2023年2月3日に「M2 Pro/M2 Max」を搭載したMacBook Proの16インチモデルが発売されました。
14インチモデルと16インチモデルのどっちを選ぶべきか?迷うかもしれませんね!
16インチモデルを買って後悔しないように、選ぶ時にチェックしたいポイントを紹介します!
*M2 Pro搭載モデルの販売は終了しました。最新のM3 Proチップ搭載の14インチモデルはこちらです!
*MacBook Proの14インチモデルのレビューについてはこちらの記事で紹介しています!
MacBook Pro 16インチを買うと後悔するの?
2023年9月時点のMacBookのラインアップの中で、16インチと14インチのMacBook Proはハイエンドのフラッグシップモデルです!
Appleが誇る「M2 Pro/Max」チップを搭載した超高性能のスペックです。これらのチップは、それぞれCPUとGPUのコア数をオプションで増やすこともできます。究極のチップは、価格もすごいですが、化け物級のハイスペックです。
ほとんどの人にとっては、Appleで標準で販売している最低価格のパッケージでも十分なスペックがありますので、ここでは最低価格レベルのパッケージを想定して以下にポイント見てみましょう!
特に買ってから後悔しないように、自分に合うかどうかと言う観点でチェックしてみることをおすすめします。
価格が高いです!
2023年9月29日時点でのMacBook ProとAirのラインアップの価格は以下の通りです。
16インチMacBook Pro M2 Pro搭載モデル:348,800円(税込)から
14インチMacBook Pro M2 Pro搭載モデル:288,800円(税込)から
13インチMacBook Pro M2搭載モデル:178,800円(税込)から
15インチMacBook Air M2搭載モデル:198,800円(税込)から
13インチMacBook Air M2搭載モデル:164,800円(税込)から
13インチMacBook Air M1搭載モデル:134,800円(税込)から
16インチモデルは、MacBookシリーズのフラッグシップモデルなので、やはり価格が高いですね・・・。
買って後悔しないか?という点で、最初のチェックポイントはここでしょう。15インチや13インチのAirが20万円以下で買えるのに、約35万円もする16インチMacBook Pro M2 Pro搭載モデルを買う価値があるでしょうか?
プロセッサ(チップ)の性能による処理速度と、GPUによる動画表示性能は圧倒的ですので、ある程度以上の動画編集をする人ならば、この基本性能だけで十分にM2 Pro搭載モデルを買う価値はあるでしょう。
それでは、ほとんどあるいは全く動画編集などをしないのであれば、M2 Pro搭載モデルを買う価値は無いのでしょうか?
例えば、ブラウザーのウインドウを多数開いて、ブログ作成やネットサーフィンをしたり、動画配信の映画などを観たりするような使い方が多いようなユーザーにはオーバースペック過ぎるのでしょうか?
私は、実は主にこのような使い方をしています。以前のIntelのチップ搭載のMacBook Proでは、すぐにメモリが圧迫され、動作が不安定になってしまい、再起動しなければならないことが多く、ストレスが溜まることがよくありました。
しかし、M2 Pro搭載モデルならば本当に余裕があり、高速で動作しますし、動作が安定しています!
さらに強調しておきたいのは、後述するようにM2 Pro搭載モデルのディスプレイが圧倒的に高画質ということ!
MacBookで映画などの動画をじっくり観る方ならば、高画質ディスプレイというだけで十分に買う価値があると感じています。
実際、私は、M2 Pro搭載モデルを買ってから、一人で寝室でMacBook Proを使って映画鑑賞しています!
このディスプレイの良さは、おそらくブラウザでネットサーフィンをしたり、WordやExcelなどのアプリを使うだけでは伝わり難いです。本当に美しい映像のコンテンツを表示した時に、初めてその価値が伝わるでしょう。
またスピーカーシステムも優れているので、特に映画などを鑑賞するとその価値がわかるでしょう!
これらについてさらに詳しく、また16インチと14インチのMacBook Pro M2プロ搭載モデルの違いなどについて以下で解説します。
16インチディスプレイは高画質・大画面!
16インチMacBook Pro M2 Pro搭載モデルは、ノートパソコンとしては最高レベル&最大級の大画面ディスプレイが魅力です!
16インチと14インチのMacBook Proに搭載されているディスプレイのスペックは以下です。
ミニLEDバックライトディスプレイ
Liquid Retina XDRディスプレイ
XDR輝度:1,000ニトの持続輝度(フルスクリーン)、1,600ニトのピーク輝度(HDRコンテンツのみ)
SDR輝度:最大500ニト
1,000,000:1コントラスト比
広色域(P3)10億色対応
True Toneテクノロジー
ProMotionテクノロジーによる最大120Hzのアダプティブリフレッシュレート
インチサイズと解像度(画素数)、画素密度は以下の通りです。
16インチMacBook Pro M2 Pro搭載モデル:14.2インチ、3,456 x 2,234ピクセル、254ppi
14インチMacBook Pro M2 Pro搭載モデル:16.2インチ、3,024 x 1,964ピクセル、254ppi
スペックを見ただけでも、ディスプレイに詳しい方ならその凄さがわかるでしょう!しかし、多くの方々にはわかりにくいと思いますので、もう少し解説します。
まず「広色域(P3)10億色対応」についてです。これは表示できる色の種類の多さを表しています。
テレビを含めて、現在販売されているディスプレイの中ではトップレベルの表示色数の多さです。MacBookはかなり前からP3の広色域に対応していますので、他社のノートパソコンなどと並べて、同じ色鮮やかな映像を表示してみれば、その実力がすぐにわかるでしょう。
しかし、色域(表示色数)だけでは、M2 Pro搭載モデルとAirとの違いがわかりません。
もっとも大きな違いがあるのは、最大輝度の高さと1,000,000:1のコントラスト比です。これは、「ミニLEDバックライトディスプレイ」を搭載することで実現した極めて優れたスペックなのです!
