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テレビには倍速機能はいらない?必要か?ゲームでは?液晶と有機ELで違う?デメリットは?やり方は?

4Kテレビ・ビデオ

有機ELテレビと液晶テレビの価格が下がってきましたので、そろそろ新しいテレビを買いたいとお考えの方も多いでしょう。

現在販売されているテレビを比較してみると、倍速機能がある機種と無い機種があります。

倍速機能のあり・なしで価格に差があり、倍速機能が無い機種の方が安いのですが、テレビの倍速機能はいらないのでしょうか?それとも必要なのでしょうか?

上位機種には倍速機能がありますので、画質の点から言えばあった方が良いです。つまり、その分、価格が高くなることだけがデメリットです。

さらに詳しく有機ELテレビと液晶テレビの倍速機能の必要性について解説します!

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テレビの倍速機能はいらない?必要か?

まず結論として、倍速機能のある機種と無い機種の表示映像を見比べて、無い機種の表示映像でも気にならなければ倍速機能はいらないということになります。

反対に倍速機能の無い機種の映像では残像や動きの不自然さが気になり、倍速機能がある機種の方が良いと感じるならば、後悔しないように倍速機能のある機種を選ぶことをおすすめします。

あまり難しいことは興味無いという方は、実際に家電量販店などで実物を見て判断すれば問題ありません。

もう少し詳しいことを知りたいという方は、以下にさらに解説を記しますので是非ご覧ください。

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テレビの倍速機能の必要性!倍速機能とは?

倍速機能とは、もともと60コマ/秒の映像信号をプロセッサーで処理して120コマ/秒にする機能です。60コマ/秒のコマとコマの間に、新しく作成したコマ(画像)を挿入します。新しいコマは、前後のコマから補完技術で作成します。

そもそもなぜテレビに倍速機能が必要なのでしょうか?

それはテレビの動画は、静止画を何枚も紙芝居のように切り替えて動画のように見えるようにしたもので、地デジ放送などの多くのコンテンツでコマ数(1秒間の静止画の枚数)が少ないためです。

地デジなどのテレビ放送では60コマ/秒ですし、市販の4Kビデオカメラで撮影した4K映像などのように30コマ/秒のものもあります。

30コマ/秒程度では、ほとんどの人が動画がカクカクした不自然な動きになることがわかります。

地デジなどの60コマ/秒でも、動きの速い映像や、カメラを動かして画面全体の映像が動いていくようなシーンでは残像が感じられやすくなります。実際、これが気になる人とそれほど気にならないという人がいますので、個人差がありますし、またよく見るコンテンツにもよります。

サッカーや野球などのスポーツをテレビの前に座ってじっくり観るような方は、60コマ/秒でも気になることが多いです。120コマ/秒になるとかなり滑らかな動画表示なりますので、ほとんど人が満足できるレベルになります。本記事の最後の方にあるレグザのデモ動画で、わかりやすく解説しています。



これまでのテレビの研究開発から上記のようなコマ送りの映像の残像が認識できなくなるコマ数は240コマ/秒とされています。そのため、かつては4倍速のテレビも販売されていたのですが、価格も高くなり、あまり売れず、無くなってしまいました。

ほとんどの人にとっては120コマ/秒の倍速機能で十分なようです。したがって、テレビの映像をじっくり見て、残像が気になるようであれば倍速機能が装備されている機種をおすすめします。

テレビの倍速機能のやり方は?

通常は、倍速機能が搭載されているテレビであれば、初期設定で倍速機能が「オン」になっています。したがって、電源を入れてテレビを視聴していれば、特にやり方を意識しなくても使えます。

もし自分でオフにしてしまったり、知らないうちにオフになっていてオンに戻せない場合は、テレビの画質等を調整する設定メニューの中を探してみましょう。機種によってメニューの構造が異なるので、一概には言えませんが、通常はその中にオン・オフを設定するメニューがあります。

また最近は、入力するコンテンツによって自動的に倍速機能をオン・オフするような機種もあります。

テレビの倍速機能はゲームでは必要?

