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ノートパソコン有機ELモデルのデメリットとメリット!液晶とどっちがいい?

有機EL搭載ノートパソコンパソコン

ノートパソコンの有機ELモデルは、基本的にはディスプレイ以外の部品は液晶モデルと同じです。したがって、液晶ディスプレイに比べて有機ELディスプレイのデメリットがあるのかどうかが気になりますね。

現時点で指摘されている代表的なデメリットは、有機ELの焼き付きと寿命です。

焼き付きについては、リスクはあります。

また寿命についても、液晶に比べて短いとされています。

しかし、これだけ有機ELのスマホやテレビが普及していることからも、かなり焼き付きにリスクは低くなり、寿命も通常の使い方ならば許容できるレベルになっていると言えるでしょう(*製品ごとの耐久性の差はあります)。

特に最新の有機EL搭載ノートパソコンの耐久性は高いと考えられますが、まだ発売されたばかりですので、実際にどれぐらい不具合が発生するのかは、メーカーもまだ把握できていないでしょう。

液晶と比較して、有機ELがどのような特徴を持つのか、どっちを選ぶべきかについて詳しく解説します。

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ノートパソコンで有機ELのデメリット

有機ELディスプレイを搭載したノートパソコンが、液晶ディスプレイを搭載したノートパソコンに比べてどのようなデメリットがあるのか以下に解説します。

焼き付きのリスク・寿命が短い

【焼き付き】
焼き付きのリスクが有機ELディスプレイにはあります。これは、画面の一部が周囲に比べて発光強度が低下することにより、画面にある文字や映像などの痕跡が残る現象です。

長時間・高い発光強度で、同じ場所に何らかの映像を表示し続けた場合、明るい部分ほど周囲よりも有機ELの発光材料(有機化合物)が劣化してしまい、所定の明るさで発光させることができなくなるために起こります。

これは画素ごとに電流を流して発光させる自発光型ディスプレイである有機ELディスプレイの宿命です。

液晶ディスプレイの場合、非発光型ディスプレイであるため、このような焼き付きは起こりません。ただし、バックライトに用いているLEDや電子部品の不具合のリスクはあります。

焼き付きは、テレビやスマホに有機ELが搭載された頃から大きな課題とされ、メーカーが多大な研究開発を進めてきました。その結果、現在は、通常の使い方をするならば、それほど大きなリスクではなくなっています。

有機ELディスプレイの発光材料やデバイス構造の改良により耐久性が高められていること、さらにピクセルシフトなどの機能により、特定の画素を長時間発光させないようにするなどしていることが、その要因です。

ただし、絶対に焼き付きは起こらないと言っているわけではありません。メーカーの取扱説明書などにも焼き付きのリスクはあると書かれています。

購入時に取扱説明書をよく読み、焼き付きのリスクを下げるような使い方をすることをおすすめします。

【寿命】
有機ELディスプレイは、原理的に発光しながら少しずつ発光材料が劣化する宿命にありますので、必ず寿命があります。通常は初期の画面の明るさに対し、ある程度低下するまでの使用時間を寿命とします。「ある程度」が何%であるのか、明記されていないようです。

しかし、発光しながら劣化するという特性は、有機ELに限ったものではなく、LEDも同様です。むしろ蛍光灯、電球など、自ら発光するもの(光源)ならば、ほぼすべてのものに共通する特性と言えます。

したがって、寿命があることが致命的な問題ではなく、通常の許容される程度の耐久性があればよいわけです。

ほとんどの製品に有機ELディスプレイの寿命は明記されていませんが、ノートパソコンとして一般に要求される程度の寿命はあると考えてよいでしょう。

これは、絶対に故障しないという意味ではありません。どのような工業製品でも、大量生産された製品の中にある程度の確率で不良品は発生しますので、そのような割合での故障はありえます。

