ソニーとパナソニックどっちがいいテレビ?テレビメーカー比較!シャープとREGZAは?

ソニーとパナソニック4Kテレビ・ビデオ

テレビは「家電の王様」と言われたこともあり、日本の多くの電機メーカーで主力製品となっていました。

しかし、シャープに象徴されるように、テレビ事業の不振に遭い、撤退・縮小、さらには破綻などがあり、現時点で「長い歴史のある純粋な日本のテレビメーカー」は、ソニーとパナソニックなど、いくつかのメーカーのみとなっています。

日本のテレビメーカーを好む人も多いため、「ソニーとパナソニックはどっちがいいテレビ?」ということもよく聞かれる質問です。


また中国や台湾企業に買収されてしまった、以前の日本のテレビメーカーや、ハイセンス、TCLなどの中国メーカー、韓国のLGなども日本のテレビ市場で存在感が大きくなっています。

テレビは、ブランド力が大きく影響する商品ですので、テレビメーカーの比較も気になるところです。

詳しく紹介します。

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ソニーとパナソニックはどっちがいいテレビ?

テレビメーカーの比較をするためのポイント

具体的な機種ごとの比較については、スペックシート(仕様表)を比較し、実物を見てレビューすることができ、いろいろな雑誌やインターネット上の記事などに掲載されています。

注意が必要なのは、ほぼ同じ程度の性能の機種間で比較しないとあまり意味がないことです。いずれのメーカーにおいてもラインアップがあり、ハイエンドモデルから下位モデルまであります。上位モデルになるほど、下位モデルよりは性能・機能面で優れていることは当たり前だからです。

テレビメーカーとしての技術力を見るためには、ラインアップの最高峰のいわゆる「フラッグシップモデル」を比較することは意味があります。

ソニー(SONY)ブラビア(BRAVIA)の2022年モデルのラインアップの最高峰は、A95Kシリーズです。QD-OLEDという新しい方式の有機ELパネルを搭載した機種で、従来のLG Display製White OLEDパネル搭載モデルよりも上位のシリーズとして追加されました。


パナソニック(Panasonic)のビエラ(VIERA)の2022年モデルのラインアップの最高峰は、有機ELテレビのLZ2000シリーズです。これはLG Display製のWhite OLEDパネルを搭載した機種で、ソニーのラインアップの中では有機ELテレビの2番目ランクのシリーズのライバルとなります。


どちらが優れているのかは、方式が異なるためにはっきりと言い難い点もあります。QD-OLEDパネルを製造しているSamsung Displayによれば、White OLEDパネルと比べて広色域、高輝度、低消費電力のパネルとのことです。

またソニーとしてもWhite OLEDのA80Kシリーズよりも上位に設定し、価格もかなり高くしているので、QD-OLEDの方が上の考えているわけです。


パナソニックが同時期にQD-OLEDパネル搭載のテレビを発売できなかったことが残念です。その原因は、研究開発が縮小方向にあることが一因と推測されますが、詳しくは後述します。

また同程度の性能の機種間の比較では、コスパという観点から「価格」は重要です。同程度の性能・機能で他社よりも安ければ「コスパが高い」ことになります。

しかし、販売台数が大きいことによる購買力の強さでコストダウンできているのか、それとも販売不振で値下げせざるを得ないのかは注意深く分析する必要があります。

世界のテレビ市場でソニーはパナソニックよりも上位

まず初めに記しておきたいのは、現在販売中のソニーとパナソニックの上位機種は、高画質・高機能で、ほとんどのユーザーにとって満足できるもののはずです。

それだけテレビの画質・機能は優れたものになってきていて、これらのテレビに強い不満を感じるという方は、かなりレベルの高い厳しいユーザーのみでしょう。

したがって、「ソニーとパナソニックはどっちがいいテレビ?」という問いに対しては、「上位機種を選べば両方ともいいテレビ!」という回答が自然です。

このことを理解した上で、さらにテレビメーカーとしての力を比較してみましょう。

テレビという製品は、「成熟し、コモディティ化しているため価格勝負になりやすい」と言われます。実際、発売されてから時間の経過とともに価格が下がり、次の後継機種が出る約1年後までに2〜3割程度値下がりすることが普通です。

