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ワイヤレス充電のデメリットと危険性について解説!iPhoneに使わない方が良い?

ワイヤレス充電のデメリットiPhone/iPad

ワイヤレス充電できる機器が増えています。Apple Watchはそもそもワイヤレス充電で充電しなければならない機器ですが、iPhoneや多くのAndroidスマホはワイヤレス充電の有線の充電を選択できます。

ワイヤレス充電には、遅い、危険、バッテリーが劣化するなどのデメリットがあると言われていますが、本当でしょうか?ワイヤレス充電を使うならば知っておきたい重要なことですので、以下に紹介します。

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スマホのワイヤレス充電のデメリット

遅い?効率が悪い?

ワイヤレス充電は有線のケーブルを使った充電に比べて「遅い」ということは本当です。

例えば最近のiPhoneでは有線ケーブルで急速充電が可能になっており、ワイヤレス充電よりも大きな出力で充電できます。

iPhone 12の場合、20W以上のアダプタを使用すると30分で最大50%充電できます。しかし、Qiワイヤレス充電では7.5Wしかありませんので出力から考えれば2〜3倍程度時間がかかります(*バッテリー残量などの諸条件によります)。

ワイヤレス充電の技術も進歩していて、最新のMagSafeワイヤレス充電を使えば、最大15Wで充電できますのでかなりスピードがアップしています。それでも有線ケーブルでの充電スピードには敵いません。

それにはもう1つの要因があります。有線ケーブルよりもワイヤレスの方が電気エネルギーを伝える効率が低いためです。有線ケーブルは、銅線などの効率良く電気を伝える(導電性の高い)金属が使用されていますので、ロスが少ないです。

しかし、ワイヤレス充電では、電気を電磁波に変換して機器に伝え、そこで再度電気に変換してバッテリーに充電されます。どうしてもこの変換するプロセスの時にロスが発生するため、効率が劣るわけです。

*iPhoneの有線ケーブルによる充電については、こちらの記事で紹介しています。

カバンの中で充電しにくい!車では?

最近はスマホをノートパソコンのUSBポートから給電して充電したり、モバイルバッテリーに接続して充電したりできるようになってきました。ケーブルをスマホに接続すれば、移動中のカバンの中でも充電できるので非常に便利です。

ところがワイヤレス充電では、基本的にはワイヤレス充電器の所定の位置に置くだけですので、カバンの中で充電するには無理があります。またワイヤレス充電器の上に他の金属製のものを置くことも危険ですので、そのような意味でもカバンの中に入れて充電するのは好ましくないでしょう。

車の中でスマホを充電することもあるでしょう。充電ケーブルで接続すれば問題無く充電できます。しかし、ワイヤレス充電器を使用する場合は、走行中にスマホが所定の位置からズレないようにする必要があります。また周囲にワイヤレス充電で発熱しそうなものが無いようにしなければなりません。案外神経使いますね。

正しい位置に置かないと上手く充電できない

ワイヤレス充電では、充電したい機器を充電器の正しい位置に置くことが必要です。位置がずれてしまうと効率が落ちますし、最悪の場合は充電できません。そのため充電したつもりが十分に充電できていなかったというトラブルもあるあるです。

そんなことを経験してしまうと、しっかり充電できているのか不安になりますね。それもデメリットでしょう。

ケースに制限がある

iPhoneなどのスマホでワイヤレス充電を使おうとすると、装着するケースを慎重に選ぶ必要があります。金属製のケースを使うとケースが発熱する可能性があって危険です。また充電器とスマホを接近させなければなりませんので、突起物などがあって形状的に問題があるものは使えませんし、平面状のものでも厚いものは使用できません。

磁気カードに悪影響を及ぼす可能性がある

iPhoneなどのスマホに手帳型のケースを装着している場合、そのポケットに磁気カードを入れている方もいらっしゃるかもしれません。この磁気カードと一緒にワイヤレス充電器に載せると、電磁波により悪影響を及ぼす可能性があります。

また磁気カードはスマホにより影響を受けることもありますので、スマホの手帳型ケースに入れる場合は、その間で絶縁できるシートが入っているものを選びましょう。

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ワイヤレス充電のメリットは?

