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液晶よりも有機ELが目に優しいの?有機ELテレビは目が疲れる?

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スマホ、テレビ、パソコンなどに液晶ディスプレイまたは有機ELディスプレイが搭載され、毎日多くの時間をこれらの画面を眺めている人は少なくありません。

それだけに「液晶のブルーライトが眼に悪い?」「有機ELは目が疲れる」なんて話を聞くと気になりますね。

iPhoneなどのいくつかの端末では、ブルーライトを低減するモードも搭載されるようになっています。

ブルーライトの眼への影響については、医学的にはまだ研究が続けられており、結論が出ていません。したがって、本記事では医学的な正確性について正確な議論は避けますが、物理的およびユーザーの使用感に基づいた現時点での意見について記します。

医学的に専門的な議論については、専門の論文などをご覧ください。

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液晶よりも有機ELの方が目に優しいの?ブルーライトが問題?

「液晶よりも有機ELの方が目に優しい」という主張の主要な部分は、ブルーライトに関することがほとんどです。

そのため、まずこのブルーライトについて解説します。

液晶のブルーライトとは?

液晶ディスプレイのブルーライト問題は、液晶画面から出てくる光のスペクトルの中で、青色光の成分の強度が高いことにより、長時間使い続けると眼に悪影響があると懸念されている問題です。

液晶ディスプレイは、液晶パネルの後ろ側にバックライトと呼ばれる面状光源があり、これにより液晶パネルを均一に照らす構造になっています。

表示する映像に合わせて、適宜、液晶パネルの各画素の透過率を制御し、明るさを調節することで美しい映像を作り出すことができます。

バックライトは、いくつかの部品で構成されています。その中で光を作り出す部品がLEDです。

LEDが液晶ディスプレイに広く使われるようになったのは、白色LEDが発明されて、価格が下がってきたためです。

白色LEDが実現したのは、ノーベル賞となった青色LEDが実現したことによります。

詳細を記すと長くなるので、大幅に割愛すると、要するに液晶ディスプレイに使用されている白色LEDは、青色LEDの上に蛍光体を搭載した構造になっており、青色光の一部を吸収して緑色光と赤色光に変換し、赤色・緑色・青色の光を混ぜて白色光を作り出しています。

安価で広く普及したタイプは、青色LEDに黄色蛍光体を搭載した白色LEDで、低価格帯の液晶ディスプレイには、ほとんどこのタイプが使用されています。

黄色蛍光体搭載の白色LEDの発光スペクトルは、波長460〜470nm付近の青色光に発光強度のピークがあります。光は電磁波で、波長が短いほどフォトン1個当りの強度が高く、光化学反応を引き起こしやすいため、眼に障害を起こしやすいと言われています。

可視光よりも短波長の紫外線になると、眼だけでなく、皮膚への影響は、簡単に日焼けすることなどからもよくわかります。

ブルーライト(青色光)については、前述のようにどの程度眼に悪影響があるのかは、医学的にまだ研究段階で結論が得られていません。

現時点ではっきりしていることは、これまでに多くの方々が、黄色蛍光体タイプの白色LEDを用いた液晶ディスプレイを使っているので、通常の使い方をするならば、短時間の使用で眼に大きなダメージを受けることは考え難いということです。

太陽の光は、紫外線から可視光線、赤外線まで含む連続的なスペクトルとなっていて、もちろんブルーライトに相当する波長の光も含まれています。

通常の液晶ディスプレイの画面の明るさよりも、昼間の屋外の太陽光の方が断然明るいので、その中に含まれるブルーライト成分を見てもすぐに眼に障害が起こるわけではありません。

有機ELは液晶よりも目に優しいのか?ブルーライトは?

医学的なことは結論は得られていませんので、物理的に有機ELと液晶のブルーライトを比較してみます。

その場合、まず考えなければいけないのは、最近はより色鮮やかな広色域液晶ディスプレイが普及し始めているということです。

従来の液晶ディスプレイと何が違うのかというと、白色LEDに搭載されている蛍光体のタイプが違います。広色域用蛍光体や量子ドットなどのいくつかの種類があります。

これらを青色LEDに搭載すると、緑色と赤色の発光スペクトル幅が狭くなります。青色と混ぜて白色にするため、従来の黄色蛍光体と用いたものに比べると、緑色と赤色の強度に比べて青色の強度が相対的に低くなります。

つまり、白色の光に含まれるブルーライト成分が減りますので、ブルーライト問題が軽減されると考えて良いでしょう。

このような広色域液晶ディスプレイがどんどん増えていますので、これと有機ELディスプレイを比較すれば良いでしょう。

最近普及している有機ELディスプレイの場合、赤色、緑色、青色にそれぞれ発光する有機EL材料が使用されているため、黄色蛍光体タイプの白色LEDを用いた液晶ディスプレイに比べると、赤色、緑色、青色の発光スペクトルが独立しています。

これらの光を混ぜて白色を作り出すため、ブルーライトだけが特別強いということもありません。

それでは広色域液晶ディスプレイと有機ELディスプレイのどちらがブルーライトが強いのか?

