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ツバメの巣を作らせる方法は?毎年ツバメは来るの?

ライフ

ツバメは渡り鳥で、暖かくなると日本に来て、寒くなると南の方へ行きます。日本国内でも地域によって差がありますが、関東地方では3〜4月頃にツバメが訪れ、10月頃に南の方へ渡って行くようです。日本の多くの家屋に巣を作り、卵を産み、ヒナを育てます。ツバメの巣を自宅などに作らせることはできるのでしょうか?

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ツバメの巣を作らせる方法は?

ツバメが巣を作り、ヒナを育てる様子は微笑ましく、少し離れたところからツバメを驚かせないように注意しながら、日々観察していると楽しいですし、心温まる気がします。ツバメは日本の野鳥としては珍しく、人間の至近距離に巣を作り、子育てをします。そのような点でも、身近に「自然」「野生動物」を感じさせてくれる貴重な存在と言えるでしょう。またツバメが巣を作る家は縁起が良いとも言われていますので、ツバメの巣を自宅に作らせたいという方もいらっしゃるでしょう。また子供に「自然」を身近に感じさせる教育的な目的からも、ある程度狙った場所にツバメの巣を作らせたいということもあるかもしれません。

ツバメに狙った場所に巣を作らせることは簡単ではないようです。諸条件にも依りますので、どのぐらいの確率で巣を作らせることができるかも単純には言うことができません。しかし、以下のような条件下ならばツバメに巣を作らせることに成功する可能性がありそうです。

1.ツバメが飛来する地域であること

ツバメは日本の多くの地域に訪れますが、自然環境の悪化などにより、日本に飛来するツバメの数が減少しているようです。もっと細かく地域でみれば、ツバメのエサ場や巣作りに適した場所の減少により、すでにツバメが来なくなってしまった地域もあるでしょう。そのような地域でツバメの巣を作らせようとするのはかなり困難です。しかし、周囲でツバメが飛んでいる姿や巣をよく見かけるようであれば、チャンスはありそうです。

2.人の出入りする場所の近くであること

ツバメは人の出入りする建物などの軒下、外壁、電灯の傘などに巣を作ることが多いです。ツバメ以外のほとんどの野鳥が人から離れた場所に巣を作ることと対照的です。人間に近づくことで、ツバメの天敵から身を守っているようです。この習性を理解し、簡単に人の手が届かない程度の距離があり、かつ人の出入りがあるような場所が巣作りに適しているようです。

3.巣を作りやすい場所であること

ツバメの巣は、雨がしのげるように屋根となるものがある場所に作られます。建物の軒下の天井付近に作ることが多いようですが、天井に直接作ることには無理があり、梁や垂直になっている壁部分に作られます。最近はいろいろな建築資材や塗装・コーティングなどが使われるようになってきましたので、ツバメが巣材を運んできて巣作りをしようとしても、巣が梁や壁にしっかり固定できずに落下してしまうことがあります。ツバメが巣作りをしやすい場所を選ぶことが大切です。

もしツバメが巣作りをしていたのに巣が完成する前に落下してしまったような痕跡が見つけられれば、そこにツバメの「巣台」や人工的な巣を設置すればツバメに巣を作らせることができる可能性が高いです。

以上のようなポイントに注意しながら、ツバメを誘導して巣を作らせることができるか試してみましょう!しかし、ツバメに巣を作ってもらった後で困ることが無いように、場所についてはよく考えておきましょう。

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ツバメの巣には毎年ツバメは来るの?

ツバメが巣作りを始めると5日間程度で完成します。その後、産卵し、ヒナが巣立つまで約30日程度です。巣ができてから産卵するまでにもある程度の日数がありますので、巣作りからヒナの巣立ちまで約1ヶ月半程度でしょう。通常は1シーズンに2〜3回繁殖します。そう考えると本当に長期間ツバメの活動を見て楽しむことができます。

秋になり、気温が下がるとまた南の方へ渡っていきますが、来年もまた巣まで戻ってきてくれるのでしょうか?必ずしも同じツバメ(個体)が同じ巣に戻ってくるとは限りませんが、かなり高い確率で来年もツバメが戻ってくるようです。同じツバメが戻ってくることもかなりの確率であるそうです。

ツバメは数千kmもの距離を飛んで南の方へ渡り、また春になると飛んで戻ってきます。その間に力尽きてしまうツバメもいるはずですし、天敵に襲われて命を落とすツバメもいるでしょう。また同じ巣に戻ろうとして他のツバメに先に占領されてしまうこともあるでしょう。そう考えると同じ巣に戻ろうという帰巣本能もかなり強いのではないかと思います。

それにしても数千kmもの距離を命がけで飛んで巣に戻ってきてくれるなんてことを想像すると感動してしまいます。産卵して必死にヒナを育てるところを暖かく見守ってあげましょう。


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ツバメの巣を作らせることができたら

ツバメの巣を大切にしてくれる理解のある方もいれば、ツバメの糞害などに悩まされて、ツバメの巣を撤去しようとする方もいます。希望していないのにツバメの巣ができてしまった場合はやむを得ない点もありますが、巣のすぐ下に糞の落下を防ぐボードなどを設置すれば対処できることが多いので、できれば温かく見守って欲しいです。

少なくとも自分から誘導してツバメに巣を作らせた場合は、ツバメが子育てを終え、南の方へ渡って行くまでは巣を温かく見守りましょう。

また厳密な意味では、巣に卵やヒナがいる状況で巣を撤去する行為は環境省の「鳥獣保護管理法」に抵触し、「1年以下の懲役または100万円以下の罰金」が科される可能性があります。実際にこの法律が適用されることがどの程度あるのか不明ですが、どうしてもツバメの巣を撤去しないといけない状況になってしまった場合は、市役所や区役所に相談した方が良いでしょう。

まとめ

ツバメに巣を作らせる方法について紹介しました。ツバメは人間の近くに来て、巣作り・子育てを見せてくれる珍しい野鳥です。都市化・環境破壊が進む日本で、「自然」や「野生生物」の存在を感じさせてくれる貴重な存在です。温かく見守りながら、環境保護、人間と野生生物の共存を考えるきっかけとなると良いですね。

てんとう虫の巣についてこちらの記事で紹介しています。

青空はなぜ青いのか?夕日はなぜ赤いのかについてこちらの記事で紹介しています。

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