前述のように、テレビの倍速機能は、60コマ/秒の各画像の間に新しく作った画像を挿入して、120コマ/秒とする技術です。

ゲームの場合、高速の応答速度、つまり低遅延であることが求められることが多いです。ゲーム機から送られてくる映像信号が60コマ/秒のリフレッシュレートである場合、倍速機能を使ったとしてもそれはテレビの中での画像処理であり、ゲーム機とのやり取り(通信)が高速化するわけではありません。

むしろそれらの画像処理に時間がかかるため、遅延が大きくなる場合があります。したがって、ゲーム機のリフレッシュレートが60コマ/秒であれば、むしろ倍速機能をオフにした方が良いとされています。

最新のゲーム機であるPS5やXbox5では、4K・120Hz(倍速)のリフレッシュレートで出力できる機能があり、それをフルに活かすにはテレビにそのスピードに対応する入力ポートが必要となります。

より正確には、HDMI2.1ポートを装備し、4K/120fps、eARC、VRR、ALLM対応などのスペックが必要です。

少々話がややこしくなりますので、これ以上技術的な詳しいことは割愛し、そのようなスペックを持っているソニーのテレビを2機種だけ以下に紹介しておきます。

ソニーのこれらのブラビアにはゲームモードが搭載されていて、PS5が接続してゲームをすると自動的にゲームモードになり、倍速機能がオフになります。そしてテレビとしてはトップレベルの低遅延になります!



レグザの「瞬足ゲームモード」もすごいです!

速く(4K/120p入力もVRRも 約0.83msec*の低遅延)、美しい(臨場感あふれる映像)ですよ!


テレビのゲームモードについてはこちらの記事で紹介しています。

有機ELテレビと液晶テレビの倍速機能

有機ELテレビの場合、各テレビメーカーのハイエンドモデルになっていることもあり、基本的には倍速機能が装備されています(*LGの廉価モデルなど、一部の例外はあります)。したがって、倍速機能のある・無しで悩むことはないでしょう。

液晶テレビの場合は、ハイエンドモデルから低価格帯のモデルまで、機種が多く、倍速機能がある機種とない機種があります。これらを比較した時に倍速機能がある方が性能が上であること間違いないですが、液晶テレビには次項で述べるもう1つの動画表示特性を向上させる機能(技術)があります。

それは「黒のコマを挿入する機能」です。

人によっては、倍速機能が無くても、この「黒のコマを挿入する機能」が装備されていれば残像が気にならないということもあります。詳しくは次項で説明します。


液晶テレビの黒コマ挿入機能があれば倍速機能は不要?

液晶テレビの残像感の原因は、コマ数が少ないことの他にもう1つあります。それは液晶分子の応答速度です。液晶テレビは、バックライトという面状の光源の前に液晶パネルを配置して、画素ごとに液晶を駆動させて明るさを制御します。

実際、電圧を印加して液晶分子を所定の位置まで動かします。粘性のある液晶の中で分子を動かすには少々時間がかかります。それが人間の眼で感じられる程度の動きとなります。

つまり、1つのコマから次のコマの映像に切り替わるまでの間に液晶分子が動いて、映像が変化してしまうわけです。これを改善するために、コマとコマの間に「全面黒のコマを挿入する」という機能が装備された機種があります。

黒のコマの存在がわからない程度の短時間がであれば挿入しても問題ないですし、そのわずかな時間の液晶分子の動きも映像が表示されないので認識されなくなります。

各テレビメーカーで、倍速機能が装備されているもっとも安い機種の1つ下の機種にこれが装備されていることが多いです。おそらく倍速機能をつけるよりもコスト的に有利なのでしょう。ちなみに倍速機能がある機種には黒コマを挿入する機能もついていることが多いです。

この黒コマを挿入する機能はかなり効果があります。例えば、家電量販店でどのような機能が付いているのか事前に確認しないで、テレビの映像だけ見て倍速機能が付いているか付いていないか推測してみてみると良いでしょう。

倍速機能と黒コマ挿入機能が両方とも付いていない機種は、かなり残像感がありますのですぐにわかります。ところがその上の黒コマ表示機能だけ付いているものと、倍速機能が付いているものは、かなりじっくり見ないと識別できないことがあります。それだけ効果が高いわけです。

*2024年10月23日時点で、「黒コマ挿入機能」を搭載していると明確に記載している機種が見当たらなくなりました。

倍速機能が普及し、かなりコストダウンして以前よりも低価格帯の機種にも搭載されるようになったためと考えられます。

倍速機能が安い!

ハイセンスの2022年モデルでは良い意味で異変がありました!前述のように、2021年モデルでは、U8FGシリーズに倍速駆動機能があり、その下の機種のU7FGシリーズには倍速機能はありませんでした。

これは倍速駆動機能を省略することで価格を下げることを狙ったものです。しかし、歴史を振り返ってみても、新しい技術は登場した頃は高価でも、普及し、広く使われるようになるとコストダウンされることが普通です。

コストが小さくなってくれば、下位モデルにも搭載した方が画質が向上することは明らかです。そして2022年モデルにはU7FGシリーズの後継機種のE7Hシリーズに倍速駆動機能が搭載されました


後継機種の2024年モデルももちろん倍速機能付きで、10万円前後の衝撃の価格です!


