米国へ短期の旅行をするためにはESTAの申請が必要ですので、多くの方が申請しています。
ESTAは有効期限が2年間ですので、申請後に引っ越しをするケースもよくあります。引っ越しをしたら何らかの手続が必要なのでしょうか?
ESTAに問題があると米国旅行へ行けなくなってしまいますので気になりますね。以下に紹介します。
- ESTA申請後に引っ越ししたら住所の修正が必要?
- ESTA申請後に本籍を変更したら修正が必要?
- 引っ越ししてESTAを申請してパスポートと住所が違うのは大丈夫?
- ESTAは結婚したら旧姓のままでも大丈夫?
- ESTAの申請後に間違いを修正できるの?
- ESTAの申請後に間違いを修正するには再申請が必要な事項
- ESTAの申請後に間違いを修正できる事項
- ESTAの米国内の連絡先情報と滞在中の住所は変更が必要?2回目は?
- ESTAの米国内の連絡先情報と滞在中の住所は同じで良い?
- ESTAの米国内の連絡先情報と滞在中の住所は変更方法
- ESTAは家族のハワイ旅行でも必要?
- ESTAのハワイ旅行での米国滞在中の住所は?
- ESTAのハワイ旅行での米国内の連絡先情報は?
- ESTAはトランジットでも必要なのか?
- ESTAはトランジットの時の記入方法は?住所をどうする?
- ESTAはいつまでに申請すれば良い?
- ESTAが有効期限ぎりぎりなら更新した方が良い?新たに申請した方が良い?
- まとめ
ESTA申請後に引っ越ししたら住所の修正が必要?
ESTAを申請し、許可された後に引っ越しをすると、申請時に入力した住所と現在の住所が異なることになります。
結論から言えば、これらの住所の違いは米国旅行に行く際に問題となりません。したがって、再申請などをして現在の住所でESTAを新たに申請する必要もありません。再申請では新たに$14支払う必要がありますので、もったいないですね。
ESTA電子渡航認証システム内には旧住所が登録されているわけですが、この住所宛に何らかの書類等が送付されたという話も聞いたことがありませんので、そのような心配も無用です。
ESTA申請後に本籍を変更したら修正が必要?
ESTA申請後に本籍を変更したら修正は必要なのでしょうか?
本籍地を変更すると、パスポート新たに作り直さなければならないことがあり、それにより新たなパスポート番号となるため、ESTAも再申請が必要となります。パスポートの作り直しが必要なのは、他の都道府県に本籍地を変更した場合で、同一の都道府県内で本籍地を変更した場合は作り直す必要はありません。本籍地として都道府県名のみを記載するからです。
パスポートの作り直しには、以下の2つがあります。
1.新たに有効期間10年又は5年のパスポートの発給申請(切替申請)をする。
2.返納パスポートと残存有効期間が同一の新たなパスポート「記載事項変更旅券」を発給申請する。
いずれの場合も、新しいパスポート番号になりますので、新しいパスポートの記載事項に基づいてESTAの申請をする必要があります。
引っ越ししてESTAを申請してパスポートと住所が違うのは大丈夫?
パスポートは5年用あるいは10年用で、ESTAは有効期限が2年ですので、パスポート取得後に引っ越しし、新しい住所でESTAを申請するケースもよくあります。その場合はパスポートに記載の住所とESTA申請時の住所が違うわけですが大丈夫なのでしょうか?
これも結論から言えば大丈夫です。これらの住所を照合されることはまずありません。
パスポートの場合は、「所持人記入欄」に氏名や現住所を記入することになりますが、これは任意です。住所が変更になった場合は、住所を二重線で消して、記入欄内に新たな住所を書くことができますので、ESTA申請の住所と同一にすることもできます。ただし、所持人記入欄以外の他のページに絶対に書き込まないように注意しましょう。
短期の米国旅行にはESTAの申請が必要です。これは入国審査のために必要なもので、公式サイトから正確に必要事項を入力し、オンラインで申請します。虚偽の申請と誤入力による申請は、第3者には識別できませんので、間違いがあると問題となる場合があります。ESTAの申請後に間違いを修正できるのでしょうか?以下に紹介します。
ESTAは結婚したら旧姓のままでも大丈夫?
