新製品のテレビは発売後にどんどん価格が下がっていきます。いわゆる「型落ち」となる頃が、底値に近く、お買い得です!
気になるのは、テレビの型落ちは何年くらいまでがおすすめなのか?1年前?2年前?3年前?・・・。
最近の型落ちテレビの価格動向と性能を見る限りにおいては、ほとんどの場合で「1年前に発売された型落ちテレビ」がおすすめです!
後継機種が発売されると前のモデルは型落ちとなってほぼ底値に近くなります。それ以降はセールの目玉商品などになる場合を除けばそれほど値下がりしません。
つまり、2年以上前に発売された型落ちテレビとそれほど価格差は無いことが多いです。場合によっては希少価値が出て、古いモデルの方が高くなることさえあるからです。
型落ちのテレビを選ぶことにデメリットは無いのでしょうか?
新型の後継機種と比べた時に、スペックに差がある場合があります。新型のスペックでなければ満足できないのであれば、それは型落ちを選ぶデメリットと言えますので、新型を選びましょう。
しかし、テレビはかなり成熟している商品ですので、最新機種と1年前の型落ちテレビで性能に大差ないことが少なくありません。そしてかなり値下がりしているメリットと合わせて考えれば、通常はお得です!
せっかく新しいテレビを購入するならば、少しでも安く買いたいですね。そのためにはまずは「テレビが安い時期」も把握しておきましょう!
レグザの2023年のミニLED搭載モデルZ870Mシリーズが、型落ちで安いのでおすすめです!
以下にさらに詳しく紹介します。
*なお、本記事では「新品のテレビを買う」ことを想定しています。中古品のテレビについては記していませんので、あらかじめお伝えしておきます。
また家電量販店などの「展示品」は、あまりおすすめしません。一般に家電量販店で営業時間中点灯させていたテレビは、一般の家庭での使用よりも点灯時間が長く、発売1年後になると通常の家庭で3年程度使用した状態に近いと言われます。
テレビの寿命が7年程度と考えると、すでに3年使用した状態に相当するものはあまりおすすめできません。
有機ELとミニLEDのどっちがいいのかについてこちらの記事で紹介しています。
テレビの型落ちのデメリット・メリット!
新製品発売後、後継機種が発売されることとなった「型落ち」のテレビが値下がりしていてお買い得です!
しかし、「型落ち」テレビを選ぶことは本当におすすめなのでしょうか?そのメリットとデメリットを解説します。
型落ちのテレビのデメリット
「型落ち」のテレビを選ぶことのデメリットは以下のような点が挙げられます。
1.新製品が発売されますので、「古いテレビ」という印象を受ける。
2.新製品よりも性能・機能が劣ることが多い。
「1」はメンタルなものですが、高額の買い物をした時の満足感に直結しますので案外重要です。
まずは、「2」を確認しましょう。新製品のスペックが発表されていますので、「型落ち」モデルと何が違うのか確認しましょう。
最近は公式サイトで2機種選んで比較できるようなホームページが増えているので、簡単にできる場合があります。自力では難しい場合は、家電量販店に行って販売員に質問してみましょう。
この時に自分としてどうしても妥協できない性能・機能差がある場合は、やはり新型を選ぶべきです。その場合もできれば、新型の値下がりを待つことをおすすめします。
新型と「型落ち」の性能・機能差と価格差を考慮して、納得できれば断然「型落ち」がおすすめです。納得できれば、前述の「1」のデメリットも和らぐでしょう。
カタログではわからないような違いが心配な場合は、家電量販店などで実物を見比べて見ると良いでしょう。
型落ちのテレビのメリット
型落ちテレビのメリットとしては以下のような点が挙げられます。
1.値下がりしていて価格が断然安い。
2.上位機種は雑誌やインターネット上にレビュー記事が見つけられることが多く、評判の悪い機種を避けられる。
特にリコール対象となるような不良については、報告されていることが多いので、安心できる。
ソニーブラビアに限らず、各テレビメーカーのハイエンドモデル(上位機種)を選べば、ほとんどのテレビがかなり画質が高く、機能も充実していますので、買ってがっかりするようなことは滅多に無いでしょう。
それで断然安く買えるならば、嬉しいですね!
テレビの型落ちは何年まで?