ハイセンスの2024年の中級モデルがU8Nシリーズです。倍速機能だけでなく、ミニLEDと量子ドット搭載していますので、ハイエンドレベルです!


ハイセンスのテレビは安いですね!

これからはより多くの機種に倍速駆動機能が搭載されるようになるかもしれません。

倍速機能のデメリット!

倍速機能のデメリットの一部については、すでに上で述べましたが、改めてそれ以外の点も含めてまとめます。

【テレビの価格が上がる!】

多くのテレビメーカーでは製品のラインアップがあり、上級機種に比べるとより下位の機種はいくつかの機能を省略し、性能も下げることで価格を下げています。倍速機能のある機種と無い機種の差は他にもあるのですが、倍速機能を省略することで価格を下げています。

つまり、倍速機能を搭載すると価格が上がるというデメリットがあります。

【遅延が大きくなる】

入力した60コマ/秒以下のフレームレートの映像信号から、120コマ/秒の映像に変換するために、プロセッサーが多くの処理をしますので、負荷がかかり、遅延が大きくなります。

したがって、高速応答が求められるゲームでは、倍速機能をオフにします。

【映画では不自然になる】

映画館で上映される映画は、24コマ/秒で表示されています。基本的には映画は、このフレームレートで作成されています。

「なぜ映画が24コマ/秒のフレームレートなのか?」については、いくつかの意見があります。人間の目には、この少ないコマ数では、動きのある映像は少々ぎこちない動きに見えます。

それなのに映画が24コマ/秒なのは、長年このフレームレートで上映をしてきて、それを観てきた映画ファンにはこれが「映画らしい!」と感じられるとの意見が主流のようです。

したがって、ブルーレイディスクなどで映画コンテンツをテレビに映して観るときにも、倍速機能はオフにした方が「映画らしく見える」とされています。

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REGZA(レグザ)の倍速モード設定を使いこなす!

東芝レグザZ670Kシリーズには、「倍速モード設定」というものがあり、倍速機能をオン/オフできます。

家電量販店などで、スタッフの人に頼んで、倍速機能をオンの状態とオフの状態を切り替えて見せてもらうとその違いがわかりやすいでしょう。おすすめなのは、カメラをパンする(ゆっくり首を動かすように広い範囲を見る)ようなシーンや、映画の最後のエンドロールなどのように、文字がゆっくり画面上を動くようなシーンです。

倍速機能の価値がきっとわかると思います。


東芝レグザZ670Kシリーズに「倍速モード設定」というものがあるのは、単純にオン/オフだけでなく、シーンに合わせて「おまかせ」、「クリアスムーズ」などの複数の画像処理方法が用意されているためです。

倍速機能と言っても、さらに進歩していますね!

こちらのレグザ公式動画にも解説があります。

4倍速液晶なくなった?

かつては主要テレビメーカーから4倍速液晶テレビが発売されていました。リフレッシュレート240Hz(4倍速)で表示できるもので、人間が動画での違いを識別できるギリギリの上限のリフレッシュレートとされています。

確かに多くの実験により、120Hzと240Hzの違いを人間は識別でき、240Hzを超えて高速にしてももはや違いがほとんどの人にはわからないことが確認されています。

しかし、ほとんどのユーザーにとって、そこまで集中して画面を見つめ続けているわけではなく、通常の使い方では120Hzと240Hzの違いさえわかりにくかったようです。

さらに倍速液晶でもコストアップになるのに、4倍速液晶となればさらにコストがかかりテレビの価格が上がりすぎてしまうため、あまり売れなかったようです。そのため、通常のテレビで、現在は4倍速液晶を見かけることがは無くなってしまいました。

まとめ

テレビの倍速機能の必要性について解説しました。映像の残像感などは、気が付かない時は良いのですが、ある映像を見て気がついてしまうと、それ以降は気が付きやすくなり、以前よりも気になるものです。予算の許す範囲で、できるだけ高画質の機種を選ぶことをおすすめします。

型落ちになる2021年モデルと2022年モデルはかなり安くなっていますので、倍速機能付きの液晶テレビの上位機種が安く買えます!オススメは、レグザZ570LシリーズとZ570Kシリーズです!



またハイセンスは、2022年モデルから中級機E7Hにも倍速機能を搭載しています。これはかなりお買い得です!Amazonのでセールでかなり売れている人気商品です!


ハイセンスの4Kテレビは衝撃的な安さです!2024年モデルでさえ倍速機能付きで10万円前後の価格になっています!


有機ELとミニLEDのどっちがいいのかについてこちらの記事で紹介しています。

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