結婚して氏名(苗字)が変わっても、ESTAは旧姓のままでも米国へ行けるのでしょうか?パスポートなども旧姓のままで良いのでしょうか?結論から言えば、大丈夫です。しかし、注意が必要です。ESTA、パスポート、航空券、ホテルなどがすべて同じ氏名の記載になっていなければなりません。特にESTA、パスポート、航空券の内のいずれか1つでも新姓で、他が旧姓になっていると、搭乗をできなくなります。
これらのことを考慮すると、基本的には新しい氏名(苗字)ですべてを統一する方がトラブルを防ぐ意味でおすすめです。当然のことながら新しい氏名での申請・予約は、入籍後でないとできませんので、入籍後に手続きを開始し、十分に新婚旅行の出発に間に合うように日程を決めましょう。また航空券の発券期限も重要で、旧姓で発券してから新姓に変更すると予約取り消しやツアーの特典が無くなるなどのトラブルが発生する可能性もあります。航空券の予約時点でパスポート番号を必要とするか否かも航空会社で異なっています。旅行会社によく確認しましょう。
これらの手続きにおいて日程的にリスクがあるようでしたら、すべてを旧姓で統一しておくのも良いでしょう。ただし、その場合は、パスポートの有効期限が十分であるのかを必ず確認しましょう。入籍後にパスポートを新たに申請することになると、新姓になりますので。
ESTAは結婚したら再申請が必要?
前述のように、結婚後の新婚旅行などで米国に行くようであれば、旧姓のままのパスポートでも大丈夫ですし、新姓でのパスポートを新たに申請あるいは記載事項変更申請しても大丈夫です。重要なことはパスポートの記載内容(氏名)とESTAや航空券の予約がすべて同一であるということです。したがって、パスポートを新姓にしたならば必ずESTAを再申請する必要があります。
ESTAをすでに旧姓で得られている場合でも、氏名などのパスポートに記載の重要事項が変更されると「修正」では済まず、新たに申請しなければなりません。再申請の手続きは難しくないのですが、費用が発生することは知っておいた方が良いでしょう。
ESTAの再申請とパスポート、航空券、クレジットカードの名義変更
パスポートを新姓で申請したり、記載事項変更申請した場合は、ESTAの再申請が必要であること、航空券に記載されている氏名も同一でないと搭乗できないことなどを前述しました。それ以外にも重要なのは、ホテルの予約とクレジットカードの名義などです。米国出張・旅行をするならば事前にホテルを予約するのが普通です。予約時の氏名とチェックイン時に提示するパスポートとクレジットカードの名義が異なっていると、最悪の場合は宿泊できない可能性があります。またチェックイン時にクレジットカードを提示して署名を求められることもありますが、署名がクレジットカードの裏面の署名をと異なっていたりすると不正利用の疑いをかけられる可能性さえありますので注意が必要です。
クレジットカードの名義を変更をするためには、それぞれのクレジットカード会社の手続き案内を確認する必要があります。基本的にはその前段階として入籍するところから手続きが始まります。さらに引き落としをする口座の名義変更も必要です。もし手続きに時間がかかるようでしたら、安全策として年会費無料の新しいクレジットカードを1つ発行してしまっても良いかもしれません。
ESTAの申請後に間違いを修正できるの?