それだけに販売台数を伸ばし、部品を安く買う力をつけ、コストダウンできるメーカーが有利です。

テレビのシェアは、国ごとに大きく異なり、必ずしも世界トップのメーカーであるSamsungがすべての国でトップというわけではありません。その理由の1つにブランド力があります。

ブランド力を高める要素の1つとして、技術力があります。世界トップレベルの性能のテレビを開発し続ければ、ブランド力は向上します。

これらのことを理解した上で、ソニー(SONY)は世界のテレビ市場でも強く、金額ベースのシェアでは3位に食い込んでいるのに対し、パナソニック(Panasonic)は海外でのテレビの売上が不振で、米国市場などからも撤退していることを考えれば、テレビメーカーとしての勢いに大きな差がついてしまっていることがわかるでしょう。

世界市場1位がSamsung、2位がLGなのですが、両者のグループではそれぞれSamsung Display、LG Displayというディスプレイパネルメーカーがあります。

ディスプレイパネル産業は、コストダウンのために大型工場を建設し、大量生産してそれを売り切ることをやり続けないと生き残れない厳しい業界です。そのため、Samsung DisplayとLG Displayは、ディスプレイパネルの販売先としてソニーは重要顧客となっています。

特に新規開発した高性能ディスプレイパネルは、最初はどうしても製造コストが高く、それを搭載したテレビは高価になりますので、ハイエンドのテレビを高い価格で販売できるソニーのようなメーカーでなければ製品に採用できないためです。

2022年モデルで発売されたSamsungのQD-OLEDパネル搭載有機ELテレビ「ブラビアA95Kシリーズ」がその好例です。


そして、このような関係を成立させられるのは、ソニーの高い研究開発力とブランド力、高い金額ベースでの世界シェアがあるためです。2022年のソニーブラビアのラインアップを見ても、上記のQD-OLEDの他にMiniLED搭載モデルも発売されます。


これもテレビ事業が好調で、十分な研究開発費を投じて魅力的なラインアップを構成できるだけの多くの機種を発売できるために実現していることです。

それでも、ほとんど利益が出せない低価格帯の性能の低い機種は、整理しています。

比較してみると明らかですが、パナソニックのビエラの2022年モデルでは、2021年モデルと比べて目立った大きな改良・新技術が無いようです。

ほとんどの製品で公式サイトの製品紹介を見比べると、まるで間違い探しのクイズのように、違いを見つけるのが難しいほどです。


特にライバルメーカーが2022年モデルには競うように搭載しているMiniLEDに関しては、搭載が見送られたようです。MiniLEDは液晶テレビの性能を大きく向上させる新技術であるにもかかわらず、搭載を見送ったことに、テレビ事業の研究開発費の厳しさを感じます。

最近の報道では、下位機種では採算が合わなかったため、TCLに生産を委託するというものがありました。基本的には利益を出せていた有機ELテレビに限られた資源を集中していくようです。

テレビはコモディティ商品であるが故に、毎年、性能向上・機能追加をし、ライバルメーカーに負けないような商品開発を続ける必要があります。また販売台数を伸ばすためには、日本だけでなく、海外でも販売・サポート体制を整備し、積極的に販売していく必要があります。

縮小方向になってしまうと、数年後には技術的な競争力を維持することも困難になるのではないかと懸念されます。

パナソニックの日本国内のシェアも、ハイセンスとREGZAの攻勢により、減少しつつあります。近い将来に体制を整え、反転攻勢を開始しないと、さらに厳しい状況になりかねません。

ソニーとパネソニックのテレビ事業の状況から見ると、以上に述べたような分析となります。

ソニーブラビアの2022年モデルについてこちらの記事で紹介しています。

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ソニーブラビアとREGZAレグザはどっちがいい?