詳細なことを言うならば、前述のように型落ちモデルと後継モデルのスペックの違いと価格差を確認して、自分で納得できるような判断をすべきです。しかし、それも面倒でもありますので、ここではおおまかな傾向に基づいた目安を紹介します。
最もお勧めするのは、「テレビの型落ちは1年まで」とすることです(*後述するように、目安なので例外はあります)。ただし、2年に1回の周期でモデルチェンジするならば、直前のモデル(=2年前のモデル)ということになります。
その理由は、「型落ち1年のモデル」の価格と「型落ち2年のモデル」の価格がほとんど変わらないことが多く、場合によってはより古い「型落ち2年のモデル」の方が高くなる逆転現象も案外起こるためです。
型落ちモデルは生産終了し、在庫限りになっていることがほとんどですので、在庫がほとんどない状況に近づくと希少価値が出るためか、値上がりすることがあります。
値下がりしてお買い得価格で手に入れることを狙うのであれば、このような事情から「型落ち1年のモデル」を狙うのが合理的でしょう。
ただし、Amazonなどのビッグセールで、「型落ち2年のモデル」を目玉商品として大幅に値下げして販売することはありますので、そのような時は「型落ち1年のモデル」としっかり価格比較をして判断しましょう。
またテレビメーカーも、売れ残って大量の在庫を抱えることを避けるために、ある程度は販売量を予測して生産調整します。これが首尾よく行った場合は、「型落ち2年のモデル」がほとんど入手困難になりますし、さらに「型落ち1年のモデル」でさえ入手困難になることもあります。
したがって、「型落ち2年のモデル」になるまで待っていたら在庫切れで入手不可能となることを避ける意味でも、「型落ち1年のモデル」を狙う方が無難です。
例えば2024年11月7日時点では、2024年のレグザのフラッグシップモデル55X9900Nの在庫は、Amazonでは少なくなっているようで、これの前のモデルの2023年発売55X9900Mはほぼ在庫切れのようです。
型落ちテレビのおすすめ!
テレビの価格が日々変動しますので、型落ちテレビのおすすめは、2〜3ヶ月程度で変わりやすいです。
2024年11月7日時点でのおすすめの型落ちテレビについて以下に紹介します!
高画質モデルの型落ちテレビ
高画質な上位モデルを安く買いたいならば、レグザがおすすめです!
実際、ライバルメーカーの同程度のグレードの機種と比較してみればレグザの方が安いことが多く、日本でトップシェアのブランドとなるのも納得です。
【有機ELテレビ】
2024年モデルの有機ELテレビのフラッグシップモデルがX9900Nで、2023年発売の前モデルがX9900Mです。
55X9900Mは、Amazonでは中古品があるのですが、新品がすでに見当たりません。家電量販店や他のネットショップなどを探せば在庫があるかもしれませんが、希少価値が出て高値になっていないか注意が必要です。
2024年モデルの55X9900Nが発売からかなり時間が経過しているため、十分に値下がりしていますので、型落ちではないのですが、むしろこちらを狙った方が無難でしょう。
レグザの有機ELテレビの2番目のグレードの2024年モデルX8900Nと、これの前のモデルの2022年発売のX8900LについてはまだAmazonでも在庫があります(*X8900シリーズの2023年モデルは発売されていません)。
こちらの方がかなり安く、さらにより小型の48インチもあるため、売れています!
これのライバルは、ソニーブラビアのXRJ-48A90Kとなりますが、かなり価格差があります。
もちろん、ソニーブラビアファンであれば、高くてもこちらを選ぶのもありでしょう。
【ミニLEDテレビ】
2024年モデルのレグザのミニLEDテレビのフラッグシップモデルはZ970Nで、これの前のモデルが2023年に発売されたZ970Mです。
すべてのショップの価格を調べることはできませんが、Amazonで簡単に検索して見つかるショップでは、すでにZ970MよりもZ970Nの方が安いという逆転現象が起こっています。
Z970Nも発売からかなり時間が経過して安くなっていますので、こちらの方がおすすめです(*価格は日々変動します)!
Z970Nは高画質で素晴らしいミニLEDテレビなのですが、難点は65インチ以上のサイズしかないことです。55インチが欲しければ、その次のグレードのZ870シリーズになります。
2024年モデルではZ870Nで、その前のモデルは2023年発売のZ870Mです。かなり安くなっています!
同じインチサイズの有機ELテレビと比べても安いですね!
ソニーブラビアでは、2024年モデルで55インチのミニLEDテレビBRAVIA 7(K-55XR70)を発売していますが、2023年モデルでは55インチのミニLEDテレビはありません。
もちろん、BRAVIA 7(K-55XR70)とはかなり価格差があります。
テレビが安い時期!買いどきは?
テレビという商品の価格の推移にはどのような特徴があるのでしょうか?
基本的には新製品の発売時がもっとも価格が高く、時間とともに価格が下落していく傾向にあります。
機種にもよりますが、高価格帯の機種は発売から1年後に3割以上価格が下ることも珍しくありません。
日本のテレビ市場を見ても、多くのテレビメーカーが多数の機種を販売していますので、競争が激しく、またある程度成熟している製品ですの、差別化も難しく、価格競争に陥り易いためと考えられます。
以下、レグザのミニLEDテレビのフラッグシップモデルの2023年モデル65Z970Mと2024年モデル65Z970Nです!価格を比較してみましょう!
