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4Kへのアップコンバートはテレビとレコーダーのどちら?

投稿日:2018年3月28日 更新日:

液晶テレビの価格が下がり、大型の4Kテレビが売れているようです。4Kの有機ELはまだ高いですが、それでも販売が始まった時よりはかなり価格が下がりました。4Kの映像の美しさを体験してしまうと、やはりハイビジョン画質よりは4K画質で見たいと思うようになる人が多いですね。私もその一人です。

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4Kへのアップコンバートについて

スカパーの4K専門チャンネルや、「ひかりTV 4K」「4Kアクトビラ」「Netflix」、Ultra HD Blu-rayなど、少しずつ4Kのコンテンツが利用できるようになって来ましたが、まだまだフルHDのハイビジョン画質のコンテンツを4Kテレビで見る機会の方がほとんどの人にとっては多いでしょう。特に一番見る機会が多い地上デジタル放送がハイビジョンですので、これがどれだけテレビで綺麗に見えるかどうかが重要になっています。

フルHDでは1920×1080の画素数ですが、4Kでは3840×2160の画素数になります。50インチを超えるテレビでは、フルHDではかなり画素の荒さが目につくようになりますので、比較すると4Kの映像の緻密さがよくわかります。しかし、地デジやBSデジタルなどのフルHDの映像信号をそのまま画面に映すと、もともとがフルHDですので、4Kのパネルを使っても荒い映像になってしまいます。そのため、4KではないフルHDなどのより少ない画素数の映像信号を、画素数を増やして4Kの画面に表示する技術「4Kアップコンバート(4Kアップスケーリング)」が多くの4Kテレビに備わっています。

今、4Kテレビを買うならば、ほとんどの時間はフルHDの映像を4Kにアップコンバートして見ることになるケースが多いので、4Kアップコンバートの性能がテレビ選びのポイントになります。少ない映像信号からより緻密な映像を作り出すという、不思議な技術で、ある意味本来の映像信号をベースに新たに映像を作製していると言えます。それだけにテレビメーカー各社の技術力の差・個性がよく出るポイントでもあります。そのノウハウが詰め込まれたものが画像処理のプロセッサーで、各社それぞれの名前を付けています。

その違いは、家電量販店などで、テレビに地上デジタル放送などを映してもらい、興味のあるテレビを見比べて、好みのものを選ぶと良いでしょう。ちなみにソニーのブラビアと東芝のレグザの4Kアップコンバート機能に対する評価が高く、私も実際に複数社のテレビを比較した結果、東芝のレグザを選びました。

レコーダーの4Kへのアップコンバートについて

最近は録画用のハードディスクを内蔵しているテレビも多くなりましたが、4Kテレビを別体のブルーレイディスクレコーダー/プレーヤーと接続して使用している人も多いでしょう。ブルーレイディスクレコーダー/プレーヤーの商品説明を読んでいて悩むのは、これらに4Kアップコンバート機能がついているものがあることです。

前述のように4Kアップコンバート機能のある4Kテレビに接続して使う場合、ブルーレイディスクレコーダー/プレーヤーの4Kアップコンバート機能は不要ではないかと思うのですが、実際のところどうなのでしょうか?またテレビとブルーレイディスクレコーダー/プレーヤーの両方に4Kアップコンバート機能がある場合は、どちらを使うのが良いのか悩ましいところです。この問題は案外複雑で、インターネット上でも色々なことが書き込まれているようです。

まず4Kテレビ側に4Kアップコンバート機能がある場合、ブルーレイディスクレコーダー/プレーヤー側に4Kアップコンバート機能が無くてもアップコンバートされますので問題ありません。これは簡単ですね。

ややこしいのはブルーレイディスクレコーダー/プレーヤー側に4Kアップコンバート機能がある場合です。メーカー・機種によってブルーレイディスクレコーダー/プレーヤーの4Kアップコンバート機能の性能が異なるため、個別に見ていかなければなりません。

例えば東芝のブルーレイディスクレコーダーDBR-T1008の仕様を見ると、「4Kにアップコンバートできる映像は、1080/24pで記録された市販のブルーレイディスクのみ対応」と記載されています。また「4K映像の視聴には、4K対応テレビ、HDMIケーブル(High Speed対応)での接続が必要です」とあり、HDMIケーブルも対応したものを使用しないといけないことが分かります。4K用のHDMIケーブルについてはこちらの記事「4K HDMIケーブルの違いは?プレミアムHDMIケーブルとは?」をご覧下さい。


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4Kへのアップコンバートはテレビとレコーダーのどちら?

ソニーのブルーレイディスクプレーヤーBDP-S6700の場合4Kアップコンバート機能が付いていますが、説明には「テレビに4Kアップコンバート機能がある場合、いずれかを選択または自動で選択することになります」との記載があります。基本的にはテレビとブルーレイディスクレコーダー/プレーヤーの両方に4Kアップコンバート機能が付いている場合は、設定を調整して、それぞれの機能のみを使った時のどちらが綺麗に見えるかを自分の目で確かめて、好みに合う方を選ぶと良いでしょう。一般的には4Kテレビ側の機能の方が優れていることが多いですが、これもどのようなメーカー・機種を選ぶかによりますので、一概には言えません。

ソニーのブルーレイディスクレコーダーBDZ-ZT1500などの説明では、「4Kブラビアモード」により4Kテレビと組み合わせることでより高画質な4K映像を楽しめるとの説明が書かれています。これはブルーレイディスクレコーダー側でアップコンバートしているのではなく、通常のフルHDの映像を、ブルーレイディスクレコーダーがソニー製4Kテレビ(ブラビア)に適した映像信号に調整して出力し、テレビ側で4Kにアップコンバートするという連携なのです。他社製の4Kテレビと接続する場合は、ソニーのブルーレイディスクレコーダーでソニークオリティの4K映像にアップコンバート(24P/30P)して表示することができます。

このようにソニーのブルーレイディスクレコーダーとブラビアの組み合わせでは、基本的にはテレビ側が4Kにアップコンバートしますが、ブルーレイディスクレコーダーもそれをアシストするような調整をします。ソニーは自社製品のユーザーに対しては、4Kアップコンバートで混乱しないようにこのような方法にしたのかもしれません。

その他のメーカーでも、ほとんどの場合はソニーと同様に同じメーカーの4Kテレビとブルーレイディスクレコーダーを組み合わせれば、もっとも綺麗にみられるように連携し合うことが多いようです。ブルーレイディスクレコーダーとテレビのメーカーが異なる場合は、どのような設定にすると綺麗に見えるのか試してみた方が良さそうです。

まとめ

4Kテレビに重要な4Kアップコンバートについて、テレビとブルーレイディスクレコーダーの役割などについて紹介しました。適切な設定で美しい映像を楽しみましょう。

2018年12月からBS・110度CSによる4K・8K実用放送が始まります。4Kテレビで4K放送を視聴するためには4Kチューナーが必要となります。最近、4Kチューナー内蔵の4Kテレビが発売されました。詳しくはこちらの記事「4Kチューナー内蔵4Kテレビが東芝から発売!」をご覧ください。

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