REGZAは言うまでもなく、旧東芝映像ソリューションが開発していたテレビのブランドです。同社が中国のハイセンスグループに買収され、現在はTVS REGZAに社名変更しています。

ハイセンスは、同じく中国のTCLに次ぐ世界シェアを持つ大きなテレビメーカーです。買収後もREGZAの開発チームが継続して開発に取り組んでいます。日本国内のサポート体制も継承されていますので、安心感があります。

REGZAが中国資本になってしまったことは、日本のREGZAファンにとってはショックですが、ハイセンスグループの力で研究開発費が拡充され、また部品の調達コストもさがっているようで、REGZAの販売価格も安くなり、コスパが向上しています。


これは消費者には伝わりやすいようで、最近の日本のテレビ市場ではREGZAがトップになりました。

このような状況を考えると、正直なところソニーのブラビアを買うか、それともREGZAを買うか迷います。もともと4Kへのアップコンバート機能を「超解像」などと名付けて定評があったREGZAですので、技術力は高いものがあります。さらにソニーよりも安い傾向があります。

2022年モデルでのソニーとREGZAの大きな違いは、ソニーのフラッグシップにはQD-OLEDパネル搭載の有機ELテレビがあるということです。現時点でQD-OLED搭載テレビはソニーとSamsungしか販売していません。

この世界初のテレビが欲しければソニー、それ以外の機種であれば、甲乙付け難く、ソニープランドが好きでブラビアを選ぶか、コスパやタイムシフトマシンを重視してREGZAを選ぶかということになるかもしれません。

REGZAの2022年モデルについてこちらの記事で紹介しています。


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テレビはソニーとシャープどっちがいい?

そもそも世界初の大型液晶テレビ「アクオス」を発売したのはシャープ(SHARP)で、それ以降、どんどんブラウン管テレビが液晶テレビに置き換わり、最近は有機ELテレビも普及するなど、いわゆる「薄型テレビ」の時代の先駆けとなりました。

そんなシャープも前述のようなディスプレイパネル産業の難しさから経営不振となり、最終的には台湾の鴻海精密工業に買収されてしまいました。

シャープは、このように液晶テレビで先行したため、日本のテレビ市場では一時期圧倒的なシェアを持っていました。現在も販売台数ベースではトップをREGZAと争っていますが、液晶テレビの採算性(利益率)が低く(赤字の時期もある)、テレビ事業は厳しい状況です。

ソニーは、そのブランド力から各製品の利益率がシャープよりも高いようで、米国市場でも好調で、テレビ事業の成績も良好です。

シャープも、鴻海精密工業グループの力で、中国内での販売を伸ばしたり、安く部品を調達してコストダウンする努力を続けており、積極的な研究開発を続けています。新しい技術を生み出そうという文化が感じられます。

シャープは、大型液晶パネル工場を持っていることと、液晶テレビの時代のさきがけとなった歴史から、液晶に強いこだわりとプライドがあるようです。

例えば、ライベルメーカーが4Kテレビに注力し始めた頃、自社の大型液晶テレビ工場で製造した8Kテレビに注力しました。


最近の出来事としては、ライバルのテレビメーカーに比べると有機ELテレビをラインアップに加えるのが遅くなりました。ラインアップに追加した後も、液晶テレビに付けている「アクオス」というブランド名を有機ELテレビには当初は付けませんでした。

また2021年末から発売したMiniLED搭載の液晶テレビ「XLED」をフラッグシップに位置付けました。これは、2022年モデルではライバルメーカーがMiniLED搭載液晶テレビと有機ELテレビを同格扱いにして序列を付けていないパターンが多いことと対照的です。


このような「こだわり」が必ずしも良い結果に結びついていないような印象を受けます。他のライバルメーカーと同じような選択をした場合にどのような結果になったのかは、結局は「仮定の話」になってしまうので検証のしようがありません。

ソニーは、かつてはSamsungの液晶パネル工場に出資し、「S-LCD」を共同で運営していたこともありますが、最終的には撤退し、ディスプレイパネル事業に参画していません。そのため、液晶あるいは有機ELにこだわりはなく、強いて言えば「どんなディスプレイパネルを使っても最高の絵作りをする。選ぶのはお客様」というスタイルです。

またブランドイメージをアップさせるようなプロモーションも巧みです。単純な技術競争に陥らず、消費者の心をつかみ、ブランドイメージを高めていける世界企業であるということを痛感します。

ディスプレイの分野では、スマホ用ディスプレイのトレンドを作るのはAppleで、テレビ用ディスプレイのトレンドを作るのはソニーということが、これまでの実績から認識されています。

シャープがソニーを上回るには、技術へのこだわりだけでない戦略が必要なのかもしれません。

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