日本の夏は猛暑で湿度も高く、熱中症で搬送される人も毎年かなりの人数になります。幼い子供の場合、熱中症になった時に自分の身体の状態を上手く周囲の人に伝えることができないこともあります。
そんな幼い子供を熱中症から守るためには、子供の状態に気を配り、熱中症の症状が表れたら早めに気がついてあげる必要があります。
熱中症の症状・対処方法・予防方法のガイド
子供が熱中症になった時の症状
まず基本的なこととして、熱中症は温度の高いところにいた場合になるものです。湿度が高いとより低い温度で熱中症になる可能性があります。
「この温度以下ならば絶対に熱中症にならない」といった明確な温度があるわけではありません。個人差もありますし、湿度・風などの条件にもよります。夏前の気温が高くなり始めた時期には、身体が暑さに慣れていないため、比較的低い温度でも熱中症になる可能性があります。
一般的には25℃以上の温度になると熱中症になる可能性があると考えておいた方が良いでしょう。特に運動をする、風がない、湿度が高いなどの条件が重なるとリスクが高まります。28℃以上になると、かなり熱中症になるリスクは高まり、当然のことながらさらに温度が高くなればますますリスクは高くなります。
このように熱中症になりそうな暑い場所に子供がいた場合、以下のような熱中症の症状が見られないか注意してみましょう。
1.めまい・立ちくらみ(さらに悪化すると失神)
2.手足がつる・痙攣
3.体がだるい・吐き気・頭痛
4.体が熱い
5.汗が大量に出る・汗が全く出ない
6.声をかけても反応しない・まっすぐ歩けない
7.自分で水分補給できない
子供が熱中症になった時の対処方法
子供が熱中症になったら、まずは涼しい場所に移し、保冷剤・氷枕などで体を冷やしましょう。
可能であれば水分・塩分を補給しましょう。しかし、熱中症の症状が重く、吐き気がする場合には水分・塩分を補給できないこともあります。そのような時は無理に飲ませたりせずに、すぐに医療機関に連れていく、あるいは救急車を呼ぶ必要があります。
熱中症は命にも関わりますので、迅速な対応が必要です。救急車を呼んだ場合でも、救急車が到着するまでの間に応急処置をすれば少しでも症状の悪化を抑えられます。できるだけのことをしましょう。
子供の熱中症の予防方法
熱中症の怖さを知れば知るほど、熱中症にならないように予防することの大切さがわかります。特に子供の場合は、自分で予防することに注意がいかないことがありますので、周囲の人が注意してあげる必要があります。
基本的には「体調を整え、体力をつける」ことです。まず「体調を整え、体力をつける」ためには、水分・塩分補給、栄養のバランス・量を考えてしっかり食べる、十分な睡眠をとることが大切です。
さらに気温と湿度を把握し、炎天下や気温の高すぎる場所に長時間いないようにしましょう。どうしても炎天下に出なければならない場合でも、帽子をかぶるなどしてできるだけ日差しを遮るようにしましょう。そして必ず日陰や涼しいところで休憩するようにしましょう。また冷却グッズなど利用することも有効です。
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まとめ
熱中症は命に関わるものです。子供自身は十分に対応できないことが多いので、子供を熱中症から守るために、周囲の人が注意し、適切に対応することが非常に大切です。
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