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有機ELテレビは焼き付きが起こるのか?対策は?保証は?

投稿日:2019年11月22日 更新日:

有機ELテレビの高い画質は、家電量販店のテレビ売り場に行ってみればすぐにわかります。価格も下がってきたので、そろそろ購入をお考えの方も多いでしょう。有機ELテレビを初めて購入する方が不安に感じるのが「焼き付き」の問題です。本当に焼き付きが起こるのでしょうか?以下に解説します。

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有機ELテレビは焼き付きが起こるのか?

有機ELテレビは自発光型のディスプレイである点が液晶テレビとは大きく異なる点です。自発光型ディスプレイとは、画面を構成する1つ1つの画素が自ら発光するタイプのディスプレイです。液晶ディスプレイも画面を見ると画素が発光しているように見えますが、画素を形成している液晶パネル部分は発光せず、その背面に設置されたバックライトが発光することで明るい画像が表示できます。そのため非発光型ディスプレイに分類されます。

自発光型ディスプレイとしては、有機ELテレビ以前にもプラズマテレビやブラウン管テレビが開発され、販売されていました。優れた画質のテレビでしたが、プラズマやブラウン管のテレビは「画面が焼き付く」という問題がありました。これは自発光型ディスプレイの宿命とも言える問題です。

有機ELテレビでは、画素に電流を流すことで、有機化合物からなる発光材料が発光します。この際に、わずかに発光材料が劣化し、発光しなくなります。つまり、画素を発光させる時間が長くなるほど劣化が進んでいきます。劣化のスピードは、その画素を明るくするほど速くなります。現在の科学技術では、この劣化を完全に防ぐことはできません。

しかし、従来のプラズマテレビやブラウン管のテレビも、十分に世の中でテレビとして使うことができたということから考えても、発光材料が劣化するから使えないというわけではないことがわかります。劣化のスピードが許容できる範囲で、一般的にテレビとして求められる耐用年数程度の期間使うことができれば大丈夫なわけです。従来のブラウン管テレビも、7年程度使用するとかなり退色が感じられ、おおよそ10年程度が買い替えの時期でした。つまり、退色の程度、耐用年数として、7~10年程度使えれば問題ないと考えられます。

これは画面全体の発色についての話です。「焼き付き」は、画面の局所的な劣化のバラつきによって起こる現象です。例えば、画面の特定の位置に同じ画像を長時間表示し続けると、明るい画素の部分が相対的に暗い画素よりも劣化が進行することになります。その結果、画面全体を均一な色・明るさになるような表示にしても、前述の画像がぼんやり見えてしまうようになります。これが「焼き付き」です。これは画面全体の退色ではなく、画面内の色・明るさのバラつきなので、前述の寿命よりも早く発生する可能性が高いです。

ソニーなどの有機ELテレビを販売するメーカーの公式サイト内には、焼き付きが起こる可能性があることが記されています。したがって、現時点で「有機ELテレビでは焼き付きが起こるのか?」と問われれば、「焼き付きが起こる可能性がある」と言わざるを得ないでしょう。

有機ELテレビの焼き付きの対策は?

実際のところ、有機ELテレビの焼き付きはどの程度なのでしょうか?まず家電量販店のテレビ売り場に行って、有機ELテレビを見てみましょう。店舗にもよりますが、多くの店舗で毎日10時間程度は有機ELテレビを表示させ続けていると考えられます。新製品で発売開始から間もないものは、画面を表示させてる累積の時間が短い可能性がありますが、型落ちの前年発売のモデルなどは1年程度表示させてきた可能性が高いです。その画面を見た時に「焼き付き」が気になるでしょうか?

ずっと動画を表示させ続けてきた有機ELテレビであれば、おそらく「焼き付き」は気にならないレベルでしょう。地デジの番組の場合、特定のテレビ局のものは画面の同じ位置にそのテレビ局のロゴマークなどが表示される場合があります。その場合はその部分が焼き付く可能性がありますが、何か均一の明るさ・色の画面に切り替えてみないと認識できない可能性があります。

つまり、最新モデルの有機ELテレビの場合、焼き付き問題への対策も施されているモデルが多く、通常の使い方をする範囲であれば、特別な対策をユーザーが施さなくてもそれほど焼き付きが気にならないレベルには達しているようです。

メーカーの説明でも、長時間静止画や同じパターンの表示を続けると焼き付きが発生しやすいことは明かなので、ユーザーができる対策としてはそのような画面を表示し続けないということになります。よくあるのは、ゲーム映像、DVDやブルーレイディスクのタイトル映像、レコーダーやテレビのメニュー画面、解像度が低いために上下あるいは左右に黒い帯などが表示される映像などです。これらを短時間表示することは問題ありませんが、何時間も日常的に表示させることは避けた方が無難です。


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有機ELテレビの焼き付きの保証は?

有機ELテレビは高額の商品なので、通常はメーカー保証がついています。さらに有料でより保証期間が長いものを購入時に契約することもできます。それではこれらの保証で焼き付きが起こった時に修理等ができるのでしょうか?

保証内容にもいろいろな諸条件が条項として記載されていますので、一概には言い難いですが、ソニーの公式サイト内には焼き付きは故障ではない旨が記載されています。故障と認められないのであれば、基本的には保証対象外となる可能性が高いです。

しかし、一般的には何らかの不具合が発生し、それを修理に出した際に、メーカーによる調査が行われます。その結果として、初期不良や何らかの不具合が見つかった場合には無償あるいは安く修理してもらえる可能性が無いわけではないので、最終的な判断は修理に出してみないとわかりません。

もちろん保証期間を過ぎてしまえば、基本的には保証の対象外になります。

有機ELテレビの寿命については、こちらの記事「有機ELテレビの寿命は大丈夫なの?何年使えるか調べてみた!」をご覧ください。

まとめ

有機ELテレビの「焼き付き」について解説しました。有機ELテレビは焼き付きの可能性がありますが、焼き付き対策などが施されている最新モデルほど、焼き付きが起こり難くなっていることは間違いありません。基本的にはどのようなテレビでも耐用年数というものがありますので、おおむねその期間使用できれば問題無いでしょう。

ソニーの有機ELテレビと液晶テレビについては、こちらの記事「有機ELと液晶はソニーのブラビアならばどれを選ぶ?」で紹介しています。

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