プラスチック

マイクロプラスチックとは?人体への影響と対策などのまとめ!

投稿日:2019年11月28日 更新日:

「マイクロプラスチック」という言葉をテレビやインターネットなどでよく見聞きするようになりました。マイクロプラスチックとは小さなプラスチックの粒子のことで、これが海洋や私たちの身の回りのいろいろなところに拡散し、汚染しているという調査結果が次々に報告されています。人体への影響も懸念されています。以下にまとめてみました。

スポンサードリンク

マイクロプラスチックによる汚染の影響と対策は?

マイクロプラスチックとは、小さなプラスチックの粒子のことです。その大きさは直径が5mm以下のものです(*1mm以下という定義もあります)。このような微少なプラスチック粒子が海洋に拡散し、蓄積し続けていることが明らかになりつつあります。

なぜマイクロプラスチックが海洋に拡散してしまうのでしょうか?1つは、大きな廃プラスチックが、紫外線を浴びてもろくなり、波の力でバラバラになったものと考えられます。洗顔料や化粧品などに含まれるマイクロビーズのように、最初から微小なプラスチックが下水・河川を経由して海洋に流れ込むこともあります。衣類・タオルを洗濯した時に、繊維が脱落し、同様に海洋に流れ込むこともあります。

5ミリ以下になると見え難くなるので、消失したように感じるかもしれませんが、プラスチックを構成する分子レベルで見た時にはほぼそのままであるので、一旦海洋に流出してしまうと、蓄積する一方です。またここまで小さくなったプラスチック粒子が海洋に拡散してしまうと回収は困難です。

対策としては、プラスチックの使用量を減らす、廃プラスチックを適切に回収し、環境中に放出させないようにするしかないようです。そのためレジ袋の有料化やプラスチック製品の紙製品への代替などが国際的に進められています。

関連記事:マイクロプラスチックによる汚染の影響と対策は?

マイクロプラスチックの対策は日本と世界ではどうなるの?

年間800万トンものプラスチック製の廃棄物が海洋に流出しています(*量についてはいくつかの説があります)。プラスチックは化学的に安定で、毎年海洋中に蓄積していきます。対策を取らずにいると、近い将来に廃棄されたプラスチックの量が、海洋に生息する魚の量よりも多くなると言われています。そのため一刻も早く、有効な対策を実施するために各国が取り組んでいます。

それらの一部を以下に列挙します。

・欧州議会は、使い捨てのプラスチック製食器や綿棒、ストロー、マドラーなどを21年から禁止すると発表しました。

・欧米やアジア、アフリカなど、60を超える国・地域が、有料化や課税、製造・販売・使用禁止という方法でレジ袋を規制し始めています。

・米国のマクドナルドは英国の店舗でプラスチック製ストローを紙製に切りかえました。

・北欧のイケアが20年までに使い捨てプラスチック製品の全廃を発表しました。

・米国のスターバックスは、2020年以降のストロー廃止を発表しました。

日本での動向の一部を以下に記します。

・ヘネス・アンド・マウリッツ(H&M)は、日本で買い物袋を紙製に切り替え、有料にすると発表しました。

・良品計画も来春開店する「無印良品」で紙製を使うと発表しました。

・すかいらーくHDのガストでは2018年12月からストローの提供を中止すると発表しました。

・セブン&アイ・フードシステムズのデニーズで一部店舗からストローの提供を中止すると発表しました。

プラスチックの使用量をできるだけ減らし、適切に処理し、さらに使用するプラスチックを生分解性プラスチックに切り替えて行くことでマイクロプラスチックの海洋汚染の抑制に貢献したいですね。

関連記事:マイクロプラスチックの対策は日本と世界ではどうなるの?


スポンサードリンク

マイクロプラスチックの人体への影響は?海洋汚染だけではない

海洋に流出した5mm以下の大きさのプラスチックはマイクロプラスチックと呼ばれています。これを海洋生物が食べて、その体内に蓄積し、さらにその海洋生物を人間が食べることで、人間の体内に侵入してくる場合があります。人間の体内に侵入したマイクロプラスチックは、人体にどのような影響を及ぼすのでしょうか?現時点でははっきりしたことは分かっていません。

明らかなことは、マイクロプラスチックを摂取した途端に急性の症状が出ることはなく、長期間の摂取でもしかしたら何らかの影響が出るかもしれないというレベルということです。懸念されることは、マイクロプラスチックが多くの化学物質を吸着することが多く、非常に化学物質が濃縮された状態で摂取されることです。

海洋に流出したマイクロプラスチックが注目されていますが、マイクロプラスチックが存在するのは海洋中だけではありません。海に流れ込む河川の中にはもちろん存在していますし、陸上や大気中にもいたる所に存在しています。最近、ペットボトルの飲料水にマイクロプラスチックが混入していたという調査結果も発表されています。

つまり、海洋のマイクロプラスチックが体内に侵入することを心配する以前に、すでに多くの人の体内にマイクロプラスチックが侵入しているわけです。もはや逃れられない状況と考えた方が良いでしょう。以下の記事で詳しく紹介しています。

関連記事:マイクロプラスチックの人体への影響は?海洋汚染だけではない

まとめ

海洋に流出したマイクロプラスチック問題について紹介しました。現時点でマイクロプラスチックの流出を完全に止めることは困難で、当面は流出したマイクロプラスチックの蓄積が進むようです。国際的にマイクロプラスチックの流出を減らすための取り組みが始まっています。

▼その他のプラスチックのごみ問題の疑問についてはこちら▼
プラスチックのごみ問題!リサイクルで環境汚染は防げる?

スポンサードリンク


-プラスチック
-

執筆者:


comment

メールアドレスが公開されることはありません。

関連記事

PETボトルはリサイクルして再使用できるの?リデュースも!

スポンサードリンク プラスチックが海洋に流れ込み、海洋生物の体内に侵入し、その命を奪ってしまう問題が広く知られるようになりました。大きなプラスチックが細かくなったマイクロプラスチック問題も深刻です …

マイクロプラスチックによる汚染の影響と対策は?

スポンサードリンク 最近、テレビのニュースなどで「マイクロプラスチック」という言葉をよく耳にするようになりました。小さなプラスチックが海洋に広がり、汚染しているということらしいです。そしてその対策 …

生分解性プラスチックを使うだけではゴミ問題は解決しない

スポンサードリンク プラスチックは私たちの日々の生活を便利にしてくれています。ペットボトルに入った飲料を飲む人は多いですし、買い物をするとプラスチックのレジ袋に商品を入れてくれたりします。プラスチ …

ゴミの分類は意味があるの?リサイクルとリデュース

スポンサードリンク マイクロプラスチックによる海洋汚染が世界的な問題となっています。人間が使用したプラスチックが海に流れ込み、このままでは海にいる生物の量よりもプラスチックの量の方が多くなってしま …

生分解性プラスチックの種類と用途と問題点は?

スポンサードリンク マイクロプラスチックによる海洋汚染が問題になっています。このまま海洋中のマイクロプラスチックが増えていくと、海洋中の魚の量よりもプラスチックの量の方が多くなる時が近い将来に訪れ …

最近のコメント