有機ELテレビの価格が下がっている!液晶テレビも!価格推移は?

有機EL

最近のテレビの最上位機種(ハイエンドモデル)と言えば有機ELテレビです!「真っ黒」を綺麗に表示できることから、コントラストが高いメリハリのある映像を楽しめます。

数年前は液晶テレビと比べて非常に高かったのですが、着実に価格が下がっていて、「そろそろ有機ELテレビを買おうかな?」とお考えの方も増えています。

有機ELテレビの価格下落などについて以下に紹介しています。

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有機ELテレビの価格が下がっている!価格推移は?

ソニーの有機ELテレビ

有機ELテレビは、日本国内では複数のメーカーから複数の機種が販売されていますので、もちろんそれぞれ価格が異なります。どの機種を見るかによって多少さがありますので、ここではまずもっともブランド力があるソニーのブラビアについて見てみましょう。

ソニーのブラビアには、2021年モデルの有機ELテレビとしてA90JシリーズとA80Jシリーズがあります。A90Jシリーズがハイエンドモデルなのですが、A80Jシリーズとの違いは、主にスピーカーの出力がパワーアップされている点ですので、ここではより一般的なテレビの仕様と考えられるA80Jシリーズに注目します。

A80Jシリーズには77インチ、65インチ、55インチがありますが、ここではもっとも販売台数が多いと考えられる55インチ(XRJ-55A80J)について調べてみました。

XRJ-55A80Jは、2021年4月に発売され、当初は308,000円でした。2021年12月13日時点で、カカクコムによれば最安値が207,000円以下です。発売後約8ヶ月で30%以上、金額にして10万円以上価格が下るなんて少々驚きます。

デジタル製品は、発売後の価格下落スピードが速いことが多いですが、それにしてもこれほど急速に価格が下るならばできるだけ待ってから買いたいですね。もしかしたら2021年については、オリンピック特需への期待の反動なのかもしれません。

ソニーは、2017年 6月10日に4K有機ELテレビ ブラビア KJ-55A1 (55インチ)を、508,932円(税別)で発売しました。さすがに50万円を超える価格のテレビはちょっと手が出ないという方が多いですが、その後、新型の発売とともに年々コスパが向上し、実売価格が下がってきました。

20万円付近まで下がってくると、「高画質・高性能のテレビが欲しい!」という方々には十分に候補に入ってくるでしょう。

東芝の有機ELテレビ

東芝の有機ELテレビでは、X9400Sシリーズがハイエンドモデルです。55インチの55X9400Sは、2021年4月の発売当初は363,000円でしたが、2021年12月13日時点で最安値は206,000円以下です。

ソニーと東芝などのブランドによる違いはある程度はあるとしても、おおよそ似たような価格帯になるようです。


東芝レグザの場合、48インチモデルの48X9400Sがあるため、より安い価格で有機ELテレビを買うことができます。2021年12月13日時点での最安値は187,000円以下です。このように20万円以下となると、かなり購入に踏み切る人が増えそうです。日本の多くの部屋では55インチでは大きすぎることもあり、むしろ48インチモデルの方が使いやすいことも少なくありません。


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液晶テレビの価格下落は限界レベルか?

前述のように有機ELテレビの価格は急速に進んでいますが、液晶テレビの方がかなり前から普及しているため、さらに価格下落が進んでいます。

同様にソニーのブラビアのハイエンドの液晶テレビを見てみましょう。X95Jシリーズが液晶テレビのハイエンドモデルなのですが、55インチがラインアップされていませんので、55インチではX90Jシリーズがハイエンドモデルになります。


XRJ-55X90Jの価格は、2021年12月13日時点で最安値が15万円以下です。ハイエンドモデルでこの価格帯ですので、さらに下位の機種ならば10万円以下の機種もいろいろあります。

下位機種になるほど当然のことながら画質・性能はハイエンドモデルよりも劣りますので、実際に映像を見て、価格とのバランスで選ぶと良いでしょう。

このように液晶テレビの性能・機能が成熟し、差別化が難しくなり、価格競争がますます激しくなっています。そのためテレビ事業が苦境に陥るメーカーも出てきており、リストラが進んでいます。