個別の製品を比較すると微妙な差はあります。しかし、全体的な傾向としてどんどん差が小さくなっています。

なぜならディスプレイとして目指す「より色鮮やかな映像を表示できるようにする」というゴールが同じだからです。

物理的に色鮮やかな映像を表示できるようにするためには、赤色、緑色、青色のスペクトル幅を狭くする必要があります。

またどのようなディスプレイでも同じ映像信号を入力して同じ映像を表示できるようにするためには、規格というものがあり、赤色、緑色、青色の発光スペクトルの波長が定められています。

つまり、液晶ディスプレイでも有機ELディスプレイでも、同一の赤色、緑色、青色の発光スペクトルに近づいてくるわけです。

どんどん両者の差が小さくなっているわけですので、ブルーライトについてその優劣を比較することはあまり意味がなくなってきています。

ブルーライトが気になる方は?

そうは言ってもブルーライトが気になるという方もいらっしゃるでしょう。

最近のスマホやパソコン、タブレットなどでは、ブルーライトを低減する機能が用意されている機種が増えています。

例えばiPhoneであれば「Night Shift」機能です。

これを使うとブルーライトが低減できるので、青色光が弱くなり、映像が全般的に黄色味を帯びます。これに違和感を感じなければ利用すると良いでしょう。

最近のLED照明では、調光機能がある製品が増えています。これはある意味、LED照明で普段は昼光色の設定で本などを読んでいた状況から、電球色の設定に変えて本などを読んでみる状況に似ています。

夜間は電球色の照明の方がリラックスしやすいかもしれません。


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有機ELは目が疲れるのか?

ブルーライト以外の点で、液晶ディスプレイと有機ELディスプレイは差があるのでしょうか?

案外見落とされそうな重要ポイントについて解説します。

有機ELは映り込みが目立ちやすい

現状で、液晶ディスプレイに比べて有機ELディスプレイは、真っ黒を表示することが得意で、高コントラストです。

これはディスプレイとして極めて優れた特性ですが、照明を付けた室内などのように、外部から画面に光が当たりやすい環境下では、外光が画面に映り込みやすくなります。

これは液晶ディスプレイにおいても起こり得ることなのですが、高輝度の表示が得意であり、真っ黒を表示することが有機ELディスプレイよりは苦手であるため、比較すると目立ちにくいです。

ほとんどのディスプレイに反射防止処理が施されていて、高価格帯の製品ほどより優れた処理が施されています。

有機ELテレビは、通常は高価格帯の製品なので、トップレベルの反射防止処理が施されています。それでも液晶ディスプレイよりも映り込みが目立つことが多いため、長時間見ていると眼が疲れやすいという意見もよく聞きます。

映り込みは、光源と画面および視聴者との位置関係で大きく変わるので、設置場所のレイアウトによって軽減することはできそうです。

液晶は画面が明るすぎることもある

最近の有機ELテレビは、従来のものに比べてかなり明るく表示できるようになりました。それでも最大輝度は液晶テレビの方が高いことが多いです(*製品ごとのさはあります)。

テレビは明るいほど、色鮮やかで、迫力ありますが、そうは言っても眩しいと感じるようであれば明るすぎて眼に悪影響があります。

設置場所や視聴距離にもよるのですが、テレビの明るさは調節できますので、眼に負担がかからない程度の明るさに設定しましょう。

時間としては、明るすぎる画面を見続けるとかなり眼が疲れます。

もちろん暗すぎて画面がよく見えないような設定では、一生懸命画面を見ようとしてしまうのでかなり疲れることは言うまでもありません。

適度な明るさで使用しましょう。

これはテレビに限らず、パソコンやスマホ、タブレットでも同じです。これらも簡単に明るさを調節できますので、快適に感じる明るさに設定しましょう。

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目に優しい液晶と有機EL

実際に販売されている製品では、目に優しい液晶と有機ELはどれでしょうか?以下に紹介します!

有機ELテレビと液晶テレビ

上位機種ならば、有機ELでも液晶テレビでもどちらでも目に優しいです。

注意したいのは、低価格帯で反射防止処理の性能がそれほど高くない機種や、斜め方向から見るとかなり色が変化するような機種です。これらは画面を見ていて疲れるので、おすすめできません。

例えば以下のREGZAならば、高性能でコスパも高いでしょう!



有機ELスマホと液晶スマホ

スマホの場合、上位機種は有機ELディスプレイになっていますので、液晶ディスプレイを重視してあえて下位機種を欲しいという方も少ないでしょう。

迷わず有機EL搭載機種でよいでしょう!


有機ELノートパソコンと液晶ノートパソコン

MacBookならば液晶ディスプレイ搭載モデルしかありません。ラインアップの中では、MiniLEDバックライト搭載モデルがダントツの高画質です!


Windows PCの場合、ほとんどが液晶ディスプレイ搭載機種で、有機ELディスプレイ搭載機種はかなり少ないです。

コスパが高くておすすめの機種は、ASUSのZenbookです。


ノートパソコンの有機EL搭載モデルのデメリットについてこちらの記事で紹介しています。

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