ライフ

高齢者の事故原因と踏み間違い加速抑制システムの後付け!

投稿日:

悲惨な交通事故の死者数を減らすため、長年の多くの人々の努力により、近年は減少が続き、平成30年は3,532人となりました。昭和45年は16,765人の死者数であったことを考えると、ここまで減らすことができたのは大きな成果ですが、年間で3,500人以上の人が交通事故で死亡することを考えると、死者数ゼロを目指して努力を継続しなければなりません。最近は高齢者による事故が問題となっています。

スポンサードリンク

高齢者の事故原因と運転免許保有者数

日本は急速に高齢化が進んでいます。平均寿命が伸び、高齢者人口が増えていますので、運転免許を保有している高齢者数が年々増えています。

高齢者の運転免許保有者数は、75歳以上と85歳以上が、平成19年には98万人と283万人でしたが、平成29年には221万人と540万人になっています。免許保有者が全員車の運転をしているとは限りませんが、運転をする75歳以上および85歳以上の高齢者が増えていることは間違いないでしょう。

高齢者の死亡事故の人的要因を分析すると、「操作不適」が31%ともっとも多く、そのうち「ハンドル操作不適」(18%)が最多で、「ブレーキとアクセスの踏み間違い」(6.2%)がその次に多いです。ブレーキとアクセスの踏み間違いは高齢者以外でも起こっていますが、高齢者の方が7倍以上多いです。

ブレーキとアクセルを踏み間違えないように講習を行うなどの対策は考えられますが、それだけでは効果的に「ブレーキとアクセスの踏み間違い」による死亡事故を減らすことができるのかは疑問です。

高齢者による死亡事故を減らすためのもっとも効果的な方法は、高齢者に運転免許証を返納していただき、自動車の運転を止めていただくことです。実際、最近の高齢者による悲惨な交通事故が大きく報道されたため、運転免許証を自主返納をする人が増えています。2019年4月に東京都池袋で12人が死傷した81歳男性による多重事故が報道されて以降、運転免許証の自主返納が増え、東京都内では5月に5759人が返納しました。これは過去最多の返納数とのことです。6月もさらにこれを上回るペースで自主返納が続いています。

しかし、それでも車を運転する高齢者のすべてが運転免許証を自主返納するわけではありませんので、他の交通事故防止方法が必要です。そこで期待されているのが自動ブレーキと「踏み間違い加速抑制システム」です。

高齢者の事故を減らすために踏み間違い加速抑制システムと自動ブレーキ

交通事故は、ヒューマンエラーによって起こるものが多いです。訓練によってある程度ヒューマンエラーを減らすことができますが、完全に防止することは困難で、テクノロジーの活用という別のアプローチが進められています。導入が進んでいるのが自動ブレーキ。メーカーや車種によって搭載されている自動ブレーキの種類が異なり、性能にも差がありますが、非搭載車よりも搭載者の方が事故が少なくなるという統計データが出ていることから、普及が進んでいます。搭載車は車の保険料も安くなることも多く、2020年の新車から法律により義務化される見込みです。

自動ブレーキは大掛かりなシステムですので、通常は後付できません。新車購入時でないと搭載できないため、車の買い替えサイクルが伸びていることからも、ほとんどの車が自動ブレーキ搭載者になるにはまだしばらく時間がかかるでしょう。

自動ブレーキに比べると比較的簡単なシステムなので、車種によっては後付けが可能なのが「踏み間違い加速抑制システム」です。前述のように高齢者の死亡事故の6.2%は「ブレーキとアクセスの踏み間違い」が原因ですので、すぐに新車に買い替えができない場合はこれを後付けできればこのタイプの事故を防止できる可能性が高いです。

ブレーキとアクセルの踏み間違い事故の典型例は、コンビニエンスストアの駐車場などで発進時に前進とバックのギアを入れ間違えて店舗に突っ込んだり、駐車スペースに入れる際にアクセルとブレーキを踏み間違えて店舗に突っ込むパターンです。普通に運転している人からすると、しばしは理解しがたい事故である場合が多く、反射神経や認知機能の低下も疑われます。それだけにテクノロジーにより踏み間違えを運転者に知らせ、加速を抑制し、事故防止するシステムが高い価値があることが分かります。


