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運転時の交通事故から身を守るには?シートベルト 自動ブレーキ

投稿日:2017年6月22日 更新日:

交通事故、特に交通死亡事故の悲惨さは、事故に遭遇した人、事故を目の当たりにした人は一生忘れられないほどのも深刻なものです。

日本国内の交通事故死亡者数は、平成4年の11,452人から年々減少し、平成28年には3,904人となりました。ここまで交通事故死亡者を減らすことができた要因はいくつかありますが、シートベルト着用率、エアバック装着率、衝突安全性能(主に衝突時に乗員のいる空間を守る性能)などの向上が貢献しています。

交通事故死亡者数は減少したとはいえ、まだ年間4,000人近くの人が亡くなっており、さらに減らす努力を継続しなければなりません。運転時に交通事故から身を守る方法を紹介します。

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シートベルトは後部座席でも絶対着用!

交通事故から身を守るために安全運転を心がけることは当然ですが、自分の運転が問題無くても交通事故に遭うことがあるのが現実です。常に車が他の車、あるいは他の物・人に衝突することを想定しておかなければなりません。

これまでの多くの事故の統計からも衝突時にシートベルトを着用していることで、大きく死亡する確率が下がることが確認されています。調査によれば、シートベルトを非着用の場合、致死率は約14倍になります。座席別では、運転席が56.5倍、助手席が15.2倍、後部座席が4.8倍です(国土交通省資料:http://www.mlit.go.jp/common/001118302.pdf)。

そもそもシートベルトを着用しなければ違反ですが、身を守るという観点からも自殺行為と言えるでしょう。

長年の啓蒙活動と法規制によって、運転席のシートベルト着用率は一般道路で98.5%、高速道路等で99.5%と高くなりました(それでも非着用の人がいるのは驚きですが・・・)。それに比べると問題なのは、後部座席のシートベルト着用率の低さです。平成28年には一般道路で36.0%、高速道路で71.8%です。

これは後部座席はなんとなく「シートベルトをしなくても安全」という誤解があるのかもしれません。

車で走行中に正面衝突した場合は、自分の体重の何十倍もの衝撃が襲ってきます。その結果、後部座席の人は運転席あるいは助手席に打ち付けられ、場合によっては車外に投げ出されます。その衝撃だけでも死に至ることがありますが、さらに車外に投げ出されたところで他の車にひかれる事例もあります。

また運転席や助手席の人は、後部座席の乗員がものすごい衝撃でぶつかってくるので、エアバックとの間に挟まれて死亡することがあります。つまり、後部座席の人がシートベルトをしなかったことによって、本人だけではなく、同乗者に致命傷を与える可能性が高くなるのです。

またチャイルドシートについても同様に、正しく装着し、使用することで大きく致死率を下げることができます。幼児は身体、特に首が弱く、通常のシートに座らせるとかなり危険です。しっかりとホールドできるチャイルドシートが必要なのです。

最近はミニバンが多くなり、車内が広くなったためか、走行中に車内で立ち上がっている子供を見ることがあります。シートベルト非着用のリスクを理解していないとしか考えられません。絶対にシートベルト着用しましょう。

衝突回避システム(自動ブレーキ)の装備された車に乗る

車を長年運転していると痛感するのは、慎重に運転していても人間である以上全くミスしないということは有り得ないということ。人間の限界を感じると、期待するのはテクノロジーの進歩です。

車の衝突回避システム、いわゆる自動ブレーキは、普及段階に入りました。その先駆者である富士重工業(現在、社名が変更され「SUBARU」)の調査によれば、同社の衝突回避システム「アイサイト」を装着した車と非装着の車を比較した結果、アイサイト装着車は、車両同士の追突事故は約8割減、対歩行者事故では約5割減、全体では約6割減となりました。注目すべき事故率の低下です。

自動ブレーキの技術は年々進歩していきます。最先端のものはレーンキーピング(車線をはみ出さないようにするシステム)、車間距離を一定に保つシステムなど、より高度な技術が投入され、完全な自動運転に一歩ずつ近づいています。できるだけ早く、自動ブレーキ搭載車に乗り換えることで、事故に遭う確率を下げることができるでしょう。


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衝突安全性能の高い車に乗る

30年以上前の日本車は衝突安全性能が低く、衝突安全性に当時優れていたボルボなどは、その点をアピールしていました。その後、日本車も衝突安全性能の向上に努力してきて、かなり良くなったようです。

ここで言う衝突安全性能とは、衝突時に乗員のいる空間をできるだけ保護し、乗員を守るための性能です。一般的には、正面衝突の時に、衝撃をある程度車体で吸収するために前方部分は変形するように作られています。しかし、乗員がいる空間を囲むように丈夫な骨組みで守るような構造を採用するのが基本です。乗員は衝撃で打ちつけられますので、エアバック等の装備も必須です。

かつては正面衝突を想定して設計されていましたが、その後、側面衝突、オフセット全面衝突なども想定して設計が進められ、エアバックも側面側にも装備されているものが増えています。

車の衝突安全性能は衝突実験などによって評価され、公表されていますので、車の購入時に調べて見ると良いでしょう。衝突安全に関する技術も年々進歩しているので、できるだけ新しい車の方が望ましいようです。

まとめ

交通事故で死亡する人を減らそうと多く人が努力しています。車を運転する人も、事故に遭うその瞬間まで自分や家族が死亡することがあると言うことをあまりリアルにイメージしていないでしょう。ここで紹介したポイントを理解し、実践するだけでもかなり事故による致死率を減少させることができるはずです。

世界中で活発な研究開発が進められている車の安全装置や交通事故防止についてのまとめ記事「車の安全装置・交通事故対策のまとめ」もご覧ください。

交通事故を減らすポイントについては、こちらの記事「交通事故を防止するポイント ヒューマンエラーを減らすには?」をご覧ください。

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