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4Kテレビが暗いのは本当か?4K放送を視聴する時は注意!

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2018年12月から4K/8K放送がスタートしました。それに間に合わせるために4Kテレビが発売され、多くの人が購入しています。最近、4Kテレビで4K放送を視聴すると「映像が暗い」ということが報道され始めています。本当でしょうか?以下に紹介します。

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4Kテレビが暗いのは本当か?

4K放送と地デジの2K(ハイビジョン)放送で同じ番組を放送しているものがありますので、それらを同じ4Kテレビで表示すると4K放送の方が映像が暗く見えてしまう機種が少なくないです。地デジの放送を視聴する場合は、必ずしもこれまでのフルハイビジョンテレビと比べて暗くなるというわけではありません。

特に比較的古い4Kテレビに外付けの4Kチューナーを接続して4K放送を視聴する場合に、映像が暗くなるという現象が多いようです。

現時点では4K放送を視聴している人はかなり少なく、世帯普及率では5%にも達していないようで、この現象を体験している人が少なく、社会問題化するほどの大きな話題にはなっていないようです。

テレビメーカー側は、この現象を把握していますが、不良品とは捉えて無く、製品としては正常な状態と認識しています。そのためここでも特定の製品名を挙げることは避けます。後述するように、確かに製品としては正常な状態なのですが、このことを理解せずに、事前に説明を受けなければ「映像が暗い」と感じても無理はありませんので、メーカーも今後は改善が必要と考えられます。

なぜ「映像が暗い」という現象が起こってしまうのかについて以下にさらに詳しく紹介します。

4Kテレビが暗く見える原因は?

4Kテレビで4K放送を視聴した時に暗く見える主な原因は、HDRと4Kテレビの最大輝度不足です。

HDR(ハイダイナミックレンジ)とは、従来のハイビジョンテレビに比べて表示できるダイナミックレンジ、つまり最小輝度から最大輝度までのレンジを拡大したものです。HDRの性能を最大限に発揮するためには、カメラで撮影した映像を記録してディスプレイに送るための映像信号と、それを受け取って表示するディスプレイがHDRに対応している必要があります。

ハイビジョンの映像信号は、HDRに対してSDR(スタンダードダイナミックレンジ)と呼ばれるダイナミックレンジで、10の3乗以下です。HDRになると10の5乗程度、つまりSDRの100倍のダイナミックレンジとなります。これによりもっとも明るい最大輝度ともっとも暗い最小輝度のレンジが大幅に広がり、格段にリアリティの高い映像が表示できるようになります。

それなのになぜ前述のような「4K放送の映像が暗い」ということが起こるのかというと、4Kテレビ側の最大輝度が十分ではない機種が多いためです。4K/8K放送などのHDRに対応した映像を制作する現場では、主に最大輝度1000nitのマスターモニターを基準にして映像が制作されています。つまり、映像信号の最大の輝度が1000nitになるように表示すると、製作者側が意図したような映像が表示できるようになっているのですが、多くの4Kテレビでは最大輝度がもっと低いことが多く、映像全体の明るさがその4Kテレビの最大輝度に応じて暗い側にシフトしてしまうことが多いわけです。

したがって、4Kテレビを購入するならば、最大輝度ができるだけ高い機種を選ぶとHDRにおいてはメリットがあることがわかります。4K液晶テレビの場合は、技術的にはバックライトをより明るいものにすれば良いので十分に可能なのですが、それは LEDの個数を増やすなどの対策が必要で、要するにコストアップになってしまうため、価格下落のスピードが激しい現状では容易には導入できないようです。


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4Kテレビが暗いのはハイビジョンが明るすぎる

ハイビジョンのSDRでは、最大輝度は100nit程度が基準でした。しかし、最近のフルハイビジョンテレビや4Kテレビでは最大輝度が300〜500nit程度のものが多く、多くの人が製作者側「適切な明るさ」として意図した明るさよりも数倍以上明るい映像を見慣れてしまっているという状況です。人間の視覚としては、順応・慣れというものがあり、普段見慣れているものを標準的なものと理解してしまうため、それとの比較で数値以上にHDRの映像が暗く感じてしまうという事情もあります。

テレビの映像も、ほとんどの機種で好みに合わせて明るさや鮮やかさをある程度調整できます。人それぞのの好みはあるものの、一般的には明るめの方がきれいな映像に見えることが多く、また色も少々はっきり・くっきりの方が鮮やかに見えます。

実際、私も自宅の4Kテレビは明るめで派手目の色の設定で視聴しています。特に深い理由があるわけではなく、単純に購入して最初の設定で、その状態が明るくきれいに見える気がしたからです。この傾向が4K放送を4Kテレビで視聴した時に、製作者の意図以上に暗く感じられる結果になっています。

したがって、必ずしも4Kテレビだけの問題とも言えない部分もあることは事実です。

まとめ

4K放送を4Kテレビで視聴した場合に「映像が暗い」ということが指摘され始めていますので、その原因について解説しました。4K放送を4Kテレビで視聴するならば、予算の許す範囲で最大輝度の高い上位機種を購入する価値がありそうです。

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