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O157の症状・潜伏期間・治療・家族への感染予防と感染経路

投稿日:2017年9月4日 更新日:

O157(おーいちごうなな)とは、病原性大腸菌の中のベロ毒素を産出する「腸管出血性大腸菌」の一種です。

日本では毎年O157による食中毒が発生しており、被害者は重篤な状態になることもあるため、大きく報道されています。

誰でも感染するリスクがありますので、O157についての基本的なことは知っておいた方が良いでしょう。

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O157の症状・潜伏期間は?

O157に感染すると、感染者の約50%は4〜8日の潜伏期間の後に、激しい腹痛と水のような下痢が頻繁に起こります。さらに血液の混ざった下痢が出ます。また微熱が出ることもあります。

大人の場合は、症状が軽かったり、無症状であることもあります。そのような場合でも感染していれば、O157が便に含まれています。

特に注意を要するのが、乳幼児および高齢者への感染です。血性尿毒症症候群などの重症合併症を起こすと死に至る可能性もあります。

また脳症となると、痙攣、幻覚、昏睡などの意識障害となることがあります。

O157の治療・家族への感染予防方法は?

O157に感染した可能性がある症状が見られた場合は、感染拡大を防ぐためにも医療機関を受診しましょう。

治療は基本的にはO157を体外へ出すことと、対症療法です。市販の下痢止めは、0157の排出を遅らせ、症状を悪化させる可能性があるため、使用しない方が良いでしょう。

対症療法としては、安静にして、水分補給・栄養補給を行うこと、強い腹痛に対しては鎮痛剤を使用することです。医療機関では前述の血性尿毒症症候群や脳症などの発症にも注意を払ってもらえるでしょう。

状況によっては、医師の判断により抗生物質が投与されることがあります。

また0157を発症した場合は、同居する家族に感染を広げないように対策を取ることも必要となります。

多くの食中毒を引き起こす菌は、100万個以上が体内に入らないと感染しませんが、0157ではわずか100個程度で感染します。つまり、多くの食中毒を引き起こす菌よりも1万倍も感染力が強いことになります。

感染は経口感染で、口からO157が体内に侵入することにより感染します。家族間での感染を予防するために、まずは以下のような点に注意しましょう。

1.手洗い・うがいを念入りに行う

これは基本中の基本です。石鹸を使って、手首までしっかり洗いましょう。爪の間も忘れずに洗いましょう。

2.調理器具・台所は清潔にする

家族に感染者で出てしまった場合は、調理器具などを塩素系の漂白剤で洗うことをおすすめします。

3.感染者は入浴時に湯船に入らず、シャワーのみとする

4.タオルや衣類の共用は避け、洗濯時も感染者の衣類は別にして塩素系漂白剤につけてから洗濯する

5.感染者が接触するドアノブ、洗面所、床などを消毒用アルコールでこまめに消毒する

面倒ですが、しっかり対策を取ればかなり感染のリスクを下げられます。


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O157の感染経路は?

O157は牛や豚などの家畜の糞尿に含まれ、それらへの接触、それらを原料とした堆肥との接触により広がることがあります。したがって、食肉や堆肥に接触した農作物などが感染源となることがあります。

これらの感染経路を理解した上で、家庭内ではO157をつけないこと、増やさないこと、殺菌することが重要です。

前項で述べたような感染対策で、まず食品にO157をつけないようにしましょう。またハエなどが食品に接触しないようにすることも大切です。

O157は低温では増殖しにくく、常温から少し高めの温度になると増殖速度が速くなります。そのため気温の高い夏場にO157による被害が発生しやすくなります。増殖しやすい状況に置くほど菌が増えることから、新鮮な食品を食べること、新鮮な食品を買ってきたらすぐに冷やして保存すること、食べる時に常温に戻したらすぐに食べきってしまうこと、などが菌を増やさないために大切です。

野菜はしっかり洗い、加熱する料理はしっかり火を通すようにしましょう。

まとめ

O157による食中毒を予防するための対策は、O157以外の菌が原因となる食中毒にも効果があります。それは基本的な部分は共通しているからです。

人類の歴史を振り返っても、公衆衛生の向上が多くの人の命を救い、平均寿命を延ばしてきました。海外に出れば日本ほど衛生管理されていない地域も少なくありません。普段から衛生管理についての意識が高ければ、危険そうなお店などに気がつくことができる可能性も高くなります。

食中毒は夏以外の季節でも発生することがありますので、常に衛生管理には注意しましょう。

感染症についてはこちらの記事「感染症のことが分かるまとめ」をご覧ください。

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