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スマホによる学力低下、依存症、子守の悪影響は本当?

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初代iPhoneをスティーブ・ジョブズが発表したのは、2007年1月のMacworld 2007でした。総務省によれば、2016年の世界のスマートフォンの出荷台数は14億台となっています。2007年1月以前には世の中に普及していなかったスマホが、短期間に世界中に広がり、大きな影響を与えています。その中には好ましくない影響も指摘され始めています。以下に紹介します。

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スマホによって学力が低下する?

脳トレで有名な東北大学の川島隆太教授による著書「スマホが学力を破壊する」が衝撃を与えています。

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これは仙台市の小中学校に通う約7万人の子供たちを5年間追跡調査した結果をまとめたものです。「スマホの使用が学力に影響を与えるのか?」ということを完全に科学的に証明するということは、不可能に近いほど難しいことです。それは一人一人の人間は異なるDNAを持っており、それぞれ厳密には異なる環境下でそれぞれの生活をしています。あまりに複雑で、スマホのみの影響をシンプルに示すことはできませんし、また長期間の調査を必要とします。ある食品の健康への影響を調べて科学的に証明することも、急性の毒物などを除けば困難であることと同様です。さらに人間の脳への影響となると、脳そのものの機能がまだ十分に解明されていないため難易度が高いです。

そのような難しさを認識した上でも、「約7万人の子供たちを5年間追跡調査した結果」というものは、相応の説得力があります。仙台市では、これらの調査結果を基にした子どもたちの学習意欲向上のための活動をすでに行っています。

科学的に厳密に証明することは困難でも、子どもたちと接する親や教員は、スマホによる影響を感じる機会が多いでしょう。この本によれば、スマホに時間をかけることで学習時間が減少して学力が低下するだけではなく、学習時間が同じでもスマホの使用によって脳が悪影響を受け、学力が低下するという恐るべき可能性を指摘しています。もし自分の子供にそのような影響が出ている可能性を感じるのであれば、科学的に厳密には証明されていなくても、とりあえずスマホの使用を1日1時間以下に制限するか、使用を止めさせてみましょう。それにより学力が向上するのであれば、スマホが悪い影響を与えている可能性が濃厚です。

スマホによって依存症になる?

「スマホ依存症」という言葉も聞かれるようになりました。これは子供だけでなく大人にも言われることで、日本人にも限らず、海外でも言われています。スマホを使用していることが特徴で、スマホ無しでは生活が困難になります。スマホで何をやっているかは問いませんが、スマホのゲームにハマってしまうパターンや、インターネット、SNSなどにハマってしまうパターンが多いようです。

医学的に「依存症」であるか否かの診断は分かりませんが、最近、通勤中の電車内でも、周りに誰もいないかのように自分のスマホを見つめ、ゲームなどに熱中している人をよく見かけます。ゲームで上手くプレイできなかったりすると、地団駄を踏んだり、声に出して文句を言ったりして、周囲の人が怖がっているようなシーンも見かけることがあります。

依存症となると、周囲の人に気を配ったり、コミュニケーションを円滑にしたりするようなことができなくなるようです。最終的には生活に支障をきたすのは、アルコール依存症やギャンブル依存症などの他の依存症と同様です。依存症になるメカニズムもまだまだ解明されていないことが多いですが、とにかく自分で使用時間などを制限できなくなると危険です。すべての人がそのようになるリスクがあるのか、ある特定の特質を持った人がなるのかも分かりませんが、スマホにそのようなリスクがあることは間違いなさそうです。

まずは1日の使用時間が1時間を越えないように自制しましょう。


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スマホに子守をさせると良くない?

スマホに小さな子ども用のアプリをインストールして、泣き止まなかったり、ぐずっている子供にスマホを与え、相手をさせること、つまりスマホに子守をさせることは子供に悪影響を与える可能性があると指摘されています。これも科学的に厳密に証明することは不可能に近いほど困難です。しかし、長年小さな子どもの成長を観察してきた小児科医などから、「スマホに子守をさせないで!」と警鐘が発せられています。スマホに子守をさせることによって言語の発達が遅れたり、近視になったり、親子間のコミュニケーションが少なくなったりするためです。これらは比較的、スマホに子守をさせることの影響として気が付きやすいものですが、もっと脳に何らかの悪影響を与えるなど、把握しにくく、深刻な影響もある可能性があります。これから成長していく小さな子どもですので、悪影響の可能性を考えただけでも恐ろしくなります。

まとめ

現時点でスマホの長時間使用によって引き起こされる可能性が高い悪影響とされるものを3つ紹介しました。その因果関係を科学的に厳密に証明するのは困難ですが、「スマホの影響が無い」と考える人は少ないでしょう。スマホの使用時間を制限し、たまにはスマホを使用しない日を作ると、スマホの影響が実感できるかもしれません。

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