ヤマシンナノフィルターの使い方!フィルタマスクや手作りマスク用シートにも!

マスクマスク

最先端のナノファイバー技術によって作られた「ヤマシンナノフィルタ(YAMASHIN NANO FILTER™)」が注目されています!

これをマスクに使うことで、従来の不織布よりも優れた性能が期待できます。またフィルター部分だけ販売されていますので、それを手作りの布製マスクや、市販の布製・ポリウレタン製マスクに組み合わせて使用すれば、微粒子を捕集する効果が高まります。

ヤマシンナノフィルタの使い方、ヤマシンナノフィルタマスクの洗い方、購入方法などについて紹介します。


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ヤマシンナノフィルタの使い方

ヤマシンナノフィルターとはどのようなものでしょうか?またどのように使えばよいのでしょうか?それぞれ説明していきます。

マスクの飛沫捕集能力はフィルターが重要

医療用ではない一般の使い捨て不織布マスクでは、不織布を3枚重ねた構造となっていて、その中心部分が目の細かいフィルター状になっています。3層構造の両外側の不織布もそれなりの機能はありますが、飛沫などの微小な粒子を捕集するためには、この中心部分のフィルターがもっとも重要な役割を果たします。

つまり、フィルターの性能で飛沫捕集効果がおおよそ決まると言えます。不織布マスクに比べると、おしゃれなポリウレタンのマスクは、通気性が高く、呼吸も楽です。それは不織布マスクのフィルターに相当するものが組み込まれていないためです。その結果、不織布マスクに比べると、ポリウレタンのマスクの飛沫捕集効果がかなり低いことはよく知られています。

ヤマシンナノフィルタは、マスクに使える高性能フィルターなのです。

ヤマシンナノフィルタとは?不織布?

ヤマシンナノフィルタとは、フィルター専門メーカーのヤマシンフィルタ株式会社が開発・販売するマスク用フィルターです。

同社のサイトの説明によれば、シートを構成するプラスチック製の繊維の太さが一般化学繊維の10分の1以下、平均繊維径約500㎚という点が、通常のマスク用不織布を大きく異なる点です。

独自に開発した「改良型メルトブロー法」で製造しています。従来のメルトブロー法で製造しているマスク用不織布フィルターでは、繊維の太さが最小でも800nm程度で、平均繊維径はもっと大きくなります。これにより高い捕集能力が実現しています。同社のサイト内に他のマスクとの比較や布マスクにこのヤマシンナノフィルタを組み合わせた場合の実験結果も公表されています。

ちなみに同社のサイトには、このフィルターのことを不織布とは記載していません。従来から使われている不織布と違うものということを伝えやすくするために、あえて不織布という言葉を避けているのかもしれません。フィルター専門メーカーでもありますので、「フィルタ」という言葉にこだわりがあるのかもしれません。

基本的にはプラスチックを細い繊維状にし、それをランダムに積み重ね、化学的あるいは物理的に接着したり、絡み合わせたりしてシート状にしたものを「不織布」と呼んでいますので、その定義に従えば「不織布」と呼んでも間違いないですが、同社のサイトでは「不織布」という言葉を使っていないので、以降もフィルタと呼ぶこととします。

ヤマシンナノフィルタ?ヤマシン・フィルタシート?ヤマシン・フィルタマスク?

インターネットでヤマシンナノフィルタについて検索すると、公式サイトやその製品を紹介・販売するサイトなどが表示されます。それらを見ると少々混乱するのは、「ヤマシンナノフィルタ」「ヤマシンナノフィルター」「ヤマシン・フィルタシート」「ヤマシン・フィルタマスク」などと表記されたものがあり、どれが正しい表記・呼称なのかよくわからなくなります。

万が一、類似品などが出てくるといけませんので、正しい名称を把握しておくとよいでしょう。

ヤマシンフィルタ株式会社の企業サイトを見ると、すべて「YAMASHIN Nano Filter™」と表記されています。「TM」と語尾の右上についていることからも、これが正式名称であることがわかります。しかし、これは最先端の技術で作った同社のフィルターの総称です。

当初はこれだけだったのですが、その後、社会の要請に応えてマスク関連製品を揃えてきて、それらにそれぞれ「ヤマシン・フィルタシート」「ヤマシン・フィルタマスク」などと呼称を付けています。

「フィルタ」と「フィルター」の表記については、同社はすべて「フィルタ」に統一しています。Optical Fiberの日本語表記が「光ファイバ」と「光ファイバー」があるように、どちらも許容されますが、一般に1つの文書・サイトなどではどちらかに統一します。同社は、社名からして「フィルタ」に統一していることがわかります。

しかし、一般的には「フィルター」という表記を使う方が多く、同社の製品を販売する他のショップなどではあえて「フィルター」と記していることもあります。基本的にはヤマシンフィルタ株式会社が使用されていることが確認できれば問題無いでしょう。

ヤマシンナノフィルタの使い方

ヤマシンナノフィルタが、マスク用に出荷が始まった当初は、ヤマシンフィルタ株式会社の販売サイトとユザワヤの店舗・販売サイトでシートのみ購入できました。現在は、ヤマシンナノフィルタを組み込んだ2種類の「ヤマシン・フィルタマスク」と、「ヤマシン・フィルタシート」があります。

