともその予定も無いのかについては何も発表されていません。
米国ではApple Watch 4を使用している人から膨大な心電図データが得られます。それも健康診断のような短時間のものではなく、ほぼ1日中、長期間に渡って取得したデータであり、何らかの心疾患になった人のデータを解析することにより、心疾患と心電図の関係が詳細に明らかにされると期待されています。医学的にはまだまだ分からないことが多いですが、大量のデータが集まることで、心電図にどのような兆候が現れればどのような心疾患が起こるのかという相関はどんどん明らかになるでしょう。そうなればそのような兆候が現れた時にApple Watchが通知するようにすれば、命を救える事例が増えるでしょう。
そんなスマートウォッチの可能性を考えると、日本でも1日でも早く医療機器として認可されることを期待します。心電図機能が使えれば、私は即買いです。
Apple Watchの心電図機能を日本で利用する裏技については、こちらの記事をご覧ください。
まとめ
Apple Watch 4が発表されました。Apple Watch 3は値下げされて販売継続です。どちらを選ぶのか良いでしょうか?価格の差がまったく気にならないという方はApple Watch 4がおすすめです。目玉の心電図機能が当面は日本では使えないようですので、この機能無しならば機能面ではApple Watch 3でも見劣りしない気がします。価格が気になる方はApple Watch 3でも良いでしょう。ちなみに私はApple Watch 3を使っています。
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