価格が高い

有機EL搭載モデルのノートパソコンは、液晶搭載モデルのノートパソコンよりも効果です。

これは同一メーカーの同じシリーズで、ディスプレイ以外が同じである機種があれば比較するとすぐにわかります。

そこまで同じで比較しやすい機種がない場合は、プロセッサー、SSD、メモリ、ディスプレイのインチサイズ、重量などがおおよそ同じ機種でも比較するとよいでしょう。

ノートパソコンは発売後の価格下落スピードが速いものが多いため、発売直後の値段を比べるなどの注意が必要です。

ただし、買おうとしているタイミングで、欲しいスペックを明確にして、単純に予算に収まりそうな機種を探すということでも構いません。

有機EL搭載機種が少ない

有機EL搭載モデルが増えています。パネルメーカーも、ノートパソコンメーカーも、新たな付加価値を加えた製品を開発しようとしていますので、これから有機EL搭載モデルが増えるのは間違いありません。

それでも2024年11月21日時点では、圧倒的に液晶搭載モデルのノートパソコンの方が多いです。

特にMacBookについては、液晶搭載モデルしかありません。今後数年以内に有機EL搭載モデルが発売されるという噂はありますが、しばらくは液晶搭載モデルのみでしょう。

最大輝度が低い

有機ELは、輝度を高くするほど寿命が短くなってしまうため、最大輝度を液晶よりも低く制限している製品が多いです。

現在液晶搭載ノートパソコンを最大輝度の設定で使用している方は、有機EL搭載パソコンでは輝度が低く(暗く)なる可能性がありますので、注意が必要です。

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ノートパソコンで有機ELのメリット

ノートパソコンで有機ELディスプレイを選ぶ主なメリットは、高画質・高コントラスト、広視野角、薄型であることです。

高画質・高コントラスト

有機ELは自発光式のディスプレイですので、画素レベルで真っ黒を表示することができ、高コントラストで高画質な映像を表示できます。さらに広色域で、色鮮やかな映像を楽しめます。

広視野角

低価格の液晶搭載ノートパソコンほど視野角が狭く、特に上下方向で少し角度を変えただけでもかなり色が変化してしまうものが多いです。

有機EL搭載ノートパソコンは、格段に視野角が広く、上下左右どの方向でもほとんど色が変化しません。

薄型

液晶ではバックライトが必要なのですが、有機ELでは不要であるため、より薄型にすることができます。


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ノートパソコンは有機ELと液晶のどっち?

ノートパソコンにおける有機ELのメリットとデメリットを、液晶と比べて上で紹介しました。しかし、有機ELでも液晶でも、ノートパソコンには数多くの機種があり、それぞれに特徴があるため、最終的には個別に比較することが必要です。

まず知っておきたいのは、液晶でも有機ELと比べて遜色ないレベルの高画質なものがあること、低価格帯のノートパソコンの液晶は画質が低いものが多いことです。

常識的に考えても、液晶搭載ノートパソコンでも、5万円程度の製品と30万円以上の製品のディスプレイは同レベルではなく、違いがある方が自然です。

パソコンでは、CPUやSSDなどのスペックはWebサイトでも確認しやすく、ディスプレイについては解像度程度の情報しか記載されていないことも多く、実物を見ないと違いがわかりにくいです。そのため、案外ディスプレイのスペックを落として、価格を下げている製品が多い印象です。

重要なことは、十分に満足できる画質・スペックのディスプレイを搭載した機種を知ることです。

高画質なノートパソコン液晶モデル

液晶を搭載したノートパソコンで、一般向けに販売されているモデルの中からMacBook Proとレッツノートを紹介します。

【MacBook Pro 】

Liquid Retina XDR ディスプレイと呼ばれる液晶を搭載したMacBook Proは、販売中のノートパソコンのディスプレイとしては間違いなく最高レベルの画質です。


解像度は14.2インチ(対角)モデルで3,024 x 1,964ピクセル標準解像度、254ppiです。

注目を集めたミニLEDバックライトを搭載し、1,000,000:1コントラスト比、XDR輝度:1,000ニトの持続輝度(フルスクリーン)、1,600ニトのピーク輝度(HDRコンテンツのみ)、SDR輝度:最大1,000ニト(屋外)を実現しています。

