マイクロLEDテレビはいつ発売される?価格は?普及するの?簡単に解説!

マイクロLEDテレビはいつ発売4Kテレビ・ビデオ

次世代のディスプレイの本命として注目されているマイクロLEDディスプレイ。世界中で活発な研究開発が進められていますが、一般の消費者向けの製品、例えばマイクロLEDテレビとして発売されるのはいつなのでしょうか?将来は普及するのでしょうか?

簡単に解説します!

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マイクロLEDテレビはいつ発売される?普及する?

マイクロLEDディスプレイは、表示画面を構成する1つ1つの画素が微小なLEDとなっている方式のディスプレイのことです。

ビルの壁面やスタジアムなどにあるLEDディスプレイと基本的には同じ方式ですが、使用してるLEDが格段に小さく、一般的には0.1mm(=100um)未満で、最先端のものは0.05mm以下です。

このように微小なマイクロLEDを用いることで、人間の目には画素が目立たなくなり、液晶ディスプレイや有機ELディスプレイのように高精細なディスプレイを作ることができます。

2016年5月にソニーが業務用の大型マイクロLEDディスプレイを発売してから、ディスプレイ分野で大きな注目を集めるようになり、複数の企業により活発な研究開発が進められています。

サムスンはすぐに追随し、さらにマイクロLEDテレビの研究開発を進め、2021年第1四半期より本格的に発売開始しました。価格は1億7,000万ウォン(日本円で約1,600万円)です。

このようにマイクロLEDテレビはすでに発売されているのですが、さすがに値段が約1,600万円もするテレビを、一般の消費者が通常のテレビのように購入することはできません。

将来のことを正確に予測することは誰にもできませんが、現時点で確認できている情報からは、10年以内には民生用のマイクロLEDテレビが発売されると推測されます(*予測が外れる可能性はありますので、一切責任は負えません)。

そして徐々に普及していくと期待されます。

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マイクロLEDテレビの価格は?マストランスファーは?

前述のようにマイクロLEDテレビの価格は、2021年時点で約1,600万円です。非常に高額ですが、この価格で発売できていることが将来への期待を持たせてくれます。

なぜならシャープが初めて8Kディスプレイ(業務用モニター)を発売した時の価格が1,600万円で、その後、5〜6年で一般の消費者でも手が届くような数十万円程度の製品が発売されているからです。

マイクロLEDテレビのコストダウンの努力をしているのは、最終製品を販売するテレビメーカーだけではなく、マイクロLED素子などの部品や組立工程などの研究開発に取り組む企業も複数あります。つまり、業界全体で多額の研究開発投資をして、猛烈にコストダウンを進めているわけです。

2022年の年初に米国ラスベガスで開催されたCES2022において、サムスンはマイクロLEDテレビの作製工程の中のMass Transfer(マストランスファー)のスピードを従来の1,500倍にしたと発表しました。

一般的には、RGB(赤色・緑色・青色)のそれぞれのマイクロLEDを別の基板上で作製します。それらから1つ1つのマイクロLED素子を切り出し、ピックアップしてディスプレイパネル上の所定の位置に取り付けます。このマイクロLED素子を移す工程をMass Transferと呼んでいます。

言葉で書き表すと単純で簡単なのですが、問題はそのマイクロLED素子の個数と取り付け位置精度です。4Kテレビは、画素が約800万個あり、1つの画素がRGBのサブピクセルで構成されているので、マイクロLEDの個数としては800万個✕3=2,400万個という膨大な個数となります。

そもそもマイクロLEDの大きさが0.05mm以下であることが多いので、その取り付け位置精度はさらにその数分の1以下でしょう。

このMass Transferに膨大な時間がかかり、コストアップの主な原因の1つなっています。初期の頃は、1台の4Kディスプレイパネルを作製するのに数年かかる状態で、とても製品化できない状況でした。

しかし、業界として多大な研究開発努力を続けた結果、年々効率が向上し、少なくともサムスンが1,600万円で発売できるところまで来たわけです。そしてそのスピードを1,500倍に向上できたとはっぴょうされましたので、2022年内に少なくとも価格は半額以下になりそうな気がします。

まだどこまで価格が下がるのか発表されていませんが、前述のシャープの8Kテレビと同じような価格下落のスピードとなりそうな予感です。


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マイクロLEDテレビの価格はなぜ下る?

マイクロLEDテレビは、今後も様々な改良が進められていきますが、基本的には実現できていて、製造コストを下げることが当面の課題です。

この分野全体でコストダウンのための研究開発投資が続く限り、製造コストは下がり、価格低下が進んでいくと期待されます。価格が低下して販売台数が伸び、売上・利益が増え、さらに価格低下が進むというサイクルに入ることが起こるでしょう。

そのためには業界で研究開発投資が継続されることが必要なのですが、コロナ禍でも研究開発投資は衰えず、活発に進められています。その大きな理由は、ディスプレイの専門家がマイクロディスプレイのことを「現在の技術で実現できる究極のディスプレイ」と考えているためです。

画素ごとに微小なLED素子を配列させるという、誰でも仕組みを理解できるようなシンプルな構造で、液晶ディスプレイのような偏光板を用いないため効率が高く、有機ELディスプレイのような焼き付きや劣化の懸念が無いため高耐久性・高輝度を実現できます。

また半導体素子は、大量生産すると桁違いに量産効果で価格を下がる可能性があることも魅力です。

本格的に普及するまでにはまだ時間がかかりますが、この分野の研究開発投資が続く限りは徐々に年々価格が下がり、販売台数は長期では伸びていくと予想されます。

マイクロLEDの課題についてはこちらの記事で紹介しています。

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