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人手不足による倒産はなぜ起こる?深刻な業界は?

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最近は新聞やインターネットなどで、毎日のように「人手不足」という言葉を耳にします。商品やサービスの注文・ニーズはあるのに、人手不足が原因で倒産する事例も増えているようです。一方で人工知能(AI)が進歩し、人の仕事を奪っていくといったことも話題になっています。一体、どういうことなのでしょうか?

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人手不足による倒産はなぜ起こる?

日本の人手不足の問題は、日本中のあらゆる職場に関する問題ですので、あまりに大きく、複雑な問題ですので、とても一言で説明できるものではありません。例えば最近の15年間の間に、日本を代表するような大手電機メーカーでは、大量のリストラが行われました。これまで働いていた職場を退職しなければならなかった方々には、「人手不足」と言われても違和感があるかもしれません。このようにミクロに見れば、余剰人員を減らすためにリストラする企業も依然としてあります。また就職活動をしても、採用してもらえない人もいらっしゃいます。しかし、求人を出しても、必要な人を雇用できない企業が増えていることも事実です。むしろ求人数と求職者数のバランスを考えると人手不足感は高く、さらに少子高齢化で人工が減少していく日本では、ますます人手不足が深刻になると懸念されています。

人手不足による倒産の原因を見てみると、人手不足の真相についてもう少し理解が深まるでしょう。代表的なものを以下に記します。

1.後継者難によるもの

日本には多くの有名な大企業があります。しかし、企業数や労働者数は、中小企業の方が圧倒的に多いです。中小企業では創業者が経営をしていて、同族経営の世襲で後継者を選んでいる場合が少なくありません。少子高齢化により、経営者に跡継ぎがいなかったり、子供が居ても跡を継ぐことに同意しなかったりすることがあり、倒産(解散)に至るケースがあります。

2.求人を出しても人が集まらないことによるもの

これがもっとも一般的な人手不足のイメージでしょう。給与が低く、業務がきついと認識されている業界では求人を出しても人員を確保できないことが多くなっています。従業員が居なくなれば企業活動ができなくなってしまいます。

3.従業員の離職率が高いことによるもの

前項の求人を出しても人員が獲得できないこととも複合している場合がありますが、そもそもの従業員の離職率が高く、どんどん人が居なくなってしまうケースです。待遇や勤務内容などがその原因となっていることが多いようです。従業員と経営者との関係が悪く、従業員が一度に多数退職し、独立してしまったり、競合他社に引き抜かれてしまう事例などもあります。企業のM&Aなどが話題となることも多いために、モノのように感じることもあるかもしれませんが、企業とはそこで働く従業員がすべて同時に退職してしまえば、企業としての価値が著しく低下します。

4.人件費が高騰することによるもの

これも前項・前々項と関係していますが、従業員の待遇を改善して離職を防いだり、求人を出して人員を獲得しやすくするために、人件費を上げる努力をする場合があります。飲食業界などでは、バイトの時給を上げるような動きがあります。しかし、従業員一人当たりの売上・利益が増やせなければ、人件費の上昇は経営を圧迫する要因となります。特に高騰するような事態となれば、倒産に至ることもあります。

次項では業界ごとに見てみましょう。

人手不足による倒産が深刻な業界は?

現時点では以下のような業界が人手不足と言われています。

1.建設業
2.警備業
3.医師
4.薬剤師
5.介護業
6.外勤事務
7.美容師
8.クリーニング業
9.保育士
10.自動車の運転手
11.自衛官
12.飲食業
13.IT技術者
14.宿泊業

以上はランキングではありませんし、人手不足の業界をすべて網羅しているわけではなく、これ以外にも多数あります。つまり、あまりに多くの業界が人手不足に陥っており、業界によって就業者数・職種なども多様で、人手不足の深刻度合いを客観的に比較することも難しいです。例えば、医師と言ってもいろいろな診療科がありますし、地域による違いもあります。多くの職業において、正社員の人手不足とアルバイト・パートの人手不足も分けて議論しようとすると非常に複雑です。ファミリーレストランやコンビニエンスストアなどでは、アルバイトが主要な戦力となっており、アルバイトを確保できないために24時間営業を止めたり、場合によっては閉店する事態になっている事例も増えています。アルバイトであっても、人手不足の影響は深刻なのです。

少子高齢化によって、介護業、保育士の重要性は多くの国民が理解しているのですが、人手不足を解消できるような有効な施策は未だに見出されていません。人手不足が深刻になるほど、その業界で働く労働者にかかる負担は大きくなる傾向にあり、それがさらに人手不足を深刻化するような負のスパイラルの兆候も感じられます。


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人手不足はなぜ起こる?

人手不足はなぜ起こるのでしょうか?不景気で需要が無くなり、多くの企業の売上が減少し、人員が余剰になって失業するならば理解しやすいです。しかし、明らかに需要があり、求人を出しても人が集まらず、一方では有名な大企業でも大規模なリストラをしています。

これは日本国内だけを見た場合でも、経済というものは規模が大きく、多くの業界・膨大な数の企業等の活動によって動いています。時代とともに産業構造は変化し、ミクロには企業の衰退もありますので、業績の良い企業もあれば悪い企業もあるのは自然なことです。政府の労働力調査によれば失業率は改善していて、仕事を選ばなければ多くの人は就職できる状況ではあります。このような状況から考えると、人手不足の主要な原因の一つは、待遇・仕事内容によるものが考えられるでしょう。

最近は雑誌やインターネットなどで、企業の給与ランキング・生涯年収ランキングなどが特集されることがあります。自分の給与が低い方であると認識した場合、勤労意欲が下がり、もっと良い給与がもらえる企業へ転職しようと考えても自然でしょう。特に労働環境が厳しい場合は離職の原因となるでしょう。場合によっては、給与が下がっても良いから、もう少し労働環境の良い職場に移りたいと考える人も少なくないでしょう。それゆえにブラック企業とのレッテルが貼られると、人材獲得には大きな影響が出るでしょう。

また女性の場合は、業界・職種によっては結婚・出産や夫の転勤などによって離職する事例も少なくありません。業種によっては辞めさせるように圧力をかけるところもありますが、反対に人手不足が深刻な企業では、辞めさせないように圧力をかけるところもあります。

現在、運送業などの一部の業種で給与を上げ、サービスの料金も上げる動きが見られます。またブラック企業へは社会から厳しい目が向けられる雰囲気があります。人手不足への対応として、労働者のために待遇改善・職場環境を進める方向に進んで行けば、実施できる企業に人材が集まり、そうではない企業が淘汰されていくことになり、良い方向へ行くかもしれません。

まとめ

長く続くデフレと年功序列・終身雇用制度の崩壊によって、日本人の平均的な可処分所得・生涯賃金は下がり続けているようです。一方、大学の授業料など、子供の教育にかかる費用などは上昇し続け、生活は苦しくなっています。また企業の内部留保が増加していることも報じられています。やはり必要なことは、労働者の待遇・職場環境の改善でしょう。

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