「ヤマシン・フィルタマスク」は、マスクですのでそのまま着用してすぐに使用できます。


以下のヤマシンマスクゼクシードの方は、医療用マスクのように顔にフィットするようになっており、このシリーズのフラッグシップです。


以下の「ヤマシン・フィルタシート」は、手作りの布製マスクや、市販の布製・ポリウレタン製マスクに挟み込むだけで使えます。これが面倒と感じる方は、上のマスクの方をおすすめします。


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ヤマシンフィルタマスクの洗い方

ヤマシン・フィルタマスクおよびヤマシン・フィルタシートは、洗濯して繰り返し使用することができます。洗濯方法は、公式サイトによれば以下のように説明されています。

ぬるま湯に洗濯用中性洗剤を少量加え、軽く押し洗いをして、水道水で十分にすすいでください。形を整え、陰干しで乾燥させてください。

一般的な使い捨ての不織布のマスクを洗濯して再使用することが推奨されていない理由は、衛生面の他に飛沫等の捕集機能の劣化が挙げられます。前述のような太い繊維からできている不織布マスクで、高い飛沫捕集能力が実現できるのは、単純にフィルターで濾過するように補修するのではなく、繊維を帯電させているためです。

マスクを使用すると、呼気に水分が含まれていますし、さらに洗濯して濡らしてしまうと、帯電させた繊維で捕集する効果が低下してしまうためです。

ヤマシンナノフィルタの場合は、繊維が非常に細く、帯電効果が無くてもフィルター機能によって捕集する能力が高いという特徴があります。これにより、5回洗濯をしてもほとんど捕集機能が低下しなかったことが公式サイトで紹介されています。

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ヤマシンナノフィルタはマスク用インナーシートとして優秀

そもそもマスクがウイルス性の感染症の予防に効果があるのかどうかは議論が続いています。科学的に膨大な実験・調査を行って十分な立証ができないと(エビデンスが得られないと)、その効果を証明したことにはなりません。そのためWHOも「エビデンスがない」とのみコメントしていますし、海外でも同様の考えを主張するところがあります。

それほど難しい問題をこのブログの記事内で議論するわけではありませんが、未知のウイルスの感染が拡大し、それを抑えようとする段階では現実問題として科学的に立証されていないことばかりです。それでも英知と多くの人の努力を結集し、感染拡大を抑えなければならないわけです。

現状では、少なくともマスクを着用した方が飛沫が周囲に飛び散ることを防ぐ効果があると考える人が増えており、日本以外でもマスクの着用を促す国が増えています。感染しても無症状の人も多いようですので、基本的に全員がマスクを着用すれば、感染拡大防止に役立つとの考え方に基づいているようです。

マスクにもいろいろな種類があり、使い捨ての不織布のものがもっとも多く、手作りのものは布製が多いです。これまでに花粉やPM2.5などを吸い込まないようにマスクが使われてきましたが、それらを捕集する試験で従来の不織布マスクに使われている不織布フィルターは、目が細かいため、かなりの捕集効果があるとされています。布製は、もっと目が粗いので捕集効果が下がるようです。

前述のようにヤマシンナノフィルタは、従来の不織布よりもさらに目が細かいので、より優れた捕集効果があると紹介されています。そして布製マスクにインナーシートとして組み合わせればその優れた性能を活用できます。

ヤマシンナノフィルタを使えば完全なのか?

ここまでヤマシンナノフィルタの優れた性能を紹介してきました。それではこれを組み合わせたマスクを使えば、完全に感染を防ぐことができるのでしょうか?

誤解があるといけませんので明記しますが、「完全に感染を防ぐことはできません」。もっとも高性能と言われる医療用のN95を使用しても完全ではないとされていますので、それよりも性能の劣る一般のマスクで完全に感染を防ぐことはできません。つまり、医療従事者の方々は、完全に防御できるわけではない防護具で感染のリスクを下げながら仕事をされているわけですので、非常に大変な思いをされているわけです。

もう一つ忘れてはいけないのは、フィルターの性能が高くても、通常のマスクでは顔とマスクの隙間から空気が出入りしてしまうということです。使い捨てマスクでもノーズフィッターなどをつけて顔とマスクの隙間を少なくする工夫がされていますが、N95のように強く顔に押し付けるような固定の仕方をしていません。フィルターの性能が高くなるほど、フィルターを息が通過する抵抗が大きくなるので、ますます隙間を通る空気の量が増えます。

それでもN95のように強く顔に押し付けようとすると、長時間装着するほど苦痛になりますので、多くの人にはできません。できるだけ顔とマスクの隙間が小さくなるように装着し、使用しましょう。また手指を石鹸をつけて洗ったり、消毒用エタノールなどで消毒することも合わせて行いましょう。

このような観点からも、前述のヤマシン・フィルタマスクよりもヤマシンマスクゼクシードの方が優れていることは容易に理解できます。

加湿器の雑菌が繁殖しない使い方についてこちらの記事で紹介しています。

まとめ

ヤマシンナノフィルタという、最先端技術で製造したマスク用インナーシートについて紹介しました。手作りマスクを使用している方は試してみると良いでしょう。

体温計は使いまわして大丈夫なのかについてこちらの記事で紹介しています。

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