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体温計で耳と脇の違いは?どっちが正確?おでこは?測るたびに違う?

体温計体温計

体調が悪くなると体温計で体温を測ります。自宅に体温計を用意しておいて測る人も多いですし、病院などの医療機関に行った時も体温計で検温します。

新型コロナウイルス感染拡大以降は、いろいろな場所で検温され、規定の体温よりも高いと入場・搭乗できないという場合さえあります。

そうなると検温した時の測定値がかなり重要になることもあります。

しかし、従来から使われている水銀式の体温計だけでなく、電子式の体温計や非接触の体温計までいろいろなものがあり、測定する部位も耳や脇(わき、腋)、おでこなど異なりますが、本当に正しく測定できるのでしょうか?以下に紹介します。

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体温計で耳と脇はどっちが正確?

そもそも「正しい体温」とはどの部分の温度を指すのでしょうか?

全身の温度をサーモグラフィーなどで測定してみると、場所によって温度が異なることは、よくテレビ番組等で映像として見る機会がありますのでご存知の方も多いでしょう。

つまり、身体中の温度が1つの温度に均一化されているわけではありませんので、どれが「正しい体温」なのかと言っても少し悩ましい問題となります。一般的には身体の内部の中心部分の温度のことを指します。

中心部分の温度が外気の温度などの影響を受けにくいですし、人間には体温をある程度の範囲に保とうとする機能があり、体内で熱を作り出すことを考えても納得できるものですね。

日本の猛暑の時の炎天下の気温は体温以上になることがありますが、通常の環境下であれば体温の方が気温よりも高く、身体から常に放熱している状態です。逆に言えば身体は常に外気で冷やされている状態です。これは真冬の気温5℃以下の屋外をしばらく歩いた時などに、顔や耳が冷たくなることからも理解できます。

したがって、周囲の温度が低いほど、冷やされやすい身体の部位の温度は低くなっている可能性が高いです。このことから考えて、耳や脇、おでこなど、一般的に体温計で測定される部位の温度は、身体の中心部の温度とは差が生じるのが普通です。

もっとも正確に体温を測ろうとするならば、肛門から体温計を入れて直腸の温度を測定する方法が精度が高く、次が口の中に体温を入れる方法とされています。

実際に、毎回検温時に直腸温度を測るのは大変ですし、現実的ではありません。そのため一般的には耳や脇、おでこなどで測定した温度を体温としています。

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体温計で耳と脇の違いは?測るたびに違う?おでこは?

体温計で耳と脇でそれぞれ測った時に、体温に違いがでることがあります。これも必ずしも体温計が不正確というわけではなく、そもそも測っている部位の温度が異なる可能性があります。

耳で体温を測るタイプの体温計は、通常は鼓膜の温度を赤外線センサーで測定するタイプです。鼓膜が比較的身体の内部にあるため、より体内の温度に近い温度が測れると考えられますが、冷たい風などで耳が冷やされれば低い温度が出る可能性はあります。

脇で体温を測る場合は、体温計を下から上の方に向け、脇にしっかり当てることが必要です。従来のタイプは体温を測るために数分から10分程度時間がかかる実測式でした。最近は1〜2分程度で測れる電子体温計が普及しています。これは実際に体温計が体温と同じ温度になるまで時間をかけて測るのではなく、脇に挟んで体温計のセンサー部分の温度の上昇率から最終的な温度を推定する「予測式」です。

このように原理的に体温計を耳や脇にセットして測定するという方法では、必ず誤差が含まれますので、測る場所によるわずかな差があってもやむを得ないです。

また「測り方」による誤差も生じます。例えば耳の場合は周囲の温度・風などの影響を受ける可能性がありますし、脇の場合は体温計のセットの仕方や汗の影響も受けます。そのため、2回測定したら違う結果が出ることもありますので、そこまでの精度は求められないと考えた方がよいでしょう。

さらにおでこ(額)は周囲の温度・風の影響を受けやすいので、誤差が出やすいでしょう。


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非接触の体温計でおでこで測るメリット

以上のように説明すると、非接触の体温計でおでこで体温を測る方法のデメリットばかり印象に残ってしまいますが、やはり大きなメリットがあるために広く使われています。

最大のメリットは非接触・短時間で体温を測ることができますので、衛生上もっとも好ましく、新型コロナウイルスなどの感染拡大防止の対応としていろいろな場所で連続して多くの人の体温を測定するという点では非常に優れています。

また幼児のように体温計を数分間セットすることが難しい場合でも非常に便利です。

多くの人にとって、「平熱が何度なのか?」ということはあまり正確にはわかりません。前述のように日常的に直腸温度を測定しているはまずいませんし、平熱から0.5℃程度体温が上昇しても特別問題ということもありません。

自宅で短時間で測定できる体温計を用意し、ある程度定期的に体温を測定し、その体温計・測定部位でどのぐらいの体温が普段は表示されるのかを確認しておくと役に立つでしょう。明らかに普段測定される体温よりも1℃以上高ければ、発熱していることがわかります。

体温はお風呂に入った後や運動などで激しく身体を動かした後には上昇していることが多いです。特別体温が上昇したような時を避けて測定するようにしましょう。

また体温計を使用したら、きれいに拭いてからしまうようにしましょう。

まとめ

体温計で耳や脇、おでこなどで測定した時に違いが生じる可能性になどについて解説しました。体調の良い時に体温を測り、自分の平熱を把握しておくようにすると役に立つでしょう。

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