例えばパナソニックは、下位機種で利益を出すことが難しくなったため、下位機種の生産を中国のTCLへ生産委託すると報道されています。さすがに価格が下がりすぎると、数が売れても利益を出すことが難しくなってしまいます。

その背景にあるのは、中国勢による需給関係を無視した液晶パネルの大増産です。中国政府の巨額の資金援助を受けての大増産であり、コスト競争力が高く、極めて安い価格で販売しているため、韓国勢も苦境に追い込まれています。さらに中国のテレビメーカーが、安い液晶パネルを用いてテレビを製造しますので、最終製品であるテレビの価格も急速に低下しています。

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有機ELテレビの価格下落も進んでいる

前述のように中国勢による液晶パネルとテレビの大増産が、液晶テレビ事業を利益の出せない事業にしてしまいました。一方、テレビ用の有機ELパネルは、韓国のLGがほぼ独占的に生産・供給している状況です。

現時点ではテレビメーカー各社の要求量を十分に供給できない状況が続いています。それでもLGはテレビ用有機EL事業で赤字です。それは有機ELパネルの低コスト化のスピードを速くするため、価格を下げ、販売数量を増やし、工場の稼働率を高く維持しているためです。

その背景には、量産効果で低コスト化するスピードが遅ければ、短期間で中国勢にキャッチアップされるという脅威を感じているからです。そのため黒字化するよりも、さらに投資して中国に新しい工場を建設し、コストダウンを進めようとしています。

有機ELテレビの価格下落が進んでいますが、このような業界動向からさらに価格下落が進んでいくことはほぼ確実です。パナソニックやソニーなどの日本のテレビメーカーは、利益の出しやすい上位機種に注力していきますので、国内販売のテレビに占める有機ELテレビの比率はさらに高くなっていくでしょう。

韓国LGは有機ELにリソースを集中していくことを表明していますし、サムスンも有機ELをベースとしたQD-OLEDに注力していくことを表明しています。これは液晶テレビと比べて優れているという理由ではなく、中国勢が液晶パネル・テレビを大増産するため、何らかの方法で差別化しないと利益が出せないことが最大の理由でしょう。

将来のテレビはどうなる?

今から10年程度前にも、中国勢の参入により、液晶パネル・テレビの価格が下がっていくことは予想されていました。有機ELパネル・テレビの価格も下がることが予想されていましたが、それでも液晶に比べると無視できないほど高いので、液晶を脅かす存在にはならないという予想があったように思います。現時点でも数量でみれば圧倒的に液晶が多く、価格も液晶の方がずっと低いのでそれほど予想は外れていません。

しかし、少し予想と異なるのは、価格競争力があって数量も出る液晶が、利益の出せない事業となってしまっていることです。決して有機ELに負けて利益が出なくなったり、数量が減少したわけではありません。中国政府の巨額の援助を受けた中国勢が、想定を上回る大増産をして事業を壊してしまったと言えます。中国勢でさえ利益が出せない水準になっていると言われています。中国勢の赤字が続くようであれば、多少価格が戻ることがあるのか、動向を注視したいです。

今後5年程度は、明らかに韓国勢は有機ELに注力していきます。LGが必死に有機ELパネルの価格を下げる取り組みを続けてきましたので、販売数量が伸びる程度の価格になっています。日本メーカーと韓国メーカーの上位機種は有機ELテレビ、下位機種は中国勢による液晶テレビという状況になっていくと予想されます。

有機ELパネル事業といえば、日本の最後の砦であるJOLEDが石川県能美市で印刷方式による量産ラインを2019年11月から稼働させました。JOLEDは中型の有機ELパネル生産に絞りますが、材料・製造装置とセットで技術のライセンスを希望するメーカーに行っていく戦略を表明しています。リスクの大きな大型パネル生産には自ら乗り出さないということです。

印刷方式による有機ELパネル生産および得られる有機ELパネル・ディスプレイには、蒸着方式に比べてメリットがあります。このメリットが十分に発揮できれば、日本勢が将来の有機EL市場で主導権を握れる可能性があるかもしれません。

まとめ

有機ELテレビと液晶テレビの価格が急速に下がっていることと、その背景および将来動向について解説しました。年々有機ELテレビの販売台数が伸びていくことはほぼ間違いないでしょう。

有機ELテレビの映り込みについてこちらの記事で紹介しています。

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