P3の色域をほぼカバーする広色域で、リフレッシュレートはProMotionテクノロジーによる最大120Hzのアダプティブリフレッシュレートです。

IPS液晶であるため視野角も広く、上下左右どの方向でも斜めから見た時に色の変化は感じられません。

特筆すべきは液晶ディスプレイ画面の反射防止処理です。どのような処理であるのか詳細は公表されていませんが、クリアなのにほとんど映り込みが気になりません。他社のノートパソコンと比べても、ここまで高性能な反射防止処理は見当たりません。

この反射防止処理は非常に重要です。特にデスクワークにノートパソコンを使うならば、映り込みが強いと非常に使いにくくなるため、クリアよりもノングレア(アンチグレア)処理を推奨する人が多いのですが、MacBook Proの反射防止処理ならばクリアでも全然問題なくデスクワークに使えます。

またクリアなので、高精細な映像を見ても滲むことがなく、映画や動画を視聴するにも最適です。特にMacBook Proはスピーカーも素晴らしいので、私はよく映画を視聴して楽しんでいます!

【レッツノート】

レッツノートは、基本的にはビジネス用途向けの製品と考えられます。搭載されている液晶のスペックの詳細は公表されていません。


14インチのFV5シリーズの場合、2160×1440ドット:約1677万色と書かれている程度です。

IPS液晶やミニLEDバックライトとはスペック表に書かれていないため、おそらくTN液晶でエッジライト式の通常のバックライトと推定されます。

これらの情報からは、一般的な理解としてそれほど高画質な液晶ディスプレイではないと判断されやすいのですが、実際にデスクワークで使ってみるとかなり良く、次もレッツノートを買いたくなるくらいです。

前述のMacBook Proには敵いませんが、おそらく液晶画面の反射防止処理の性能が非常に高いことが、かなりよく感じる理由の1つです。

反射防止処理はノングレア(非光沢)タイプなのですが、ノングレア特有の画像の滲みが非常にわかりにくい優れたものです。

視野角もかなり広く、上下左右かなり斜めから見ても色の変化が感じられません。

MacBook Proと比べて大きな違いは、スピーカーが貧弱であること、高速な動画表示は苦手であることです。気軽にYouTubeを視聴する程度でしたら問題ないですが、じっくり映画を鑑賞するには辛いです。

他社から多くの液晶搭載Windowsノートパソコンが発売されていますが、MacBook Proとレッツノートレベルの反射防止処理の製品はあまり無いようです。ノートパソコンのディスプレイに高画質を求めるならば、反射防止処理性能はかなり重要ですね。

高画質なノートパソコン有機ELモデル

MacBookの有機ELモデルの登場を期待したいですが、2024年11月21日時点ではそのような発表はありません。しかし、前述のように販売中のMacBook Proは液晶ですが、間違いなくノートパソコンでトップレベルの画質ですので、有機ELと比べても遜色ありません。

Windowsノートパソコンでしたら、すでに有機ELモデルが販売されています。

2024年11月21日時点では、ASUSのノートパソコンZenbookシリーズが、圧倒的にコスパが高く、おすすめです!

ASUS Zenbook S 14 UX5406SAは注目モデルで、美しい 3K ASUS Lumina OLEDディスプレイを搭載しています。

14インチで解像度は2,880×1,800ドット、リフレッシュレートは120Hz、反射防止処理はグレア、タッチパネル搭載です。

色域はDCI-P3をカバーしていて、色鮮やかな映像を表示できます。

最大500nitのピークHDR輝度です。

4スピーカーオーディオシステムからの豊かでパワフルなサウンドが心地よく、映画なども楽しめます!


詳細なレビューはこちらの動画で見られます!動画内にもありますが、ある程度映り込みが目立つ印象です。

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