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液晶よりも有機ELが目に優しいというのは本当?有機ELテレビ・スマホは目が疲れる?

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有機ELと液晶のどちらが目に優しいのかは、結論を出すのが難しいテーマです。

最新の技術を採用した有機ELと液晶のディスプレイにおいては、画面から出る光のスペクトルがほぼ同じであるため、目に対する影響がほぼ同等である可能性が高いです。

ただし、「目に優しい」と感じるかどうかには、ディスプレイの種類だけでなく、環境や使い方、個人の感じ方が大きく影響します。

たとえば、ブルーライトの影響については、液晶・有機ELともに含まれるため、ディスプレイの方式だけで優劣を語るのは難しいです。

さらに、目の疲れを引き起こす原因としては、画面の明るさや映り込み長時間の使用なども関係してきます。特に暗い部屋で明るい画面を見続けたり、適切な明るさに調整せず使用したりすると、どちらのディスプレイでも目に負担がかかりやすくなります。

また、周囲からの外光の反射や視聴距離なども重要です。有機ELでは、映像の暗いシーンで映り込みが目立つ場合があり、この点で液晶に比べて不利と感じることがあるかもしれません。

目に優しい使用環境を整えるためには、ディスプレイの種類だけでなく、設定や周囲の環境にも配慮する必要があります。

さらに詳しく解説します!

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液晶と有機ELのどちらが目に優しいのか?

液晶と有機ELのどちらが目に優しいのかということは一概に言えず、医学的にもまだ研究段階で、結論は得られていません。

そのため医学的に厳密な議論はここでは避けて、あくまでも物理的に明らかなこと、すでに明らかになっている事実から、一般的な見解を紹介します。医学的に厳密な議論に興味がある方は、専門的な論文等をご覧ください。

また単純に「目に優しい」あるいは「目に悪い」と言っても、複数の要因が考えられるため、それらが有機ELと液晶のディスプレイ方式の違いに起因するものなのかを丁寧に検討する必要があります

液晶と有機ELから出る光はほぼ同じ

液晶と有機ELディスプレイは、異なる技術を用いていますが、最新機種同士を比較した場合、それぞれの画面から出る光のスペクトルにはほとんど違いがありません。つまり、ブルーライトの比率や波長といった、出射される光の性質に基づく影響は、ディスプレイ方式にかかわらずほぼ同等と考えてよいでしょう。

両者が発する光の特徴が似ている理由として、ディスプレイ技術の進歩が挙げられます。多くの色を鮮やかに表示できる広色域ディスプレイを作るためには、簡単に言うと光の三原色である赤色・緑色・青色のできるだけ狭い波長スペクトル幅で発光させる必要があります(*厳密にはそれらの波長も関係します)。

つまり、有機ELでも液晶でも広色域化のために目指すゴールは同じなので、研究開発が進めばお互いに似てきて、差が小さくなるということです。

光の三原色である赤色・緑色・青色を混ぜて白色を作っていますので、有機ELと液晶のどちらもブルーライトを含みます。青色を完全にカットしてしまったら表示できる色の種類が激減してしまい、美しいカラー映像を楽しめなくなってしまうからです。

ただし、光の出方や画面の輝度設定などは調節でき、使用環境もそれぞれ異なるため、目への影響は感じ方に差が出ることがあります。

そのため、ディスプレイ方式だけでなく、輝度やブルーライトカットモードの有無といった機能面も重要なポイントです。特に長時間使用する場合は、これらの設定を工夫することが推奨されます。

ブルーライトの影響はない?

ブルーライトの目への影響については、現在も医学的な研究が進行中で、明確な結論は出ていません。しかし、有機ELと液晶の画面から放出されるブルーライトの量やスペクトルがほぼ同じであるため、どちらか一方が特別に目に優しいということは考えにくいです。

ただし、どちらもブルーライトを含んでおり、これが自律神経に影響を与える可能性があります。そのため、特に就寝前にはディスプレイの使用を控えることが推奨されています。

ブルーライト低減の対策としては、iPhoneの「Night Shift」やその他のスマホの「ブルーライトカットモード」などの機能が挙げられます。これらは画面の色調を暖色系にシフトさせ、ブルーライトの成分を減らします。

また、ブルーライトカットフィルムやブルーライトカット機能付メガネを使用する方法もあります。これらを利用する際、画面や視界が黄色味を帯びる場合は、ブルーライトがしっかりカットされている証拠です。

テレビでもブルーライト対策が施された機種が登場しています。例えば、東芝の「レグザ X8900N」や「レグザ Z870N」はブルーライト制御機能を搭載しています。このようなモデルを選択することで、目への負担を軽減できる可能性があります。



利用環境に応じて、自分に合った対策を検討することが重要です。

有機ELは目が疲れる?目に悪い?

最新の有機ELと液晶の比較において、ブルーライトの影響に大きな差は考えにくいとされています。ここでは、その他の要因について説明します。

まず、スマホやタブレット、パソコンなどの近距離で使う小型画面の場合、目の疲れの主な原因は長時間にわたる近距離での画面注視です。有機ELと液晶の方式による違いはほとんどなく、日常的に長時間使用すること自体が目の疲労や視力低下を招く可能性が高いです。

次に、大型テレビの場合について考えると、目の疲れは長時間の視聴が大きな要因と考えられます。通常は、数分程度画面を見ただけで目が疲れるということは考えにくいです(*極端に画面が明るいなどの特殊な条件は除く)。

テレビの長時間視聴において、画面の明るさが目の疲労に影響します。特に、最新の液晶テレビ(ミニLEDテレビも含む)は高輝度が特徴で、部屋の照明が明るくても鮮明な映像が楽しめます。

しかし、初期設定のままでは画面が明るすぎることがあり、これが目の疲れや痛み、さらには頭痛を引き起こす原因となることがあります。適切な明るさに調節することが重要です。

反対に、何が映っているのかよく見えないほど画面を暗くしてしまうことも目を疲労させる原因となります。

有機ELテレビでは画面の外光反射が目の疲労に影響する場合があります。有機ELは黒の表現が優れていますが、その特性上、暗い映像で外光の映り込みが目立ちやすいです。この現象は特に暗いシーンで顕著で、画面に映り込む自分や周囲の反射が気になりやすく、これが目の疲れにつながります。この点では、液晶テレビに比べ有機ELテレビがやや不利と言えるでしょう。

いずれの場合も、適切な明るさや視聴環境の調整が目の疲労を軽減する鍵となります。

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まとめ

  • 最新の有機ELと液晶の画面から出る光のスペクトルはほとんど差はなく、目に与える影響もほとんど差がない可能性が高いです。いずれもブルーライトの成分は含んでいますが、ブルーライトが目にどのような影響を与えるのかについては医学的にまだ結論が得られてなく、研究段階です。
  • iPhoneなどのスマホや一部のテレビにはブルーライトを低減する機能が付いているので、ブルーライトが気になる方はこれらを使用するとよいでしょう。
  • ブルーライト以外に、小型のディスプレイでは、近距離で長時間画面を見つめ続けるなどの使い方が、目を酷使し、目が疲れる主な原因となっていることがあります。
  • 大型のテレビでは、最新の液晶テレビの画面が明るすぎることが多く、目を疲れさせ、さらには目に悪い可能性があります。明るさを適切に調整しましょう。
  • 有機ELテレビでは、画面の映り込みが目立つことにより、目が疲れやすくなる可能性があります。画面の映り込みを低減するようにしましょう。

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