ワイヤレス充電のメリットは、スマホなどの機器をワイヤレス充電器の上に置くだけで充電できるということです。

・・・。「それだけ?」と言われそうですが、ユーザーとして日常的に使用する状況から考えられるメリットはそれだけのようです。

強いて言えば、機器によっては、防水性能を高めることができる、デザインをカッコ良くできるなども挙げられます。

例えばApple Watchはワイヤレス充電しかできませんが、確かにあのデザインのどこかに充電用ケーブルを差し込むポートをつけるとカッコ悪くなりそうですし、それにより防水性能が低下しそうです。

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ワイヤレス充電の仕組み

iPhoneにはiPhone 8からワイヤレス充電が組み込まれました。これは電磁誘導を利用した方式です。「電磁誘導」とは何だか難しいように感じるかもしれません。しかし、ワイヤレス充電に関しては、以下のことだけ理解すれば十分です。

金属製の導線をコイル状に巻き、交流電流を流すと、磁場が変化します。このコイル状に巻いた導線に、同様のコイルを向かい合わせるように配置すると、磁場の変化を受けて交流電流が流れます。これが電磁誘導です。

この2つのコイルは電気を通す導線がつながっているわけではなく、離れているのに、磁場を介して電気エネルギーを伝えることができます。つまり、ワイヤレスで電気を伝え、充電できるのです。これがワイヤレス充電の仕組みです。

このことから、2つのコイルが磁場を介して電気エネルギーを伝えられるように、対向させて近くに置くことが重要であることがわかります。これは具体的には、iPhoneのワイヤレス充電器のベストポジションにiPhoneを置くことを意味します。また仕組みから理解できるように、スマホにワイヤレス充電対応用のコイルが内蔵していなければ、ワイヤレス充電器に載せても充電できません。

電磁誘導の原理から、2つのコイルの間に別の導体が存在すると、ワイヤレス充電の障害になります。iPhone8はワイヤレス充電を可能にするため、背面がガラス製になりました。

ワイヤレス充電の危険性!バッテリーが劣化する?

ワイヤレス充電の危険性は、主に2種類のことが言われています。1つは、ワイヤレス充電のために充電器から放出される電磁波による直接的な危険性です。もう1つは、ワイヤレス充電による発熱とバッテリーの劣化です。

人体への直接的な危険性

基本的な使い方は、充電器の上に充電したい機器を置くという方法です。充電器を直接人体に押し付けるような使い方をするわけではありませんので、正しい使い方をしている状況ならば人体へは安全とされています。

電磁波を放出する機器の人体への影響はこれまでも何度も指摘されてきましたが、電磁波の量と人体との距離を考えれば、スマホ本体を使用して通話する方が格段に多くの電磁波を受けるはずです。

発熱とバッテリーの劣化・火災の危険性

前述のように有線でケーブルを介して充電するよりもワイヤレス充電の方が効率が低いということは、ロスになったエネルギーが熱に変わるということを意味しています。そのためワイヤレス充電をすると、機器による差がありますが、一般に発熱しやすい傾向があります。

リチウムイオンバッテリーは熱に弱いため、発熱により高温にさらされることが多くなると劣化が早まる可能性があります。

またワイヤレス充電器に水などの液体が付着したり、鍵やコインなどの金属が載っていると、電力が放射され続け、機器や充電器が溶ける可能性があります。状況によっては火災になる危険性もあります。

ワイヤレス充電をiPhoneなどの対応機種のスマホで使うメリットがある?

以上述べてきましたように、ワイヤレス充電のメリットに比べてあまりにもデメリットが多いような気がします。Apple Watchのようにワイヤレス充電しかできない機器は止むを得ないですが、iPhoneなどのワイヤレス充電対応機種のスマホであえてワイヤレス充電を利用するほどのメリットを感じられない気がします。

もちろん個人の感想ですので、ワイヤレス充電が好きな方は是非ご利用ください。

iPhoneのシャッター音・スクショ音の消し方については、以下の記事で紹介しています。

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