不織布とは?読み方と素材!マスクはアイロンかけても大丈夫?

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新型コロナウイルスの感染拡大防止のために不織布のマスクが品薄になりました。そのため政府の要請により、不織布マスクの製造を始めるメーカーもあり、多くの国民から歓迎されています。不織布のマスクは、以前から使われており、インフルエンザが流行する季節や花粉症が辛くなる時期にマスクを着用して外出する人が増えます。

ところで不織布とはそもそもどのような素材なのでしょうか?その読み方もよくわからないですね。以下に紹介します。

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不織布とは?読み方と素材!

「不織布」は「ふしょくふ」と読みます。覚えてしまえばそれまでのことなのですが、読み方がわからないと「ふしきふ」「ふおりふ」なんて間違えてしまうかもしれません。

英語では「nonwoven fabric」です。そのままですが、それは海外で先に行われていた不織布の技術を日本に導入し、生産を開始したからかもしれません。つまり、英語が先にあって、それにあわせて日本語の呼び方を決めたのでしょう(*確認できていません。推測です)。

それでは不織布とはどのような素材のことを指すのでしょうか?

基本的にはプラスチックを細い繊維状にし、それをランダムに積み重ね、化学的あるいは物理的に接着したり、絡み合わせたりしてシート状にしたものを指します。文字通り、繊維を織っていませんので「不織布」と呼ぶわけです。

プラスチックの繊維としては多種多様なものを選択できますし、それらの素材にふさわしい不織布の製法を用いて製造され、様々な用途で利用されています。

不織布のマスク用素材は?

一般的に不織布のマスクは、3層構造になっています。その真ん中の層に小さな飛沫や花粉を捕集する能力が高い不織布が使用されています。

この不織布にはポリプロピレン(PP)というプラスチックを用いられています。メルトブローという製法で作られていて、小さな粒子が捕集できるように目が細かいフィルター状になっています。

商品によっては、「BFE(細菌ろ過効率:3.0ミクロン):99%カット」、「PFE(微粒子ろ過効率):0.1ミクロン:99%カット」、「VFE(ウイルスろ過効率:3.0ミクロン):99%カット」などと表示されていますが、これらは目の細かい不織布の性能によるものです。

ポリプロピレンというプラスチックは、加熱すると溶融し、水のように流れます。メルトブローでは、200〜300℃で溶融したポリプロピレンを小さな穴から下に吹き出し、繊維状になったところに横から風を当て、空気で冷却しながらシート状に敷き詰めます。溶融したまま敷き詰めるので、そのままくっついて布状になるわけです。

最初の小さな穴から吹き出す時のポリプロピレン繊維を数ミクロン程度の直径にすることによって、それをランダムに何層も敷き詰めた不織布は、人間の飛沫や花粉を捕集する機能を持ちます。

ポリプロピレンという素材そのものは、もともとそれほど高価なものではないのですが、世界的にマスクの需要が急増し、一般向けの使い捨てマスク用のポリプロピレンも供給が逼迫したためか、価格が上がったようです。

通常はこのようなプラスチック製品は、素材そのもののコストよりも、メルトブローのような成形工程の方のコストの方が高いようです。

また3層構造の不織布マスクの両外側の2つの層も、ポリプロピレンの不織布が用いられています。これらを製造する方法は複数ありますが、スパンボンド法により製造されているものが多いです。

スパンボンド法は、原料プラスチックのペレットを溶融させ、多数の配列した小さな穴から繊維状に押し出し、それを台の上に並べ、熱ロールでシート状に圧着することにより製造する方法です。メルトブロー法で製造した真ん中の不織布に比べて、スパンボンド法では最初の繊維が太く、最終的に得られる不織布の目が荒いのですが、機械的強度が高く、安価に効率よく生産できます。そのため不織布マスクの外側には、スパンボンド法による不織布が使われるわけです。


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不織布のマスクの再利用は?アイロンを掛けても良い?

不織布のマスクは、前述のような方法で製造されたもので、使い捨てが基本です。医療機関などではもっと高性能なN95マスクを使用しています。N95マスクに比べると、一般の使い捨ての不織布マスクは機能が劣り、基本的にはウイルスを捕集する能力はありません。それでも使用が推奨されるのは、人間が放出する飛沫をある程度捕集する能力があるためです。

感染症の種類にもよりますが、飛沫感染するタイプの感染症ならば飛沫の周囲への拡散を減らすことが望ましいです。特に着用している人からの飛沫の拡散を大きく減らせます。ただし、完璧に防げるわけではありませんので、過信は禁物です。

このようにマスクの効果がある程度認められたため、マスクを着用する人が増えましたが、品薄で入手が困難になったので、再利用しようとする人がいらっしゃいます。医療従事者は、1日に数個マスクを使用する人もいますが、ほとんどの人は入手も難しいので1日に1個が限度でしょう。

そのため朝の通勤時に使用したものを帰宅時に使う程度は普通でしょう(*専門家から見れば推奨されないかもしれませんが・・・)。しかし、1日使った使い捨て用の不織布のマスクを、洗濯するなどして後日再利用するのは推奨されていません。

不織布マスクのパッケージには、再利用はできない旨が書かれていることが多いですが、その理由は明記されていません。1つは、捕集した飛沫に含まれている可能性があるウイルスを殺菌することが難しいこと、もう一つは不織布そのものは機械的な強度が高くは無いので、肝心の飛沫を捕集するためのフィルター部分に小さな穴が空いてしまうと、飛沫が通過しやすくなることなどが考えられます。

また不織布マスクを洗濯して、乾かした後に形を整えるためアイロンをかけようとする方がいらっしゃいますが、ポリプロピレンはアイロンの熱で溶ける可能性が高いので、止めた方が良いでしょう。

まとめ

使い捨てのマスクに使われている不織布について、詳しく解説しました。正しく不織布のマスクを利用しましょう!

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コメント

  1. 匿名 より:

    不織布の製法は複数あり、メルトブローはその一つです。マスクに使われる不織布では3層構造のものが多く、そのうちメルトブロー法による不織布は中間層に使われ、フィルター機能を担っています。両側層はメルトブロー不織布ではありません。幾つかのタイプがありますが、スパンボンド不織布が多いです。また、N95マスクのフィルターに使われるのも同じメルトブロー不織布で、繊維径を細くしたり、単位面積当たりの重量を重くして、一般の不織布マスク用フィルターよりも捕集性能をアップさせています。なお、どちらも帯電処理もしており、静電気による捕集性能との両輪となっています。技術的にはN95マスク用のメルトブロー不織布の方がハードルが高い、ということはありません。また、元々コロナ前からメルトブロー不織布は他の不織布に比べて、原材料が同じであっても相対的に高価です。

    • xpower より:

      詳細にご説明いただき感謝申し上げます。一部誤解しておりました。再度、勉強し、近日中に記事を修正したいと存じます。どうもありがとうございました。

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