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カタツムリの寄生虫の危険性!感染症を予防するには?

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梅雨の時期になると、アジサイやその他の植物の葉の上をカタツムリが移動している光景をよく目にします。そのユーモラスな動きは、眺めていると癒やされます。子供の頃は捕まえて、飼っていたこともあります。実はカタツムリには寄生虫がいることがあり、感染すると非常に重篤な症状が出る危険性があることをご存知でしょうか?以下に紹介します。

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カタツムリの寄生虫の危険性

カタツムリの寄生虫として「広東住血線虫」が知られています。これに感染する例は、台湾、タイ、ポナペ、ニューカレドニア、タヒチなどで多く、世界的には1992年までに2,500例報告されています。日本では沖縄で確認された例が多いですが、その他の地域でも確認されています。中には感染源が特定できていない例もあり、比較的多い地域に旅行したり、そこから運ばれた食品等から感染した可能性もあります。人やネズミなどの移動も活発ですので、日本中のどの地域で発生しても不思議ではないでしょう。

広東住血線虫に感染すると、寄生虫が脊髄や脳に集まり、そして幼虫が脳に侵入すると好酸球性髄膜脳炎を発症します。微熱から中等度の発熱、激しい頭痛、 Brudzinski徴候、項部硬直、悪心、嘔吐、Kernig徴候、脳神経麻痺などを示し、さらに筋力の著しい低下、知覚異常、四肢の疼痛などを示すこともあります。最悪の場合は死に至ります。まれに失明することもあります。潜伏期間は2〜35日(平均16日)です。

特効薬は無く、対症療法で治療することになります。多くの場合は症状が2〜4週間続き、自然に緩解・治癒し、通常は予後はよいです。

寄生虫の成虫は、ドブネズミやクマネズミの肺動脈内に寄生しています。産卵し、生まれた幼虫が肺胞から気管、食道、胃、腸を経て糞として排出されます。これをカタツムリが食べ、体内で幼虫が成長し、感染できる幼虫になります。このカタツムリをまたネズミが食べ、感染するということが繰り返されます。人間が感染できる幼虫をもっているカタツムリを食べたり、カタツムリがはって、粘液がついている野菜などを食べる、カタツムリを触った手などから経口感染するなどのルートで人間の体内に侵入します。

感染源については、アフリカマイマイ、ナメクジ、アジアヒキガエルが確認されています。

(*出典:国立感染症研究所ホームページ https://www.niid.go.jp/niid/ja/kansennohanashi/384-kanton-intro.html)
(*出典:愛知衛生研究所ホームページ http://www.pref.aichi.jp/eiseiken/5f/kanton.html)

カタツムリやナメクジを食べるのは危険!

海外では、カタツムリを食べる習慣がある地域があります。十分に火が通っていれば寄生虫は死滅していると考えられますが、火が通っていない部分が残っていると寄生虫が生き残っている可能性があります。もちろん、生で食べることは極めて危険です。

また恐ろしいのは、一部地域などの民間療法で、ナメクジを生のまま食べるというものがあるということです。カタツムリだけでなく、ナメクジにも寄生虫が確認されていますので、非常に危険な行為です。

前述のようにアジアヒキガエルにも感染が確認されています。カエルを食べる地域もありますので、とにかく十分に火が通っていないものを食べるのは危険です。

(*出典:松山大学論集 第26巻第6号抜刷 p.323)


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カタツムリの寄生虫の感染を予防する方法

カタツムリからの感染を予防するためには、基本的には食べないことです。カタツムリの料理を食べる時には、十分に火が通っていることを確認しましょう。

日本でもっとも起こる可能性が高いのは、カタツムリを素手で触って、その手から経口感染するルートと、カタツムリがはって粘液が残っている野菜のサラダを食べて感染する例です。カタツムリを触る場合は、ゴムの手袋などを装着して触り、後で手袋もよく洗いましょう。またサラダなどを食べる時には、カタツムリ、ナメクジが残っていないか、それらがはった粘液が残っていないのかをよく確認し、野菜を十分に洗って食べるようにしましょう。

まとめ

カタツムリの寄生虫について紹介しました。極端に恐れる必要はありませんが、食事や料理の前にはよく手を洗い、さらに生の食品もよく洗いましょう。

日本に生息する危険な生物については、こちらの「危険な生物のことが分かるまとめ」に紹介しました。

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