有機ELテレビの画質・性能が年々向上し、すごく魅力的なテレビになってきましたね！実物を見ると本当にキレイです！
「次にテレビを買うならば有機ELテレビにしたい！」という気持ちも強くなってきましたが、寿命が短い、焼き付き、映り込み目立つなどのデメリットがあるという話も聞いたことがあるので悩みます。
本当に有機ELテレビを選んで後悔しないのでしょうか？
メリットとデメリットを理解した上で決めたいですね。以下に解説します。
テレビは有機ELと液晶のどっちがいいのかこちらの記事で紹介しています。
有機ELテレビのデメリット
有機ELテレビの寿命は短い？
現在販売されている通常のテレビは、有機ELテレビと液晶テレビです。
一般に両者の寿命の比較と言えば、有機ELディスプレイパネルと液晶ディスプレイパネルの寿命の比較を意味します。
なぜこのような面倒なことをわざわざ言うのかというと、テレビには数多くの種類の部品が用いられていて、その中のいずれかの部品が故障してしまうとテレビとして使えなくなってしまうことがあるためです。
例えば、テレビの画面に映像を表示するためのディスプレイパネルそのものは大丈夫でも、電源に関する部品が壊れてしまったら基本的には使えなくなってしまいます。
話を本題に戻し、有機ELディスプレイパネルと液晶ディスプレイパネルの寿命を比較すると、有機ELの方が液晶よりも寿命が短いです。
しかし、有機ELの寿命が短いと言っても、これまでの研究開発により大幅に寿命が伸びており、一般的な使い方であればテレビとして許容できるレベルの寿命となっています。
そのため前述のように必ずしもディスプレイパネルそのものではなく、何らかの部品の故障によってテレビが寿命を迎える確率がかなり高くなっています。
それらの部品は、有機ELテレビに限らず液晶テレビでも使用しているものもあり、両者の比較とは関係ないことも多々あります。
実際、私が直近で使用していた２台の液晶テレビは、電子部品の故障により、購入後数年で寿命を迎えました。
以上のことから、通常の使い方をするならば、必ずしも有機ELの寿命を心配しなくてもよいレベルであると言えるでしょう。
なお、故障しないと言っているわけではありません。どのような工業製品でも、ある程度の確率で不良品が発生します。
そのためどうしても購入後数年程度での故障が心配ならば、長期保証に入ることでカバーすることが賢明です。
有機ELテレビの寿命についてこちらの記事で紹介しています。
有機ELテレビは焼き付きが起こる？
有機ELテレビでは焼き付きが起こるのでしょうか？
残念ながら、各社の有機ELテレビの取扱説明書には、「焼き付きが起こる可能性がある」という趣旨のことが書かれていますので、そのように理解すべきでしょう。
しかし、有機ELテレビの発売が始まった頃からこれまでの間に膨大な研究開発が進められ、かなり耐久性が向上し、焼き付きが起こり難くなっています。
大きなポイントは、放熱効率の向上、材料やデバイス構造の改良などによって基本性能が向上していることです。
有機ELは画素に電流を流して発光させる仕組みです。強く明るく発光させるためにはより多くの電流を流す必要があり、これが劣化の原因となっています。
しかし、効率を向上させ、より少ない電流で強く明るく発光させることができるようになったことで、焼き付きも起こり難くなりました。
また流した電流の一部が熱となり、劣化を促進する原因となっていますが、より効率よく熱を外に逃がす仕組みを導入することで、焼き付きが起こり難くなっています。
もう１つのポイントは、ピクセルシフトやパネルリフレッシュなどの焼き付き防止機能が搭載されるようになっていることです。
これらは焼き付きの原因を調べ、発光させるピクセルをわずかにシフトさせたり、電気的なアンバランスを解消させるなどのメンテナンスをする機能で、焼き付き防止に効果があります。
これらに加えて、あまりに長時間連続使用をしないようにするなどの使い方の工夫により、かなり焼き付きが抑えられるようになっています。
有機ELの焼き付きについてこちらの記事で紹介しています。
