最近は高校生でも自分のパソコンを持っている人も少なくないですが、大学生になるとパソコンは通常は必需品となるでしょう。そのため大学に入学する頃に新しいパソコンを購入する人が多いです。
その際によく話題になるのは、「MacとWindowsのどっちを選ぶべき?」ということ。以下に解説します。
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大学生のパソコンはMacとWindowsのどっちを選ぶべき?
大学生にパソコンは必需品
世の中にはいろいろな大学がありますので、すべてを詳しくチェックしたわけではありませんが、一般的な大学であれば現在はパソコンが必需品となっています。
それはまず下記に述べるような学業にパソコンを使用するからです。さらに新型コロナウイルスの感染拡大から、全国的にオンライン授業が増えています。パソコンが無いとオンライン授業も受けにくいでしょう。
確かに大学で学生が利用できるパソコンが設置している部屋があったり、スマホやタブレットでもかなりのことができるようになっています。それでもパソコンでなければできなかったり、著しく使いにくいことが多いのが現状です。やはりパソコンは必要でしょう。
大学生のMacとWindowsの割合は?
正確な統計は見たことはありませんが、販売台数や実際に大学キャンパス内で見た状況から考えて、圧倒的にWindowsユーザーが多いです。それでもiPhoneとiPadの普及によって、着実にMacユーザーが増えています。
さらに詳細に見ると、大学の学部・学科によっても違いがあります。分野ごとにMacとWindowsユーザーのどちらが多いかが異なるためです。音楽・アート・映像系は昔からMacユーザーが多いです。
MacとWindowsのどちらを選ぶ?
結論から言えば、「MacとWindowsのどっちを選ぶべきかは使い方によって決まる」ということです。どちらでも共通してできることが多いですし、いずれか一方でないとできないこともあるからです。
まず大学の授業でパソコンを使用するケースについて考えてみましょう。これも文系と理系、学部・学科などによって差がありますが、一般的には以下のようなことでパソコンを使うでしょう。
1.レポートをまとめ、提出する
2.プレゼンテーションをする
3.メールを送受信する
20年以上前であれば、この程度のことをする場合でもMacとWindowsで互換性が無いことが多く、トラブルがよくありました。
ところが現在は、MicrosoftのOfficeがMacでも使えますし、MacとWindows間でのメールやファイルのやり取りでもトラブルはほとんど無くなりましたので、いずれを選んでも深刻な問題になることはまずありません。
上記の各項目について、簡単に説明します。
レポートをまとめ、提出する
「レポートをまとめ、提出する」ためには、一般的にはMicrosoftのOfficeに含まれているワープロソフトであるWordを使って、ほとんどの人が文書を作ります。文書中に入れる表は、Wordでも作れますが、グラフは同じくOfficeに含まれているExcelで作ります。さらに写真なども簡単にパソコンに取り込んで文書に貼り付けることができます。
通常の大学生活では、多くのレポートを書きますので、自分のパソコンを持っていないと大変でしょう。またレポートの提出や、その他いろいろな手続も大学のウェブサイトからオンラインで行うことも多く、その際にパソコンを使うことになるでしょう。
プレゼンテーションをする
大学では卒業論文発表や授業などのいろいろな場で発表の機会があり、大きなディスプレイやスクリーンにプレゼンテーション資料(スライド)を映して発表(プレゼンテーション)をします。
プレゼンテーションでは、同じくOfficeのPowerPointが標準で使用されます。OfficeにはPowerPointが含まれているものとそうではないものがありますので、Officeがプレインストールのパソコンや別途Officeを購入する時にPowerPointが含まれているものを購入するようにしましょう。
メールを送受信する
大学では教員1人当たり多くの学生を担当しますので、電話や直接訪問するなどしてコンタクトを取ろうとすると混乱します。そのためメールを送ってやり取りするのが普通です。
したがってメールの送受信は必須ですが、MacでもWindowsでもメーラーが標準でインストールされていますのでそれを使えば大丈夫です。
大学が指定する場合はそれに従う
以上のことを考えると、MicrosoftのOffice(*PowerPointが含まれているもの)を使えるようにしておけば、これらの一般的な使い方をする範囲ではMacでもWindowsでも大丈夫です。
しかし、入学時に新しくパソコンを購入する場合は、大学側が学生に対してWindowsあるいはMacのパソコンを指定していないか確認しましょう。学部や学科によっては、これらが指定されていることもありますので、その場合は大学の指定するパソコンを選びましょう。
MacBookは大学生には使いにくい?Macは不便?
