ライフ

人口減少は日本最大の課題 まずは救える命を救え!

投稿日:

総務省統計局によると、平成28年10月1日時点の日本人人口は1億2502万人で、前年に比べ29万9千人(0.24%)の減少となりました。29万9千人というと岩手県盛岡市の人口よりも少し多いぐらいです。この減少幅は年々拡大します。すぐに減少幅も30万人強になるでしょう。

毎年30万人強もの人がいなくなっていくということをイメージできるでしょうか?そしてこれはまだ序の口で、急坂を転げ落ちるように日本の人口は急激に減少していきます。

それにより多くの深刻な問題が引き起こされます。

スポンサードリンク

日本の人口減少は止まらない

日本の人口が減少することにより、国内でどのような深刻な問題が生じるかについては、「未来の年表 人口減少日本でこれから起きること【電子書籍】[ 河合雅司 ]」に詳しく紹介されています。

すでに広く知られていることとしては、医療費・介護費・年金の増大とそれを支える労働力人口の減少です。かつては若者3人で高齢者1人を支える「騎馬戦型社会」と言われていましたが、現時点でもすでに2.3人で1人を支えている状況です。近い将来、若者1人で高齢者1人を支える「肩車型社会」が到来します。そうなればもはや社会保障制度は持たないでしょう。

これは少子高齢化、すなわち増える高齢者と減少する出生数が根本的な原因です。人口動態予測は、戦争などによる大きな人口の減少がなければかなり高い確率で当たります。今年の出生数から、その世代の数年後の人口が高い確率で予測できるからです。

特に出生数が想定を超えて劇的に増えることはまずありません。平成28年の合計特殊出生率は1.44で、今のところ2.02を大きく超えるほど増える気配はありません。

さらに結婚率が下がり、生涯未婚率は増える一方です。2015年の国勢調査の結果、生涯未婚率は男性で23.37%、女性で14.06%で増加トレンドが続いています。日本では未婚のまま出産し、子育てをする割合は非常に低いので、人口が増加に転じるほどの出生数の増加はしばらくはほとんど期待できません。

したがって、今後50年以上の間、日本の人口減少は止まらないでしょう。そして2065年には人口は約8808万人にまで減少する見込みです。

救える命を救いたい:予防医療の普及

日本の人口減少を食い止めるのは、何よりも出生数を増やすことが重要です。そのためには合計特殊出生率の増加と生涯未婚率の低下が必要です。しかし、その効果的な対策が未だに見出せない状況です。

3人目以上の子供の出産を促すような大胆な資金援助などが有効ではないかという意見もありますが、未だに実行にうつされていません。

まずはできることとして「救える命を救う」ことに努力するべきでしょう。例えば医学の進歩によって、予防・検査をしっかり行えば、病気になることを防ぐ、あるいは病気になっても早期に発見し、治癒することができる病気も増えています。

日本人の死因で最も多いのは「がん」です。がんの種類別では、胃がんが男性で2位、女性で3位で、年間約5万人が亡くなっています。胃がんの99%はピロリ菌が原因とされています。

今の医療ではピロリ菌の有無は簡単に検査することができ、ピロリ菌がいた場合は除菌することができます。つまり、早めにピロリ菌検査と除菌をすれば、年間約5万人の人を胃がんから救うことができる可能性が高いわけです。

(*参考文献:むだ死にしない技術 / 堀江貴文 【本】

直近では1年間で30万人程度の人口が減少することを考えれば、約5万人の命を救えるということは注目に値します。そして、胃がん以外にも他にも医学により予防できる病気について同じように予防していけば、人口減少のスピードをもっと遅らせることができるでしょう。

がんのような重い病気になること自体を防げれば、医療費の抑制にも大きく貢献するはずです。またがんで亡くなる人は高齢者ばかりではなく、働き盛りで亡くなる人もいらっしゃいます。残された家族への経済的な悪影響、活躍している職場への悪影響を考えても、社会全体へのインパクトも大きいでしょう。


