有機ELテレビの映り込み!防止する対策が必要?映り込みの少ない機種は?

有機ELテレビ有機EL

しっかりとした「黒」が表示でき、コントラストが高く、メリハリのある映像を楽しめる有機ELテレビ。実売価格も下がってきていて販売台数も伸びています。

しかし、気になるのは画面の映り込みです。見続けると目も疲れそうで心配になります。

有機ELテレビの映り込みについて解説します。

2021年モデルでオススメの有機ELテレビは、ソニーのブラビアのA80Jシリーズです!

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有機ELテレビの映り込みとは?

家電量販店のテレビ売り場に行くと、有機ELテレビと液晶テレビが多数並べられています。ほとんどのテレビメーカーで、有機ELテレビがハイエンドの機種になっていますので、一番上の目立つ場所に陳列されていることが多いです。

これらの有機ELテレビと液晶テレビを見比べてみると、有機ELテレビの方が映り込みが目立つ気がしませんか?

映り込みとは、照明などのテレビの外部にある光源からの光が画面に当たり、鏡のように反射してテレビを見ている人(視聴者)の目に入ってくる現象です。

この映り込みが目立つということは、少なくとも3つのことが関係しています。テレビの画面の反射率と、外部光源と視聴者およびテレビの位置関係、画面の映像です。

液晶テレビよりも有機ELテレビの方が映り込みが目立つような気がする原因は、主に画面の映像が暗いこと、売り場によっては外部光源との距離が近く、視聴者側に反射光が届きやすい配置となっていることにあると考えられます。

さらに詳しく以下に解説します。

有機ELテレビの反射率と反射防止

有機ELテレビおよび液晶テレビの画面の最表面は、通常はプラスチックのフィルムが使用されています。非常に平滑な表面になっていて、そのままでは鏡のように反射しやすいため、通常は何らかの反射防止処理(コーティング)が施されています。

テレビに用いられる反射防止は、大別するとAR(アンチリフレクション)コーティングとAG(アンチグレア)コーティングがあります。

ARコーティングは、多層膜の干渉を利用する方法で、層の境界部分からの反射光がお互いに打ち消し合うように緻密に設計することで、反射防止します。技術的にはほぼ成熟していて、製品として許容できるコストのとの関係で、各社のARコーティングの差はほとんどありません。

何も反射防止処理をしていないプラスチックフィルムの最表面では、正面から外光が入社した時に約4%の光が反射します(反射率4%)。これがハイエンドレベルのARコーティングをすると、約0.2%まで反射率を低減することができます。これがもっと安いARコーティングの場合は、反射率が例えば約1.5%となったりします。

液晶テレビの場合、ハイエンドの機種から低価格の小型テレビまで価格帯が幅広いので、これらを比較してみれば低価格の機種ほど映り込みが目立つことがすぐにわかります。

有機ELテレビの場合、各社のラインアップのハイエンド機種であることがほとんどですので、基本的にはARコーティングもハイエンドレベルを採用していることが多く、通常はメーカーごとの差はあまりなく、液晶テレビよりも同等以上のものがほとんどです。

AGコーティングは、微粒子などをコーティング層に混ぜて、外光が入射してきた時に乱反射させて映り込みを低減するもので、ノングレア、防眩処理などとも呼ばれます。これはWindowsのノートパソコンによく用いられていて、画面に眼を近づけてよく見ると少しざらついた感じがするのがわかるでしょう。

映り込みは鏡面のように反射することで、画面にその像が見えます。AGコーティングをすればこの映り込んでいる像がぼやけます。また反射の場合は、「入射角=反射角」の関係(反射の法則)があり、映り込みがもっとも強く見える方向が決まっています。

AGコーティングでは、入射してきた光が画面で四方八方に散ることになるので、映り込みが目立ちやすい方向へ反射していく光の強度が下がり、目立たなくなります。

しかし、AGコーティングの効果を高めようとすると、画像のにじみ・ぼやけが強くなり、画質が低下してしまうため、テレビではあまり強いAGコーティングは用いられていませんでした。

最近は、ARコーティングに少しAGコーティングを組み合わせたようなものが使われているようです。

有機ELテレビの画面が暗い

液晶テレビに比べて有機ELテレビは「真っ黒」を表示できる点が優れています。これはメリハリのある映像を表示するという点で極めて重要なメリットです。

したがって、家電量販店のテレビ売り場などでは、この有機ELの最大の特徴をアピールするために映画などの暗いシーンが多い映像や、メーカーが用意したデモ映像などを映していることが多いです。つまり、画面のかなりの面積が真っ黒になっているような映像が多くなっています。