ESTAは、通常は申請後72時間以内に審査結果が通知されることとなっています。しかし、数分から数時間程度で審査結果が通知されることも多く、私もこれまでに3回申請したことがありますが、すべて1時間以内に審査結果が通知されました。
したがって、申請後の間違いに気が付いても、何らかの対応をする前に審査結果が通知されてしまうことがほとんどですので、ここでは審査結果が通知された後の状況を想定し、以下に解説します。
ESTA申請時の間違いについては、大別すると再申請をして修正しなければならない事項と、簡単に公式サイトから修正できる事項があります。これらについて、それぞれ下記にその方法を記します。
ESTAの申請後に間違いを修正するには再申請が必要な事項
ESTA申請時の間違いを修正するために再申請が必要な事項で、主なものは「パスポートに記載の重要事項」と「ビザ免除プログラムを利用して渡米するための適格性について質問」があります。
パスポートに記載の重要事項
パスポートに記載の重要事項とは、パスポート番号、氏名、生年月日、性別や国籍などです。これらは空港のチェックイン時にパスポートと照合されますので、ESTA申請時に誤入力があると本人確認ができず、問題となります。
さらにややこしいのは、これらの重要事項に間違いがあっても、申請が許可されることがほとんどということ。つまり、ESTAの申請が承認されて安心してしまい、パスポートに記載の重要事項に間違いがあることに気が付かないと、空港で飛行機に登場できないという最悪の事態になる可能性があります。通知が届いたら必ず誤入力が無いか確認しましょう。
これらの重要事項に間違いがあった場合は、残念ながら簡単に修正することはできません。新たに再申請する必要があります。再申請をした場合は、自動的に前回の申請は無効となります。前回、問題なく申請が許可されている場合は、通常は同様に許可されるます。再申請には、別途$14の申請料金がかかります。
ビザ免除プログラムを利用して渡米するための適格性について質問
ESTA申請時には、ビザ免除プログラムを利用して渡米するための適格性について質問があり、回答しなければなりません。通常は、「No(いいえ)」にチェックすることになるのですが、間違えて「Yes(はい)」にチェックしてしまうと、通常は申請が拒否されます。
質問事項を読むと分かりますが、この間違いは非常に厄介です。なぜなら、入国を許可することが適当ではない人物と見做されてしまった可能性が高いからです。
公式サイトによると、以下のように対処法が記されています。
「質問に間違って回答してしまった、または “却下の理由” に該当すると思ったが実際は該当しなかったことが分かった場合にはCBPにお問い合わせいただくことをお勧めします。 CBPにお問い合わせをする場合、お問い合わせフォームから質問を送信してください。お問い合わせフォームにはなぜ間違って「YES」を選択したかの理由を明記してください。」
急いで税関・国境取締局(CBP)に問い合わせをしましょう。
ESTAの申請後に間違いを修正できる事項
Eメールアドレスや目的地の住所、旅行日程などについては、公式サイトから簡単に修正できます。これらは変わる可能性があるものですし、ESTAの有効期限中に複数回米国を訪問することもよくあるからです。
ESTAの米国内の連絡先情報と滞在中の住所は変更が必要?2回目は?
米国の短期出張や観光旅行などではESTAを申請し、認証を得る必要があります。すでに実際にESTAを申請したことのある方も少なくないでしょう。
それでも少々迷うのがESTAの認証を得てから2回目に米国に行く時。申請時の宿泊場所と違う場所に宿泊する場合は、ESTAの米国内の連絡先情報と滞在中の住所は変更が必要なのでしょうか?
ESTAは米国の入国審査に関わる重要なものですので、申請時の入力情報に問題があると認証が得られません。これは申請時に分かることなのですが、心配なのは認証が得られた後に、入力した情報に変更があった場合です。
この場合は、ESTAの認証を得られている状態なので、問題なく飛行機に搭乗して米国まで行けます。到着した時に入国審査で、ESTAの内容をチェックされます。
例えば、ESTA申請時は米国のニューヨークに行き、2回目の今回はロサンゼルスに行くという場合は、ESTAの米国内の連絡先情報と滞在中の住所にはニューヨークの住所が入力されている可能性が高く、どうみても2回目に入国したロサンゼルスからは遠く離れた住所なわけです。
実際、宿泊地もロサンゼルス市内であるとすると、そもそも間違った情報として問題にならないのでしょうか?