「MacBookは大学生は使いにくい!」「大学生はMacは不便」という意見もよく聞きます。一般的にはパソコンが苦手か、大学でどちらかのパソコンを使用することを前提としている環境になっている場合がこの原因のようです。
パソコンが苦手な人の場合、詳しい人に使い方を教えてもらえると助かることがあります。Windowsユーザーの方が圧倒的に多いので、周囲にMacユーザーがいないとMacBook(Mac)の使い方を聞くことができず、不便に感じることがあります。
しかし、この問題も昔よりは断然解決しやすくなっています。パソコンに関する本が多数出版されていることに加え、ちょっとした使い方であればインターネットで検索すれば大抵解決することができるからです。
最近はデスクトップパソコンよりも持ち運べるノートパソコンを選ぶ人が多くなりました。MacBookの場合、できるだけ高性能なものを選ぼうとするとMacBook Proになります。MacBook Proは、アルミニウムの削り出しボディでカッコ良いのですが、正直なところWindowsノートパソコンに比べて重いです。
頻繁にノートパソコンを持ち運ぶならば重くて使いにくいかもしれません。そんな場合はMacBook Airの方をおすすめします。
大学でいずれかのパソコンを選ぶべきパターンについては、次項でさらに詳しく解説します。
大学生のパソコンでMacとWindowsのいずれかを選ぶべきパターン
大学の授業において、MacあるいはWindowsのいずれかを使って、前述したこと以外の特定の目的で使用することもある可能性はあります。その場合は、ガイダンスなどで授業の内容の説明ともに準備すべきこととしてパソコンについての説明があるでしょう。心配であれば、ガイダンスの際に直接質問して確認すれば安心できます。
特定の授業の間だけ指定のパソコンを使う場合は、最近では大学側が必要なパソコンを授業用に用意することが多いので、一般的にはそのためだけにいずれかのパソコンを選ばないといけないということはないでしょう。
よくあるのは理系の大学で、大学4年生から研究室に配属される時です。研究室の指導教授の好みでいずれかのパソコンが主に使用されていることが多く、それに合わせることができれば、研究室内にあるいろいろなパソコン関連のハードやソフトウェア(アプリ)がすぐに使えることが多いです。これも20年以上前でしたらほとんど互換性が無かったのが、現在はMacとWindowsのどちらでも使える場合が多く、ハードルは低くなっています。
困ることが多いのは、大学の研究室では自作のプログラムを使用したり、自分でプログラミングすることもありますが、MacとWindowsのいずれかでしか使えないあるいは使いにくいプログラミング言語があるということです。この場合も、一時的にプログラムを使うだけでしたらほとんどの場合、研究室所有のパソコンを使えば済むことが多いです。
プログラミングを学ぶならばパソコン選びは重要
本格的に何らかのプログラミング、アプリ開発を学びたい場合はそれに適したパソコンを選んだ方が良いでしょう。
プログラミング言語のうち、C++、C#、VB.Netなどを本格的に学びたい場合はWindowsパソコンが良いでしょう。
Python、JavaScript、PHP、Ruby、Swiftを学びたい場合はMacが良いでしょう。特にiPhoneやiPadのアプリを開発したい場合はMacです。
MacとWindowsで大学生・文系はどっちを選ぶべき?
いろいろな大学がありますし、文系と言ってもいろいろな分野がありますので、これだけではなんとも言えません。しかし、冒頭で述べたような一般的な使い方をするだけならばどちらでも構いません。
前項などで述べたようなより専門的な使い方をするのであれば、自然にどちらが良いのか決まることが多いです。わからなければ自分の所属する学科の教員や先輩がどちらを使っているのか調べてみましょう。
大学生は就職のことを考えてパソコンを選ぶべき?