画面が真っ黒の部分は発光していませんので、外光の映り込みがもっとも目立ちやすい状態です。それは電源の入っていないテレビ画面での映り込みを観察してみればよくわかります。

反射防止技術のレベルから考えても、液晶テレビよりも有機ELテレビの方が映り込みが強いということはないのですが、売り場では液晶テレビの方が明るめの映像を映していることが多いので、映り込みが目立ちにくくなっていることがほとんどです。

また有機ELテレビで映しているような真っ黒の面積が多い映像を液晶テレビに映した場合、もっとも暗い部分が液晶テレビでは完全に暗くならず、わずかにグレーになってしまう(明るくなってしまう)ことがあるため、同様に目立ちにくくなります。

外部光源との位置関係

有機ELテレビは、売り場の最上段に置かれていることが多いです。それは天井の照明に近くなることが多く、低い位置にあるテレビよりも強い光が当たりやすいです。

また下方からテレビを見上げる視聴者とテレビおよび照明の位置関係が、画面(反射面)に対して「入射角=反射角」の関係に近くなり、映り込みが目立ちやすくなります。

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有機ELテレビの映り込み対策

前述したような有機ELテレビの映り込み現象を理解すれば、以下のような映り込み対策が有効です。

まず有機ELテレビ本体は、できるだけ最新の機種を選んだ方が良いでしょう。日本で本格的に有機ELテレビが販売されるようになってからまだ10年も経っていませんので、まだまだ新型の機種が発売されるたびに改良が進められているためです。映り込み防止についても同様です。

しかし、画面の反射防止技術そのものはほぼ成熟しており、全く新しい技術が登場しない限りは技術的に大きな進歩は望みにくいです。そのため、どちらかというと「外部光源との位置関係」から映り込み対策をする方が効果が大きいです。

自宅で有機ELテレビを設置する時に、まず直射日光などの強い光がテレビ画面に当たらないような場所に設置しましょう。

次に室内照明との位置関係です。通常は天井に照明があると思いますので、照明・画面・視聴者の眼の位置関係が「入射角=反射角」の関係から大きくハズレるように配置しましょう。

ほとんどの場合、テレビ画面の高さを視聴者の目線と同じか少し低めに設置すれば大丈夫なはずです。

このような配慮をして有機ELテレビを設置すれば、ほとんど映り込みのことを気にしなくても良いレベルになるでしょう。通常は、地デジのテレビ番組など、それほど真っ暗なシーンが少ない映像を視聴することが多いためです。

真っ暗なシーンの多い映画を真剣に鑑賞したい時などは、照明を暗くする・消すなどすれば、そもそも映り込む外光が弱くなる・無くなるので完璧です。


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有機ELで映り込みが少ない機種は?

各社の有機ELテレビを見ると、シャープのDQ2ラインシリーズのように、「低映り込みパネル」とアピールしている機種もあります。

しかし、前述のように技術的に画面の反射防止技術はある程度成熟しており、各社の採用している技術に大きな違いはないでしょう。基本的にはARコーティングにある程度AGコーティングの技術を組み合わせているようで、そのさじ加減の違いのレベルと言って良いでしょう。

つまり、完全に反射防止する(=反射率をゼロにする)ということは技術的に不可能で、AGコーティングを組み合わせることで、映り込んだ像をぼやけさせることで印象を和らげようとするものです。

これはある程度好みもありますので、売り場で興味ある機種を見て比較すると良いでしょう。

しかし、有機ELテレビで高画質の映像を楽しむために重要なのは映り込み防止だけではなく、現状ではむしろ画像エンジンの性能などの他の要素の方が差が大きく、映り込みの防止性能の差はそれほど大きくありません。したがって、「低映り込みパネル」であるのか否かなどで機種を選ぶよりは、他の性能を優先し、前項のような映り込み対策で対応すれば良いでしょう。

現在、私がもっともおすすめする有機ELテレビはソニーのブラビアの有機ELテレビの最新機種です。ソニーの有機ELテレビは、他社のものよりも少し価格が高いです。それでも売れるのは、やはり高性能で人気があるからです。特に最新のプロセッサである認知特性プロセッサー「XR」の威力がすごいです!


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