スポンサードリンク

踏み間違い加速抑制システムの後付け

トヨタ自動車は、すでに後付け可能な「踏み間違い加速抑制システム」を販売していましたが、対象車種が限られていました。2019年5月29日に、販売店装着の純正用品「踏み間違い加速抑制システム」の対象車種を拡大すると発表しました。2019年内に順次12車種(約458万台)まで拡大予定で、同システムの価格は5万5080円(取付費など諸費用は含まない)です。

同システムは、車両前後に取り付けた超音波センサーにより、前方または後方約3m以内にある壁などの障害物を検知して、ブザー音で知らせてくれます。それでもブレーキと間違えてアクセルを強く踏み込んでしまった際には、加速を抑制し、衝突被害を軽減するという仕組みです。バックする時は、障害物を検知していない状態でも、約5km/h以上でアクセルを踏んだ場合、速度が出過ぎないよう加速を抑制するという機能があります。

ただし、どのようなシステムでも完璧ということはありません。例えば同システムでは、金網のフェンスや道路標識などのような細い支柱、人や生垣、雪などのセンサーが検出しにくい障害物については作動しないことがあります。それでもシステムが想定しているような状況では作動しますし、バックの速度が速くならないようになっていますので、典型的な踏み間違い事故の多くを防ぐあるいは被害を軽減できる可能性が高そうです。

同システムは、「プリウス」「アクア」「プリウスα」「プレミオ」「アリオン」「ポルテ」「スペイド」「ウィッシュ」を対象としています。さらに、10月には「カローラアクシオ」「カローラフィールダー」「パッソ」、12月には「ヴィッツ」にも設定を拡大予定です。

前述のように高齢者の悲惨な事故を未然に防ぐには免許の自主返納がもっとも効果が高いです。しかし、家族や周囲の人が免許の自主返納を勧めても本人が納得しない事例も多いようです。そんな場合には、まずは「踏み間違い加速抑制システム」を後付けして、少しでも事故を起こす確率を下げる方が現実的かもしれません。

まとめ

高齢者の事故原因と「踏み間違い加速抑制システム」の後付けについて紹介しました。テクノロジーは完璧ではありません。しかし、年々進歩しており、威力を発揮して事故を防止あるいは被害を軽減する場面が着実に増えています。運転に自信がある人でも、テクノロジーを利用した方が良いことは間違いありません。特に反射神経や認知機能が衰えることが多い高齢者の事故防止・被害軽減には役立つでしょう。

スポンサードリンク


-ライフ
-

執筆者:


comment

メールアドレスが公開されることはありません。

関連記事

新入社員はスーツは何着必要でしょうか?色と柄は?

スポンサードリンク 新入社員は、いろいろと新しい仕事や生活のために準備が必要です。これまでスーツを日常的に着用していなかった人が、通勤時や仕事中にスーツを着用するようになるならば、スーツを用意しな …

引越し料金の相場は?計算は?安くするには?違いが出る理由

スポンサードリンク 日本では毎年多くの人が引越しします。そのため引越し業者もいろいろあります。引越しは作業も大変ですし、料金も気になります。引越し料金の相場はどれぐらいなのでしょうか?料金を安くす …

人口減少は日本最大の課題 まずは救える命を救え!

スポンサードリンク 総務省統計局によると、平成28年10月1日時点の日本人人口は1億2502万人で、前年に比べ29万9千人(0.24%)の減少となりました。29万9千人というと岩手県盛岡市の人口よ …

楽天市場でふるさと納税するとお得なの?ポイントは?

スポンサードリンク ふるさと納税が盛り上がっています。地方の自治体に寄付をすると返礼品がもらえることがあり、寄付金は税制上の優遇が受けられ、自己負担額は2,000円のみ、寄付額から2,000円を引 …

傘を長持ちさせる方法!すぐ壊す・撥水しなくなるなら必見!

スポンサードリンク 梅雨になると雨が多くなり、ジメジメした日が続きますね。梅雨時は傘をさすことが多くなります。もちろん梅雨だけでなく、夏は雷雨になることも多いですし、日本では一年中雨が降らない月は …

最近のコメント