映画などの映像を写してみるとすぐにわかります。画面内に非常に明るいところと暗いところが同時に存在しているようなシーンを表示してみましょう。
夜のシーンなどで、暗い部分と非常に明るい照明などが映り込んでいると比較しやすいです。暗いところはしっかり黒く、光り輝く証明は非常に明るく表示されます。つまり、メリハリのあるコントラストの高い映像が楽しめるわけです。
一目見ればわかりますが、同じ映像でも、高コントラストの表示ができるディスプレイならば断然臨場感があります。
Airなどの従来のバックライト(*エッジライト型バックライトが搭載されています)を搭載したディスプレイでは実現できないコントラストです。
ちなみに高コントラストの映像を楽しむときには、ディスプレイの輝度を最大に調整しましょう。最大に設定されていないと、高輝度部分が本来の実力よりも暗く表示されてしまいます。輝度を最大に設定しても、暗く表示すべき部分はしっかり暗く表示されるので、メリハリが効いた映像になります。
映画などの映像を高画質で表示できるという点では、最近のハイエンドのテレビも優れた性能を持っています。
このような高画質テレビとMacBook Pro M2 Pro搭載モデルを比較した時の大きな違いは、MacBook Pro M2 Pro搭載モデルのが粗密度が非常に高いということです。
4Kテレビのような解像度が高いテレビでも、画面が大きく、2m以上などのようにある程度離れて画面を見ることを前提としています。このような最適な視聴距離で画面を見るときにはキレイに見えるのですが、実は画面に近づいて見てみると、案外画像が荒いことに気がつきます。
ところが画素密度254ppiのMacBook Pro M2 Pro搭載モデルでは、かなり画面に顔を近づけても、画素の粗さが感じられません!
これは寝室で寝転びながら映画を鑑賞する時などにはかなり嬉しい特徴です!
この特徴は、ブラウザやテキストファイルなどで細かな文字を表示する時などでも、くっきり綺麗に表示してくれるので快適です。
14インチMacBook Pro M2 Pro搭載モデルでもかなり画面は広く感じます。
これと比べると、やはり16インチMacBook Pro M2 Pro搭載モデルは大画面で迫力があります。
つまり、これぐらいのサイズですと、少しでも大きくなるとかなり広くなった印象を受けるので、16インチのディスプレイの価値を感じます。
この価値が感じられる方ならば、16インチモデルを買っても後悔しないでしょう!
大きく重くなるので大変?
当たり前のことなのですが、16インチMacBook Pro M2 Pro搭載モデルは14インチよりも大きく、重くなります。
サイズと重量は以下です。
16インチMacBook Pro M2 Pro搭載モデル:24.81cm×35.57cm×1.68cm、2.15 kg
14インチMacBook Pro M2 Pro搭載モデル:22.12cm×31.26cm×1.55cm、1.60 kg
重さについては、どれぐらいから辛く感じるのかは個人差が大きいです。男性でも2kg超えると、頻繁に外出時に持ち歩くには重すぎると感じる方は多いでしょう。
16インチモデルに比べると14インチモデルは、約0.5kg軽いだけなんですが、この差が持ち歩くには案外大きいですね・・・。
米国などに行くと、どう見ても2kg以上ある大きなノートパソコンを当たり前のように持ち歩いてる背の高い方もよく見かけます。日本人でもこのぐらいの重さのノートパソコンを苦にしない方がいらっしゃると思いますが、自分の体力を考慮して判断しましょう。
外形も大きくなることも注意が必要です。持ち歩くならばこれを収納できるカバンを用意しなければなりません。
案外見落としがちなのが、机の上に置いて使用する時の設置スペースです。大きなノートパソコンほど、大きなスペースを塞いでしまうので、16インチMacBook Pro M2 Pro搭載モデルを使うならば、その他の必要なものを置くスペースなども確保できるのかよくチェックする必要があるでしょう。
これらを十分にチェックしてから16インチモデルを選ばないと、買ってから後悔することもあるかもしれませんね。
16インチと14インチのMacBook Pro M2プロ搭載モデルのどっちを選ぶ?
16インチと14インチのMacBook Pro M2プロ搭載モデルは、CPUとGPU、メモリが同じですので、処理スピードと安定性は基本的には同じです。
その他のスペックもほとんど同じですね。6万円の価格差は、主にディスプレイの大きさの違いや、スピーカーの大きさ、ボディの大きさ、AC電源アダプターの出力の違いと考えて良いでしょう。
この2機種のどちらにするのかで悩む方は、どちらかというと価格差で悩むと言うよりも、前述の重さとサイズ、ディスプレイを見た時の見やすさや迫力などではないでしょうか?
WordやExcel、PowerPointを使う時などでも画面が広くなる方が、作業しやすくなりますね。
映画などの動画配信を観る時でも、大きい方が臨場感が高くなりますので、16インチのメリットはあると思いますが、前述の重さやサイズのことを十分に考慮して、後悔しないように決めましょう。
*MacBookを安く買う方法についてこちらの記事で紹介しています。
コメント