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インフルエンザワクチンの型はいつ決まる?製造は?不足する?

投稿日:2017年10月6日 更新日:

インフルエンザは日本のみならず世界中で流行する感染症です。全世界では毎年数十万人もの死者を出す、恐ろしい病気です。そのためインフルエンザワクチンの接種が推奨されています。

最近はインフルエンザワクチンが不足しているという話も聞こえてきます。なぜインフルエンザワクチンが不足してしまうのでしょうか?

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インフルエンザワクチンの型はいつ決まる?

インフルエンザには型があり、年によって流行するインフルエンザの型が異なります。流行する型に適合したインフルエンザワクチンを接種しないと効果が落ちます。つまり、その年の流行の型を予測し、その型用のワクチンを製造しなければならないわけです。

毎年のインフルエンザウイルスの流行の状況は、世界保健機関(WHO)や日本の国立感染症研究所が世界各地で観測しています。それらの観測を基に流行するインフルエンザの型を予測します。日本では、これらの情報を分析し、流行するインフルエンザの型を厚生労働省が決定し、インフルエンザワクチン製造会社に通知します。

国内では、北里第一三共ワクチン株式会社、一般財団法人化学及血清療法研究所、一般財団法人阪大微生物病研究会、デンカ生研株式会社がインフルエンザワクチンを製造しています。

インフルエンザワクチンの型の決定は、毎年決まった日に発表されるわけではありませんが、2017年では7月12日に厚生労働省から通知が出されました。

インフルエンザワクチンの製造は?

インフルエンザワクチンの製造には「発育鶏卵」を使用します。「発育鶏卵」とは、産まれてから孵化するまでの発育中の卵のことです。つまり、無精卵では使用できず、有精卵を準備しなければなりません。

なぜ「発育鶏卵」を使用するかというと、ウイルスは生きている細胞の中でしか増殖できないからです。インフルエンザワクチン製造用のウイルス株を「発育鶏卵」に接種し、培養した後にウイルスを採取・分離・精製します。その後、ウイルスを不活化し、濃度等を調製してインフルエンザワクチンを製造します。製造されたインフルエンザワクチンは検査を受けた後に出荷されます。

製造に鶏卵を使用することが、接種の際に鶏卵アレルギーの有無をチェックしなければならない理由です。もちろん鶏卵の成分は除去されているのですが、極微量に含まれる可能性があるからです。


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インフルエンザワクチンが不足する可能性は?

上記の説明から、「インフルエンザワクチンの製造には「発育鶏卵」が必要であること」「インフルエンザワクチンの型が決定されるまで本格的な製造を開始できないこと」が分かります。

通常はインフルエンザワクチンの製造開始の半年ぐらい前から雛鳥を用意し、衛生面・栄養面などで十分な管理を行って育成して成鶏まで育てると「発育鶏卵」を得られるようになります。鶏という生き物を扱うわけですので、この点で何らかのトラブルが発生し、「発育鶏卵」の供給が滞るとインフルエンザワクチンが不足する可能性があるでしょう。

また前述の厚生労働省によるインフルエンザワクチンの型の決定が遅れると、製造が遅れ、同様にインフルエンザワクチンが不足する可能性があるでしょう。

大地震の影響など、他にも色々な要因が考えられますが、実際はそのような状況になって見ないと原因は特定できませんので、報道等をチェックしましょう。

ある医院でインフルエンザワクチン不足で接種できない場合でも、近隣の他の医院で接種できる場合もありますので、焦らずに探して見ましょう。

*2017年度のインフルエンザワクチン不足については、5月に厚生労働省が決めたインフルエンザワクチンの型が、実際に製造を開始した後に製造効率が悪いことが判明し、7月に昨年度と同じインフルエンザワクチンの型に変更したことが原因です。2016年度は2642万本が製造されましたが、2017年度は2528万本の見通しです。

この製造本数から分かるのは、仮に全てのインフルエンザワクチンが接種されたとしても、日本ではおおよそ5人に1人程度しかインフルエンザワクチンを接種していないということ。実際には2回接種したり、使用されないインフルエンザワクチンもありますので、もっと少ない割合かもしれません。

まとめ

インフルエンザワクチンの型の決定から製造までを紹介し、インフルエンザワクチンが不足するケースについて考えて見ました。しかし、日本では全くインフルエンザワクチンが無いというほど不足するケースは滅多にないので、もし医院で予防接種ができないような事態でも慌てずに予防接種ができる医院を探せば案外あります。

しっかりインフルエンザワクチンを接種して、インフルエンザの流行をストップしましょう!

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