2023年モデル65Z970Mおよび2024年モデル65Z970Nは、発売開始時は約50万円でした。2024年10月22日時点で、すでに2024年モデル65Z970Nは約32万円まで値下がりし、2023年モデル65Z970Mとほぼ同じ価格です。
ショップによっては在庫僅少の2023年モデル65Z970Mの方が少し値段が高いようなこともあります。
「3割の値下がり」と言われても、あまりイメージがわかないかもしれませんが、「例えば25万円のテレビが1年後に3割価格が下がって17.5万円で販売されている」と考えるとかなり大きな値下がりと感じるのではないでしょうか?
実際に価格が高い25万円の時に買ってしまって、しばらく経って同じお店に行って17.5万円で売っているのを見るとショックを受けるかもしれません。
もちろん、ここで記した「25万円」という価格は、あくまでもイメージしやすくするための例ですが、具体的な例については以下で示します。
最大のポイントは、「テレビが安い時期は、発売直後ではなく、約1年後」ということです。
ボーナス商戦・クリスマスは安くなるというけれど
「テレビが安くなる買い時」について、6〜7月のボーナス商戦や12月のクリスマースセールが狙い目という話をよく聞きます。
確かにこれらの大型のセールでは、販売店もテレビを売ろうとして必死に値下げしてきますので、基本的には正しいです。
注意が必要なのは、前述の「新製品の発売時がもっとも価格が高く、時間とともに価格が下落していく傾向」があるということ。
メーカーや年によって違いがありますが、2022年は5月〜7月頃に発売された新製品が多数あります。
そうなるとさすがにこの時期に発売された新製品は、6〜7月のボーナス商戦よりは、クリスマスセールの方が安くなることが多いです。
例えば、2022年7月16日に発売されたソニーブラビアXRJ-55A95Kは、予約開始時には473,000円でスタートしました。2022年12月6日時点のAmazonの販売価格を見ると、当初の価格の約33%割引になっています。157,000円も安くなっているわけです。
このことからも、特に急いで買わなければならない事情がない限りは、できるだけ値下がりを待って買う方がお得です!
テレビが安い時期は型落ちになる頃
なぜ「テレビが安い時期は、発売から約1年後」なのでしょうか?
その理由は、「毎年新型のテレビが発売されるから」です。
しかし、各メーカーのテレビのラインアップを、カタログや公式サイトなどで確認してみるとわかりますが、すべての機種に対して後継機種が発売されるわけではありません。
主力製品で売れ筋のものは、通常は毎年後継機種が発売しますが、あまり販売台数が多くない機種や、スペックダウンして低価格で販売する下位機種などは、研究開発費等の都合上、2〜数年に1回程度しかモデルチェンジが行われない場合があります。
さらに販売不振の機種に関しては、後継機種が開発されずに、整理・廃止となる場合もあります。
したがって、もう少し正確に言うと、「テレビが安い時期は、型落ちになる頃」です。
「型落ち」とは、後継機種が発売されて旧型になることを意味します。したがって、前年に発売された機種(モデル)でも、後継機種が登場せずに、継続してそのまま販売されている場合は、「最新型」ですので「型落ち」とは通常は言いません。
似たような言い方で、「2023年モデル」という表現がありますが、「2022年モデル」がすべて型落ちではなく、あくまでも発売開始となった年を意味しているだけです。
「型落ちになる頃」というのは、ピンポイントで後継機種となる新製品の発売日ということではなく、発売日付近というゾーンで考えて良いでしょう。
通常は、後継機種の新製品が発表された日から、その発売日に向けて価格が下がっていきます。発売日を過ぎると、価格が下げ止まる傾向があります。
販売店もできるだけ高く売りたいのが本音ですから、価格が下がり続けることはなく、ある程度の価格で下げ止まるケースが多いです。
型落ち品を狙う立場からは、すでに生産が終了し、在庫限りの商品となっているので、価格が下げ止まってきたところでさらに下がるのを待ち続けるのは「売り切れ」のリスクが高くなります。
したがって、「テレビが安い時期は型落ちになる頃」と考え、このタイミングで在庫切れになる前に確実に購入する方が無難でしょう。
テレビが安くなる時期はいつ?