スポンサードリンク

救える命を救いたい:自殺・事故の抑制

日本の自殺者数は、平成28年には21,897人でした。日本で2009年から2012年までの14年間だけでも45万人が自殺で亡くなっており、日本で家族を自殺で亡くした遺族は300万人を超えると推計されています。日本で暮らす人の40人にひとりは自殺者の遺族であるとされています(参考Wikipedia:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%97%A5%E6%9C%AC%E3%81%AE%E8%87%AA%E6%AE%BA)。

自殺の原因は「健康問題(病気)」、「経済・生活問題(貧困)」が上位ですが、いろいろなものがあり、簡単には解決できそうもありません。

しかし、鉄道の飛び込み自殺のようにホームドアの設置によりかなり防止効果がある対策が明らかになっているものもあります。2005年から2014年の10年間だけで首都圏の自殺が多い路線では1985件の自殺がありました(*未遂を含む自殺件数が80件以上となった首都圏15路線で調査)。

自殺の多い路線でもホームドアを設置した後は飛び込み自殺がほぼゼロになることが多く、全国の駅のホームでホームドアを設置すれば、年間で数百人レベルの命が救える可能性があります。自殺は、本人だけでなく、鉄道会社から損害賠償を請求されるなど、遺族への影響も大きいです。

自動車事故については、平成28年の交通事故死亡者数が3,904人まで減少したことが報道されました。1970年の1万6765人と比べれば大きく減少させることに成功しています。その要因の一つは、シートベルトの着用、車の衝突安全性能の向上です。

最近は自動ブレーキなどの衝突回避システムが普及期に入りました。テレビ等で報道される交通事故の状況を見ても、自動ブレーキがすべての車に装備されれば、かなり死亡事故を減らせる可能性があることがわかります。

交通事故では高齢者だけでなく、若い命も犠牲になります。命を落とさなければ、その後社会に大きく貢献できたはずの命です。社会的な損失も大きなものになります。一日も早く自動ブレーキの搭載を義務化すべきでしょう。

まとめ

人口減少が日本に与える悪影響はゾッとするものがあります。一人でも多く救える命を救い、人口減少のペースを抑え、出生数を増やすための効果的な対策を見出さなければなりません。

スポンサードリンク


-ライフ
-, ,

執筆者:


comment

メールアドレスが公開されることはありません。

関連記事

日本トラスティが大株主になっている企業はGPIFが買っているのか?

スポンサードリンク 株式投資をするならば、投資先となる企業について調べることが大切です。売上、利益などの業績だけではなく、株主構成も重要です。最近は株主構成を調べると、日本トラスティ・サービス信託 …

魚の養殖は日本と世界でどうなっているの?自給率は?

スポンサードリンク 日本では多くの魚介類が食べられています。世界でも人口の増加とともに一人あたりの魚介類の消費量が増えて、世界全体の魚介類の消費量は増え続けています。これに応えるために魚介類の生産 …

たんぱく質は量だけが重要?必須アミノ酸・アミノ酸スコアとは?

スポンサードリンク 年齢が高くなるほど筋肉量が減少する傾向があります。できるだけ若い頃から筋肉を増やし、それを高齢になるまでできるだけ減らさないで維持することが、高齢時の生活の質を高めるために必要 …

通勤時が快適になるメンズバッグ 軽く収納力があるおすすめ

スポンサードリンク 朝早くから混雑する電車に乗って通勤している多くのサラリーマンの方々。どんなビジネスバッグ(カバン)を使っていますか? 今使っているバッグからより使いやすいバッグに取り替えると、 …

足型測定を店舗でやってもらおう!ゼビオでやってみました!

スポンサードリンク 自分の足型をシューフィッターなどに計測したもらったことはありますか?足型を計測し、自分の足に合った靴を履くようにしないと、足が変形し、様々な身体のトラブルの原因になります。足型 …

最近のコメント