この点については、在日米国大使館・領事館の公式ホームページにある「ESTA電子渡航認証システムについてのよくある質問」の中の回答を以下に引用します。
「既存の申請内容を確認する」ボタンより変更が可能です。ESTA渡航認証は2年間有効です。ESTAの有効期限内にパスポートが失効したりパスポートを更新した場合は再申請が必要です。Eメールアドレス、目的地の住所や旅行日程などの情報の更新は義務ではありませんが、正しい情報に更新いただくことを勧めいたします。情報の更新手続きに料金はかかりません。」
つまり、「米国内の連絡先情報と滞在中の住所」の更新は義務ではなく、これらを更新しなかったことにより入国できなくなることは考え難いです。実際、私自身もこれらを更新しないで米国へ入国したことがあります。
しかし、
「目的地の住所や旅行日程などの情報の更新は義務ではありませんが、正しい情報に更新いただくことを勧めいたします」
と記載されていますので、更新する方が望ましいと考えられます。
私がこれらを更新せずに米国の入国審査の時に、「滞在先」を尋ねられたことがあります。もちろんこの質問は更新していても受けることがありますので、英語で説明できるようにしておく必要があります。
入国審査とは、基本的には「不審な人」を見つけ出すためにやっています。特に問題なくても、ランダムにピックアップして別室に連れていかれることもあり、私もそのような経験をしたとこがあります。
別室では、カバンの中の物を全て出されて、ボディチェックを受け、色々と尋問もされました。そんな時に正確に英語で説明ができないとかなり不安で大変です。
不審に思われるような点を減らす意味でも、米国内の連絡先情報と滞在中の住所は変更するようにしています。
また入国後、移動し、複数の都市に宿泊することもありますので、そのような点からも、この情報が原因で入国できなくなることは稀ですので、心配し過ぎる必要はありません。
ESTAの米国内の連絡先情報と滞在中の住所は同じで良い?
米国に知り合いが居たりする場合を除けば、ほとんどの人にとって、米国内の連絡先と滞在中の住所は同じになるでしょう。これらには同じ情報を入力して良いのか迷うことがあるかもしれませんが、滞在中にホテルにしか泊まらないのであれば同じ内容を入力して問題ありません。
また税関申告書は所定の用紙に記入して提出しますが、米国滞在中の住所の欄が狭くて、正確な住所を書ききれないことがあります。それでもホテルならばホテル名を書くなどすれば、多少省略して記入しても大丈夫です。これと同様に、ESTA導入前は同じようにESTAの内容を所定の用紙に記入して提出していました。このことからわかるように、滞在中の住所は、場所が特定できる程度に略して入力しても大丈夫なようです(*程度によると思いますので、あまりに省略し過ぎると問題になる可能性があります)。
ESTAの米国内の連絡先情報と滞在中の住所は変更方法
ESTAの米国内の連絡先と滞在中の住所の更新は簡単です。
まずU.S. Department of Homeland Securityの「公式ESTA申請」サイトを開きます。[既存の申請内容を確認]をクリックし、次に[個人申請の状況確認]をクリックします。「セキュリティに関する通告」が表示されますので、これに目を通し、[確認&続行]をクリックします。開いたページでESTAの申請番号、パスポート番号、生年月日を入力し、[申請の検索]をクリックすれば、自分のESTA情報が閲覧できます。
ここから[情報の更新]をクリックし、更新が必要な項目に上書きするだけで情報を更新できます。念のためESTAの有効期限を確認しておきましょう。
出発前にこのESTAの情報が確認できるページを印刷して、携帯するようにした方が良いでしょう。
ESTAは家族のハワイ旅行でも必要?
短期の旅行で米国に行く場合は、ESTAを申請し、許可を得る必要があります。したがって、米国本土に行く場合は当然必要なのですが、ハワイなどの米国本土から遠く離れた島に行く場合も必要なのでしょうか?また出張などで米国本土に行く機会がある方が、家族旅行などでハワイに行くことになる場合、米国滞在中の住所と連絡先情報は修正が必要なのでしょうか?