https://team-supporter.com/5566.html
有機ELテレビは映り込みが目立つ？
テレビを明るい場所に置くと、周囲の様子が鏡のように画面に映り込むことがあります。映り込みにより画面が見にくくなりますので、どのような高画質テレビであっても、その画質を著しく損なうことになります。
この映り込みを抑えるための工夫として、テレビの画面には通常は何らかの反射防止処理が施されています。
家電量販店で低価格のテレビと中価格帯、高価格帯のテレビを反射防止処理の効果を見比べてみると、価格が高くなるほど高性能な反射防止処理が施されていることがすぐにわかります。少し斜め方向から観察してみるとわかりやすいです。
高性能な反射防止処理ほどコストがかかりますので、このような状況になっています。
このように比較してみると、実は有機ELテレビの反射防止処理は高性能なものが多いことがわかります。
有機ELテレビは、ほとんどのメーカーのラインアップの中で高価格帯のプレミアムテレビという位置付けなので、反射防止処理もそのグレード相応しいものが施されているというわけなんです。
それではなぜ、有機ELテレビでは反射防止処理が高性能なのに、映り込みが目立つのでしょうか？
それは、一般的な液晶テレビに比べ、黒をより暗く表示できるためです。画面が暗くなるほど、映り込んだ周囲の様子が目立つようになります。
したがって、映り込みに関するテレビそのものの性能としては、技術的にほぼ限界に近い状況です。
映り込みが少なくなるように、テレビと部屋の照明などとのレイアウトを工夫するとよいでしょう。
有機ELテレビの映り込みついてこちらの記事で紹介しています。
有機ELテレビの消費電力は高い？
有機ELテレビと液晶テレビの消費電力を比較すると、一般に有機ELテレビの方が高いことが多いです。
複数のメーカーからいろいろな製品が発売されていますので、個別の機種を任意にピックアップすると、必ずしもそうではないこともあります。
テレビには単純に映像を表示するための機能以外にも、音響システムや様々な機能が搭載されていますので、単純比較は案外難しいです。
つまり、有機ELテレビと液晶テレビのディスプレイとしての消費電力比較という意味では、できるだけその他の機能が同一な機種同士で比較する必要があります。当然のことながらインチサイズも同一にする必要があります。
例えば、同一メーカーのハイエンドの有機ELテレビと液晶テレビを同インチサイズで比較すると、機能的にもかなり近い状況になることが多いです。
しかし、自分が特定の機種の購入を検討しているのであれば、候補となる機種の消費電力を比較すればよいので、より簡単です。
有機ELテレビと液晶テレビの消費電力比較についてこちらの記事で紹介しています。
有機ELテレビは高い？
有機ELテレビは通常の液晶テレビに比べると高価です。
最近の数年間でかなり値下がりが続いていますが、ハイエンドモデルは性能を向上させながら価格をアップさせているメーカーもあります。円安やインフレも影響しているようですが、テレビメーカーの収益も厳しく、黒字を確保するためにある程度以上の価格で販売しないといけないという事情もあります。
そのため、ハイエンドモデルは依然として高い印象がありますが、2番目以下のグレードのモデルは実売価格が下がっている印象があります。
「印象」という少し曖昧な表現をしているのは、年々、画質・性能・機能が向上していますので、厳密な意味で旧モデルと同等ではないため、単純に価格比較をし難いという事情があるためです。
また発売開始後、通常は1年程度2-3割程度価格が下落するため、どのタイミングの価格を比較するのかという問題もあります。
大まかに言えば、安くてそれなりの画質・性能・機能の有機ELテレビを探せば、以前に比べてかなり安くなっていると言えます！
有機ELテレビの価格下落についてこちらの記事で紹介しています。
テレビは有機ELと液晶のどっちがいいのかこちらの記事で紹介しています。
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