
終身雇用制度が崩壊し、非正規社員が増え、実質的な平均所得が減少し続ける今の日本では、経済的な格差が拡大すると言われています。
格差社会化する日本で、生きて行く知恵を紹介します。
格差・貧困が拡大して行く日本
一所懸命勉強し、良い大学に入り、大企業に就職すれば一生安泰といった時代ではなくなっています。
大企業でも短期間に経営が悪化し、大規模なリストラ、給与の減額が行われていることは、シャープ、東芝などの報道を見れば容易に理解できます。首尾よく転職に成功しても、給与が下がってしまったり、再び経営危機になることも珍しくありません。
ブラック企業問題などで、新卒で就職した人も、短期間で非正規社員になってしまう事例もあります。
かつては「中流」と言われていた層になれていたような人々が、下流になり始めているのが今の日本の状況です。
さらに平均寿命の伸びが老後破産の恐怖を増大させています。運良く定年まで働くことができ、退職金ももらうことができても、その先の人生が長くなってしまったことから、死ぬまでに必要となるお金が増えています。
仮に平均寿命の80歳まで生きるとしても、定年後に20年あるわけです。夫婦二人で年間400万円で生活したとしても、8000万円のお金が必要です。医療・介護などの費用が発生したり、その他の費用が発生すれば、1億円程度には容易に達するでしょう。
年金の受給額は減る一方ですし、定年までにどれほどのお金を貯められるかという点でも限界があります。
富裕層との格差は広がる一方でしょう。
格差を感じるとき
格差社会ということは貧困層だけではなく、富裕層が存在します。日常の生活でそんな格差を感じるのはどのような時でしょうか?
「飛行機のエコノミークラスに乗って、ファーストクラスやビジネスクラスの人が搭乗するのを待たされている時に、格差だなあと感じます。エコノミークラスとファーストクラスの値段は何倍も違いますから。同じ飛行機に乗って行くのにこんなにもかけられる費用が違うなんて差が大きいですよね。」
飛行機と同様に、クラス分けされている乗り物では格差を感じる時が多いですね。
「ホテルに泊まって、高級レストランに行く人を眺めながら、近くのスーパーやコンビニにおにぎりを買いに行くときは、格差を感じます。」
「子供から、同じクラスの友達が家族旅行が海外旅行だと聞かされた時。我が家ではお金がなく、頑張っても日帰りのドライブです。」
また諸事情により、養護施設にいたり、母子家庭であることなどにより、もっと厳しい経済状況の方々もいます。
ランドセルを買うことさえ大変なのに、高額な高級ブランドのランドセルが販売されているのを見ると、格差を感じるというよりも、怒りを感じることもあります。もちろん高価なものがあっても良いのですが、学校という場で何の罪もない子供が格差を感じるようなことはなるべく避けた方が良いのではないかと思ってしまいます。
貧困・格差を乗り越える方法
貧困・格差を乗り越える方法を2つの視点で紹介します。
一つ目は、単純明快ですが、「お金を稼ぐ」ことです。貧困という経済的な苦しみは、お金で解決する必要があります。
まず発想の転換が必要です。冒頭でも述べたように、日本では有名大学を出て、大企業に就職するのが典型的なサクセスストーリーでした。そのため有名大学・大企業には入れなかった時点で、「負け組」的な意識になってしまう人がいます。
また大企業で出世しても、その企業の経営不振でリストラされてしまえば、やはり「負け組」的な意識になる人が大半でしょう。
世の中を見渡して見れば、大企業で働いていなくても、大学を出ていなくても、裕福な暮らしをしている人は多数います。リストラされて失業しても、一念発起して自分でお金を稼ぎ始めてサラリーマン時代よりも稼げるようになった人も少なくありません。
そんなかつての日本の典型的なサクセスストーリーから外れて成功している人を調べてみて、そこから学んで、自分で実践して見るのも良いでしょう。
例えば、徳島県上勝町の「株式会社いろどり」の「葉っぱ」ビジネスは有名です。高齢のおばあちゃんが葉っぱを販売し、多くの収入を得ています。中には年収1000万円稼ぐおばあちゃんもいます。このレベルになれば老後破産など意識することもないでしょう。
インターネットの普及により、誰でもお金を稼ぐチャンスが増えています。早く取り組むのが最大の対策です。
また資産運用もお金を稼ぐためには有効です。
昔のように銀行の定期預金に入れておけば有利な利回りで利息がもらえる時代ではなくなりました。それでも株式投資など、資産を運用してお金を得る方法はあります。
通常、リスクとリターンはセットで考えなければならず、高リターンならばハイリスク、低リターンならばローリスクです。つまり低めの利回りならばリスクは低く抑えることができ、長期間運用することで比較的高い安全度でリターンを増やして行くことができます。
資産運用にも失敗はつきものです。できるだけ早くから始め、知識と経験を積み重ねることで、頼りになる収入源を作ることができます。多くの富裕層も、給与からの収入だけでなく、資産運用による収入が大きな割合になっています。
二つ目は「マインド」です。
人間の欲望には限りがありません。自分より裕福な人はたくさんいますので、そんな人を見る度に格差で心を痛めていては身体がもちません。
日々の生活に感謝し、際限なく豊かさを求めない方が良いでしょう。もちろんその中で、「これだけは何としても手に入れたい」というものがあれば、それを目標に努力することを否定するわけではありません。
自分にとって大切なものをよく考え、断捨離を行うのも良いでしょう。その結果、大切なものを手に入れ、楽しむ、充実した人生を手に入れられる可能性が高くなるでしょう。
まとめ
貧困・格差が拡大する日本。文句を言っても、必ずしも国や誰かが代わりに解決してくれるわけではありません。できるだけ早くから、自ら取り組み、努力して行くことが大切です。
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