まず「ハワイ旅行でもESTAが必要なのか?」という問いに対する答えはシンプルで、「必要」です。米国本土から遠く離れていても、「米国」ですので同様な手続きが必要です。
ESTAビザ免除プログラム(VWP)の制度により、ESTA(エスタ)認証が承認されている方であればビザを申請しなくともハワイへの渡航が可能です。公式サイトによれば、VWPの利用条件は以下のようになります。
ビザ免除プログラムVWP(Visa Waiver program)ご利用条件
① 電子渡航認証システム(ESTA)に渡航許可登録をされていること。
② 米国滞在日数が90日以下であること。
③ ビザ免除プログラム参加国の方であり、パスポート(IC旅券)をお持ちであること。
④ 渡航目的が、商用・短期研修・契約交渉・観光・旅行・知人への訪問・報酬がないイベントやコンテストへの参加、乗継、通過であること。
⑤ 海路および空路で入国の際は、次の目的地または往復の乗船券・旅行券をお持ちであること。
eチケットをお持ちの方は、旅行日程のコピーをご持参下さい。
ESTAは申請から72時間以内に最終決定を受け取ることができます。したがって、特に問題無く許可される場合は、72時間以上前に申請すれば良いことになります。
しかし、ESTAのシステムがメンテナンスやトラブル等で通常よりも時間がかかることもありますし、入力ミス等で最悪の場合、申請が許可されない事例も発生しています。特に適格性に関する回答を間違えて拒否された場合には、大使館等に行って手続きすることになる可能性もあります。
これらのことを考えると、旅行の予定が決まったら、早めにESTAの申請を行い、万が一のトラブルに遭遇しても、対処する時間が確保できるようにした方が良いでしょう。ちなみに家族旅行などの場合、赤ちゃんから小さな子どもまでの、非常に若い方が含まれることがありますが、全員のESTAが必要ですので忘れないようにしましょう。
ESTAのハワイ旅行での米国滞在中の住所は?
悩ましいのは、すでに米国本土などに旅行したことがあり、ESTAを取得している人が、その有効期限内にハワイに旅行する場合です。最初に米国本土に行った時のホテルの住所などで申請をしていれば、そのままになっていることもあるでしょう。
実は、申請時の「米国滞在中の住所」で許可されていれば、それ以降は修正をしなくても大丈夫です。目的地の情報の更新は義務付けられていないからです。しかし、正しい情報に更新することが推奨されていますので、できるだけ更新することをおすすめします。
ESTAのハワイ旅行での米国内の連絡先情報は?
ESTA申請時に米国内の連絡先情報を入力することになります。これも前述の「米国滞在中の住所」と同様に、ハワイで滞在するホテルの住所を入力すれば大丈夫です。
悩ましいのは、同様にすでに米国本土などに行く際にESTAを申請して許可されている場合です。「米国滞在中の住所」の場合は、その内容を更新できるので、更新してしまうことがベストです。しかし、「米国内の連絡先情報」については更新することができず、どうしても更新しようとすると再申請するしかありません。
結論から言うと、再申請する必要はありませんし、再申請は申請費用の無駄になります。「米国内の連絡先情報」は申請した時のもので変更せずに、それ以降の米国のどの地域への旅行においても問題ありません。「米国内の連絡先情報」が米国本土で、旅行先が遠く離れたハワイでも問題ないのです。
ただし、ハワイでの入国審査時に、滞在先を質問されることがありえますので、正しい滞在先を英語で答えられるように準備しておきましょう。滞在先のホテルの名前・住所などを印刷した紙を用意しておくと便利です。
ESTAはトランジットでも必要なのか?
まず結論から申し上げますと、米国でトランジットして他国へ行く場合でもESTAの申請が必要です。ESTAの申請をしておかないと入国審査を受けられず、トランジットもできません。その理由は2つあります。一つは、乗り継ぎのためのわずかな時間でも米国内に滞在したとみなされることです。滞在するのであればESTAが必要ということになるわけです。もう一つは、「事前にアメリカを経由して第三国へ向かおうとする不当な目的を持った不審者を、ESTAによる事前の審査によって米国で防ぎ、第三国への渡航を阻止するという重要な目的があるからです。」(ESTA公式ホームページより)。どちらかというと後者の理由の方が重要です。それは米国が過去に他国からのテロにより甚大な被害を受けたことがあるためです。
このようにESTAという制度そのものに重要な目的がありますので、絶対に申請しなければなりません。
ESTAはトランジットの時の記入方法は?住所をどうする?
ESTAの入力欄には、「米国内の連絡先情報」という所があります。米国でトランジットするだけの場合はこの欄に何を記入すれば良いのでしょうか?
「渡航情報の入力」の所に「米国への渡航目的は、他国へ乗り継ぐためですか?」という選択肢があり、ここで「はい」を選択した場合は、「米国内の連絡先情報」などは何も記入する必要が無くなります。未記入でも次の項目へ進めますので心配要りません。
ESTAはいつまでに申請すれば良い?
