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車にデジタルミラーが搭載されていく!電子化が進む!

投稿日:2018年10月8日 更新日:

自動車を安全に運転するためには視界を確保することが重要で、できるだけ死角を少なくするためにルームミラーやドアミラー、フェンダーミラーなどの鏡が使用されています。いよいよこれらが電子化された「デジタルミラー」の車への搭載が始まります。以下に紹介します。

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車にデジタルミラーが搭載される!

現在販売されているスマホやパソコンのディスプレイを見ると分かりますように、非常に高精細で高画質な液晶ディスプレイが多くの場所で利用できるようになっています。もはや鏡に写った映像と遜色無いどころか、状況によっては鏡に写った映像をみるよりも鮮明で、見やすくなります。またディスプレイに映す映像を撮影するカメラの性能も向上しました。さらにこれらの価格も下がり、製品として車に搭載できる水準まで来たようです。

法律的には、2016年6月に国土交通省が道路運送車両の保安基準を一部改正し、バックミラーに代わる電子ミラー(デジタルミラー)を乗用車やトラックなどで使用することが認められています。そのため自動車メーカー各社が、カーショーなどで試作車を展示し、いつ製品化されるのかと注目されていました。ついにトヨタから、2018年10月下旬に国内発売予定の高級車「レクサス」の新型車「ES」にオプションとして搭載が始まることが発表されました。他社の動向はまだ分かりませんが、各社から試作車は発表されていますので、高級車から順次搭載されていくのではないかと予想されます。

カメラで撮影した映像を車内のモニターで映すという点では、これまでにバックガイドモニターが搭載されています。しかし、バックガイドモニターは、シフトレバーをバック「R」に入れた時にカーナビなどのモニターに映すもので、基本的には低速の車庫入れなどの時に使います。またもともとは車の死角になっていた範囲を、新たに追加したカメラ&モニターで見えるようにしたものなので、何かと置き換えるというものではありませんでした。

ところがバックミラーは車に必須のもので、法規制もあります。単純に後方を見るということだけでなく、雨天や夜間などの難しい状況でもしっかり見ることができ、故障して急に見えなくならないような信頼性という点などにおいても高い水準のものが要求されるわけです。それらの点においても、ようやく長く使われてきたミラーと置き換えられるようになりました。将来はデジタルミラーが標準になる可能性が高いでしょう。

車のデジタルミラーのメリットは?

これまで使われてきたミラーと比較した場合、デジタルミラーのメリットは何でしょうか?主に以下のような点と考えられます。

1.見やすい

大雨や夜間に車を運転してみるとよく分かりますが、窓越しにみるドアミラーは本当に見難いです。窓に水滴がついて、さらにミラー部分にも水滴が付くと、雨の勢いが強くなるほどよく見えません。また夜間のように周囲が暗いとミラーに写った画像も見にくいです。これがデジタルミラーになると、カメラが窓の外にあり、モニターが車内にありますので、水滴で映像が見難くなるということはありません。また最近のカメラの性能向上により、夜間でも見やすいです。これは夜間のバックガイドモニターなどの映像でも確認できるでしょう。

2.視野が広く、視界が広がる

ドアミラーやフェンダーミラーで後方を見ようとした場合、ドライバーとミラーの位置関係からおおよそ視界が制限されます。特にデザインなどの関係でミラーそのものをあまり大きくできない場合は、視界が狭い印象を受けるでしょう。デジタルミラーでは、カメラで撮影した映像をモニターで見られるので、カメラの性能が良ければ広い視野が得られます。これもバックガイドモニターの映像とルームミラーの映像を比較すれば分かるでしょう。

3.空気抵抗が下がる

カメラは非常に小さいため、ドアミラーやフェンダーミラーよりも小さくでき、空気抵抗を下げることができます。システム全体の重量の比較などはまだ公開されていないためによくわかりませんが、おそらく燃費の向上に寄与するでしょう。

4.デザインの自由度が上がる

デジタルミラーとしての性能が発揮できる場所にカメラを取り付けないといけないという制限はありますが、従来のドアミラーやフェンダーミラーに比べるとカメラは小型ですので、デザインの自由度は上がります。車の外観の印象は大きく変わるでしょう。


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車のデジタルミラーのデメリットは?

それではこれまで使われてきたミラーと比較した場合、デジタルミラーのデメリットは何でしょうか?主に以下のような点と考えられます。

1.価格が高い

トヨタも高級車レクサスから搭載を始めたことから分かりますように、まだまだコストがかかりますので、高い価格でも受け入れられそうな高級車から搭載を始めます。しかし、量産すればコストが下がり、広く普及していくことは歴史が証明していますので、時間の問題でしょう。

2.電気系統が故障した場合にバックミラーが使えなくなる

カメラで撮影した映像を電気ケーブルで伝送し、モニターで見るシステムですので、電気系に何らかのトラブルがあるとバックミラーが使えなくなります。これが電力を使用せずに「光の反射」だけを利用していた従来のミラーとの違いです。しかし、最近、車に搭載されているバックガイドモニターなどが故障する頻度もそれほど高くないと思いますので、確率的には低いのかもしれません。

また数年前までは、カメラで撮影し、信号を伝送・処理し、液晶ディスプレイモニターで表示するまでの応答速度に問題がありました。0.1秒未満の遅れのことなのですが、高速道路を走行する車を考えると、このような短時間でも車は進んでいきますので、極めて高速の応答が求められるわけです。現時点でシステムの応答速度は公表されていませんが、通常ではわからないレベルの応答速度になっているようです。

まとめ

いよいよ車のバックミラーの電子化が始まります。デジタルミラーの普及により、交通事故が減少してくれることを祈ります。

車の安全装備・事故対策については、こちらの記事「車の安全装置・交通事故対策のまとめ」をご覧ください。

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