一般の人の体温は1日にどれぐらい変化するのでしょうか?その変化の仕方には規則性があるのでしょうか?
体温を測ることは、身体の調子を判断する際の参考になりますが、1日の中での体温の変化とその変動幅を知っておかないと、正常な体温なのか、発熱している状態なのか判断が難しくなります。
1日の体温の変化について紹介します。
体温の一日の変化は?夕方に上昇するの?
規則正しい生活をしていると、1日24時間の周期で活動することになりますが、体温もその周期に合わせて変動します。夕方(午後4時から6時ごろ)がもっとも体温が高い時間帯になります。その後、徐々に体温が下がり、夜、就寝後も下がり続けます。早朝の4時ごろがもっとも体温が低くなり、その後、体温は上昇し始め、夕方にもっとも高くなるという周期です。
その変動幅は1℃以内で、これより体温が上昇するようであれば、何らかの原因により発熱している可能性が高くなります。
この他に、入浴や飲食、運動および外出後の30分以内は体温が上昇することが多いので、体温の測定に適していません。また体温を測定中に動き回ると、体温に影響を与える可能性が高いので、基本的にはじっと落ち着いた状態で検温しましょう。
体温の一日の変化は生活のリズムが崩れると影響する
夜ふかしをするなどして生活のリズムが崩れてしまうと、前述の体温の変化のパターンも影響を受け、その分シフトしてしまうことがあります。
また仕事で夜勤をしたり、海外出張などで時差があったりすると、生活のリズムが崩れやすく、体温の変化のパターンもシフトしやすいです。
体温の一日の変化と変動幅から考える平熱は?
「あなたの平熱は何度ですか?」と言われてすぐに答えられる人は、普段から自分の体温に注意して何度か測定していることと思います。しかし、誰でも1日の中で体温は一定ではなく、1℃以内の変動幅があることまで考慮すると平熱が1つの温度で言い表せるのか疑問に感じるのではないでしょうか?
より正確には、1日の中で起床時、午前10〜12時ごろ、夕方(午後4時〜6時ごろ)、就寝前の計4回程度体温を測り、それぞれの時間帯での平熱を確認しておけば完璧です。そしてそれぞれの時間帯での平熱よりも1℃以上高ければ、発熱状態と判断できるできます。
この平熱は、年齢によっても変化します。一般に高齢者になると体温が下がる傾向が見られます。したがって、平熱を何年も前に測っただけという方は、現在の体温も測ってみた方がよいでしょう。
体温計は1人1個
新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため、世界的に感染者を病院等に収容するなどの措置がとられました。感染しても無症状の人もいて、感染したことに気づくことは必ずしも容易ではありません。そのような難しい状況で、体温を測り、発熱に気がつくことはかなり有力な方法となります。
これはインフルエンザなどの他の感染症や疾患についても同様です。平熱にも個人差がありますので、普段から平熱を測定して把握し、それよりも体温が上がったことに気がつけるようにしましょう。
このように体温計の必要性が認識されたためか、最近はかなり体温計が売れて、品薄状態となりました。日本では1家に体温計を1個用意していることも多いですが、海外の他の国では1人1個が当たり前の国もあるそうです。頻繁に使うならば、自分専用の体温計を用意しても良いでしょう。
また家族がインフルエンザになった場合に、体温計で体温を測り、その体温計を介して家族に感染ってしまう可能性もあります。家族で1個の体温計を共用するならば、使用後に洗う・消毒するなどして、清潔に保つようにしましょう。
まとめ
体温の一日の変化と変動幅について紹介しました。自分の平熱の1日の中での変化を把握しておくと良いでしょう。
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