就職のことを考えてパソコンを選んでも悪くはないが・・・
大学生のパソコン選びでよく話題になるのは、「会社に入ると職場ではWindowsパソコンが多いので、Windowsパソコンを選んだ方が良いのでは?」ということです。世界のデスクトップパソコンの9割以上はWindowsですので、多くの職場でWindowsパソコンが使用されていることは事実です。
またアート系、音楽系などの職場ではMacが多いです。もちろんApple JapanではMacが主流ですし、iOS向けのアプリ開発に関連する職場でもMacが使われているでしょう。
大学に入学した時点でパソコンを購入する場合、就職するのは4年後ですし、就職試験の結果、どこの会社に入社するのかまだわからないわけですから、「将来就職する可能性がある職場で使っている」という理由だけでMacかWindowsかを決めなくても良いような気がします。
内定が得られて就職する会社が決まる頃には、そろそろ次のパソコンへの買い替えを考えても良いでしょうから、心配ならばその時点で職場のパソコンに合わせても良いでしょう。
iPhoneやiPadを使っているならばMacは便利
私は職場とプライベートで25年以上Windowsを使った後、プライベート用にMacを買いました。その理由は、単純にMacがカッコ良い気がしたことと、iPhoneとiPadを使っていたので、これらと連携させるにはMacが便利であることです。
現在も仕事ではWindowsのノートパソコンを使っていますが、2つ並べて比較してみても、やはりMacBookはカッコ良いです。
iPhoneで撮影した写真は、iCloud経由ですぐにMacBookとiPadで共有できますし、AirDropでファイルのやり取りも簡単です。さらにApple Watchも使っているならば、自動でパスワードロックが解除できるなど、Apple製品の連携によるメリットをフルに享受できます!これは本当に快適です!やはりMacBookを買って良かったと思っています。
Appleは、MacBookには高画質のIPS液晶を使っていますので、映像も美しいです。これで動画配信などを楽しむとその価値がよくわかります。Windowsのノートパソコンでも高画質なディスプレイのものもありますが、あまり高画質の動画を視聴するには適していないものもありますので要注意です。
パソコンを使った経験があればどちらでもすぐに使えるようになる
Macを買ってすぐの時は、使い方・操作方法がよくわからず、困ることもありましたが、Windowsとの違いを楽しむような気持ちで少しずつ学んでいったところ、今では問題なく使えるようになりました。
Windowsパソコンを長年使っていた経験が、Macの使い方を習得する上でも非常に役立ちました。やはり基本的には両方ともパソコンなので、一方のパソコンの知識がある程度あれば、他方のパソコンを学ぶ上でも大いに役立ちます。
つまり、職場でどちらのパソコンを使っていようとも、大学生の間にいずれかのパソコンを使っていれば、職場でそれと異なるパソコンを使うことになってもそれほど心配する必要はありません。比較的短期間で使い方を習得できるでしょう。
したがって、大学生が購入するパソコンはプライベートのものなので、自分の好きな方を選んで良いと思います。
パソコンのスペックに注意
MacBookにもいくつかの機種があり、価格帯にも幅があります。しかし、Windowsパソコンに比べると、価格帯が高いです。これはAppleが、あまりスペックの低いノートパソコンを発売しようとはせず、MacBookならばある程度以上のスペックを持たせようとしているためです。
それに比べるとWindowsのノートパソコンは複数のメーカーから販売され、機種も多いため、価格帯も広いです。そのためどれを選べば良いのか迷うかもしれません。
冷静に比べてみると、やはり高性能なものは価格が高く、低スペックのものは安いです。非常に安いものを選ぶと、購入時でも動作が重く、ギリギリ使用できるレベルということがあります。
それでも使えていれば良いのですが、困るのはOSのアップデートの度に徐々に動作が重くなってしまうということがあり得るということです。少しでも長く快適に使うためには、予算が許す範囲で高性能なものを購入することをおすすめします。
さらに耐久性と故障した時にアフターサービスも重要です。その点、価格は高いですが、MacBookとレッツノートは定評があります。
まとめ
大学生が選ぶパソコンはMacとWindowsのいずれが良いかについて解説しました。いずれのパソコンも年々ソフトウェアが親切になり、20年以上前に比べれば格段に使いやすくなっています。いずれを選んでもそれほど困ることは少ないと思いますので、好きなパソコンを選んで楽しみましょう!
Macのセキュリティ・ウイルス対策についてはこちらの記事で紹介しています。
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