上記で説明しました「テレビが安い時期は、型落ちになる頃」ということを考えると、必ずしも「何月」とは言い難いことがわかります。
従来から、多くのテレビメーカーが新製品を発売する傾向がある時期というものはありましたが、必ずしも厳格に決められているものではなく、メーカーによる違いもあります。さらに言えば、メーカーが複数の新製品を発表しても、それらの発売日はバラバラであることが多く、新製品発表時点では発売日が発表されないこともあります。
2022年は、半導体不足やインフレ、国際情勢の不安定化など、さまざまな影響があり、例年と異なって新製品の発売日も流動的でした。
2023年は、前年の波乱の影響もあり、後継機種が発売されないというパターンも散見されました。
このような実際の状況を見れば、「型落ち品」を狙う場合に単純に「何月」とは言い難いことはご理解いただけると思います。
一番シンプルで、確実な方法は、2022年モデルの中から欲しいモデルを見つけ、その価格推移をチェックしてみましょう。
近所の家電量販店やAmazonなどで価格と在庫状況を調べ、十分に価格が下がり、在庫も少なくなっているようであれば、それ以上待たずに買える時に買ってしまうことをおすすめします!
売り切れたらもう手に入りませんので。
ソニーブラビアの価格推移!
それでは具体的にテレビの価格下落・推移を調べてみましょう!
例として、現在のテレビメーカーの中のトップブランドであるソニー(SONY)の上位機種を選びます。
2022年モデルのソニーブラビアの上位機種の中で、お手頃なのは有機ELテレビがA90Kシリーズ、液晶テレビがX90Kシリーズです。
いずれもソニーが誇る上位機種ですので、画質・機能ともトップレベルの魅力的なテレビです(*これより上の機種はありますが、価格がかなり高いです)。以下、価格は「価格コム」で調べたものです。
【有機ELテレビ XRJ-42A90K】
2022年8月13日発売のソニーブラビアの有機ELテレビの上位機種で、発売時の最安値は308,000円です。
2023年11月10日時点での最安値は240,000円です。発売開始時よりも22%値下がりしています。金額にして68,000円の値下がりです。
この差は大きいですね!
実は最安値の推移を見ると、2022年11月30日に216,000円まで下げたことがあり、その後、徐々に値上がりしています。
最安値は、調査対象となる1つのショップが激安で販売しても大きく下げることがありますので、あくまで突発的な激安セールだった可能性があります。
このことからわかるのは、おおよそ相場を把握しておいて、決算期末などの激安セールでチャンスがあれば買った方が良いということです。
またこの機種の後継機種が発売されていないことも影響しているでしょう。。
このように、新製品の発売日が近づいたら、必ずしもそれ以上値下がりするとも限りませんので、決断して買った方が無難ということです。
【液晶テレビ XRJ-55X90K】
2022年8月6日に発売されたソニーブラビア液晶テレビのハイエンドモデルで、発売時の価格は275,000円です。
2023年11月9日時点の最安値は141,576円です。発売開始時よりも48.5%以上値下がりしています。金額にして133,424円です。
この差は大きいです!
なお、ここで紹介しました「最安値」は、価格コムが調査しているすべてのショップの中の最安値です。
実際にテレビを購入する場合は、テレビの搬入と設置、長期保証の加入の有無、古いテレビの回収などもありますので、必ずしも最安値ということだけで購入するショップを決めず、ある程度以下の価格であるならば信頼できるショップを選ぶことをおすすめします。
なお上記の「液晶テレビ XRJ-55X90K」の場合、Amazon直販もあり、長期保証プランの追加も購入時に可能です。
後継機種のX90Lもチェックして比較してみましょう!
テレビの買い替え時期は?
以下のようないくつかのパターンが考えられます。
テレビが壊れた時
通常は、現在使用しているテレビが壊れてしまった時に買い替えるというパターンが多いでしょう。私もこれまでに買い替えたのは、テレビが壊れた時でした。
新品のテレビの購入から3年以内程度で、さらに保証期間中であれば、壊れても修理に出す方がお得なことがほとんどです。
しかし、保証期間中でも有償修理になってしまったり、さらには保証も適用されないようならば、買い替えを検討した方が良いことが多くなります。
寿命が近くなった時・調子が悪い時
テレビが完全に壊れたわけではなく、たまに調子悪く、いつもは問題なく使えるようなケースは、自然に調子が良くなることは稀で、何らかの部品等に不具合があり、徐々に壊れていくことがほとんどです。つまり、寿命が近づいています。
一般に、テレビは10年程度で買い替える人が多いです。必ずしも完全に壊れてから買い替えているケースばかりではありませんが、10年程度使ったら、いろいろな部品が劣化していますので、そろそろ寿命と考えて買い替えても良いでしょう。
新しいテレビが欲しい時
テレビは毎年新製品が発売され、何らかの画質・機能の改良が進められていますので、数年〜10年使えば、最新のテレビとの画質・機能差は大きくなります。
最新のテレビを売り場で観てみるとすぐにわかりますが、本当に高画質です!
「もっと美しい映像を楽しみたい!」と感じたならば、十分に買い替える価値があるでしょう。
また大型のテレビが安くなっています。これまでよりも大型のテレビが欲しいというケースも買い替え理由として少なくありません。
有機ELとミニLEDのどっちがいいのかについてこちらの記事で紹介しています。
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