前述のように例え米国ではトランジットするだけでもESTAの申請が必要です。ESTAは申請してから審査が確定するまでに約72時間かかる可能性がありますので、遅くとも72時間前には申請を行う必要があります。ESTAが取得できなければ入国審査が受けられませんので、ギリギリになってからESTAの申請を行うのは危険です。米国へ行くことが決まったら早めに申請する方が無難でしょう。
ESTAが有効期限ぎりぎりなら更新した方が良い?新たに申請した方が良い?
ESTAの有効期限が近づいてきたら更新した方が良いのでしょうか?それとも有効期限が切れるのを待ってから新たに申請した方が良いのでしょうか?実は現在のESTAを更新して有効期限を延長することはできません。基本的には新たに申請することになります。
新たに申請する場合は、有効期限のことを考えれば、通常は米国に入国する日程が決まってからで良いと思います。したがって、現在所有しているESTAの有効期限内に申請しなくても問題ありません。現在所有しているESTAの有効期限内に申請し、渡航認証許可を受けた場合は、新しいESTAのみが有効となり、古い方のESTAは無効となることは知っておいた方が良いでしょう。
ESTAの公式サイトには「更新」という言葉がありますが、これは申請時に登録したメールアドレスや電話番号、滞在先情報の更新という意味で、ESTAの有効期限を更新するという意味ではありません。ESTAの有効期限を延長することはできませんので、再申請しなければなりません。
ESTAの有効期限が帰国日に切れる場合は?
現在所有しているESTAの有効期限が、米国への出張・旅行日程すべてをカバーしていれば問題ないことは言うまでもありません。それでは米国への入国日は有効期限内で、米国を出国する日には有効期限外となってしまう場合は問題あるのでしょうか?実は問題ありません。米国への入国日が有効期限内なら大丈夫です。
ある程度以上海外出張・旅行の経験がある方ならばご存知かと思いますが、飛行機は案外欠航したり、遅延することがあります。私も今年サンフランシスコに出張した時に、夕方に成田空港を出発してサンフランシスコ空港への直行する便が機材トラブルで出発できず、成田のホテルに一泊することになりました。そして次の日の午前中に出発することになったのですが、当然のことながら米国に入国したのは当初の予定よりも1日後です。
このようなケースの場合は、ESTAの有効期限の最終日に米国へ入国する予定であれば困ることになります。したがって、ESTAの有効期限が出張・旅行日程に対してギリギリの場合は、ESTAを再申請した方が無難です。
ESTAの有効期限を確認して再申請する
現在所有しているESTAの有効期限は、ESTAの公式サイトから確認することができます。その際にパスポート番号などのパスポートに記載の情報を入力する必要がありますので、パスポートを用意して公式サイトにアクセスすると良いでしょう。
前述のように出張・旅行の日程に対して有効期限が十分でない場合は再申請する方が無難です。再申請すると、「米国国土安全保障省申請料($14) + 申請代行サービス料 = 7,236円(税込)」がかかります(*日本語で申請可能なエスタオンラインセンターの場合)。そのためできるだけ出発日が近づいてから申請したいですが、あまりに直前になってから申請するのはリスクがあります。少なくとも出発の72時間前までには申請しましょう。
ESTAの再申請が必要な場合は他にもあります。よくあるのはパスポートの期限となる場合です。ESTAの有効期限は取得日から2年間ですが、その有効期限よりもパスポートの有効期限の方が短い場合はパスポートの有効期限でESTAも有効期限となります。つまりパスポートの有効期限が2年未満でしたら、再申請したESTAの有効期限もそこまでなので、すぐに再申請してしまって良いでしょう。
以前ESTAを申請した時に、入力内容を記載したものをPDF等で保存していると思います。それをパソコン上で開いた状態で再申請すると非常に便利です。再申請時は英語で入力するので、住所なども入力ミスを起こしやすくなります。PDF上でコピーし、それをESTAの入力欄にペーストすれば入力ミスを減らせるでしょう。特に氏名やパスポート番号などは入力ミスして申請すると修正できませんので、再度費用を払って申請することになります。再申請時に入力内容をよく確認しましょう。
まとめ
ESTAやパスポートは、出入国に関する重要な手続きおよび書類ですので、誤りがないか心配になりますね。住所に関しては変更になることが多いためか、それほど厳しくないようです。間違いに気が付いたら、できるだけ早く修正するようにしましょう。
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