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ヒートアイランド現象とその原因と対策 緑化・省エネ

投稿日:2017年5月11日 更新日:

日本は年々暑くなっています。地球温暖化現象については、その科学的な根拠・正当性についてまだ議論されていますが、都市部で観測されているヒートアイランド現象については、ほとんど反論は無いようです。ヒートアイランド現象について紹介します。

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ヒートアイランド現象とは?その原因は?

ヒートアイランド現象とは、都市部の気温が周囲よりも高くなる現象のことです。地図上で気温ど色分けして表示した時に、都市部だけ海に浮かぶ島のように浮かび上がって見えることから、このように呼ばれるようになりました。

関東の場合、東京都心を中心に高温になるエリアが関東平野を覆うように広がることが多くなります。都心や横浜の高層ビル・タワーなどの展望台から関東平野を見てみると、ほとんど切れ目なく市街地が広がっているためです。

このように都市部の気温が高くなる原因は、主に以下の3つが考えられます。

1.アスファルト・コンクリート舗装の増加

市街地の地表面は、多くがアスファルト・コンクリートで舗装され、緑地・水面・水田などが減少しています。緑地・水面・水田からは水分が蒸発する時に熱を奪うため、気温の上昇を抑える効果があります。しかし、アスファルト・コンクリートは、太陽光によって温まりやすく、高温になると輻射熱で周囲を温める効果が大きくなります。

2.建築物の増加

コンクリートなどの人工的な建築物は、太陽光を吸収して温まりやすくなります。日中温められた地表面は、夜間に赤外線を放出し、温度が下がりますが、この放出された赤外線を建築物が再度吸収してしまうため、気温が下がりにくくなります。高層化・高密度化によって天空率が下がること、海風などの風通しが悪くなることも気温の低下を妨げます。

3.人工的な排熱の影響

自動車・エアコンの室外機から排出される熱は相当なものになります。さらにオフィスビス・家庭などで使用されるパソコン、プリンター、コピー機、テレビ、照明などの消費電力を考えても、これらから排出される熱はかなりのものです。ちなみに狭い空間に人間が集まると暑くなります。これは人間も生命活動をしていて、体温から考えても熱源になっています。昼間は都心に人が集まります。ラッシュ時の通勤電車の中、人口密度が高いオフィスの中などを見ても、熱源として無視できないレベルかもしれません。

ヒートアイランド現象で気温は上昇しているのか?

気象庁によれば、100年間で東京の平均気温は3.2℃上昇しています(*1931年から2015年のデータから100年あたりの変化率を算出)。これがヒートアイランド現象のみの影響なのか、地球温暖化の影響も加味されているのかは議論が分かれますが、ヒートアイランド現象による影響があることは間違い無いでしょう。

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春夏秋冬別に見てみると、実は夏の気温上昇は2.0℃でもっとも小さく、冬が4.3℃でもっとも上昇幅が大きくなっています。夏の気温が高くなると熱中症の搬送件数が増え、豪雨にも影響を与えると考えられますので、ヒートアイランド現象が注目されることが多くなります。しかし、夏以外の季節の方が温度上昇幅が大きいことは案外見落とされがちな点です。

ヒートアイランド現象を抑えるための対策は?

東京都が進めている対策は、新築・改築時の屋上緑化の義務化、公立小中学校の校庭の芝生化、保水性舗装の推進です。保水性舗装は、雨水などの水分を蓄えておくことのできる舗装で、気温が高くなると蒸発し、熱を奪います。また遮熱性舗装についても、同様に推進されています。遮熱性舗装については、こちらの記事「ヒートアイランド現象の対策で舗装を遮熱性にする効果は?」をご覧ください。

個人レベルでできることとしては以下のようなものが挙げられます。

1.家庭での省エネルギー

夏はエアコンの設定温度を上げる(一般に28℃と言われていますが、必ずしも設定温度に部屋の温度がならないこともありますので、熱中症に注意して調節しましょう)、冬は下げる(一般に20℃と言われていますが、同様に調節しましょう)。使用していない電気製品の電源を抜く、テレビの付けっ放しを止めるなど。

2.節水

水道の水は、かなりのエネルギーを投入して浄化され、ポンプで各家庭まで送られてきています。水の無駄使いはエネルギーの無駄使いであり、エネルギーの消費は熱を発生させますので、ヒートアイランド現象につながります。無駄使いしないようにしましょう。

3.車の使用を控える

車は非常に便利ですが、電車・バスなどの公共の交通機関に比べると、人間一人当たりの輸送に多くのエネルギーを消費します。少し気温が高くなっただけでも、車内はかなり高温になり、エアコンを使用することになります。それはヒートアイランド現象に直結します。特に多くの人が車を利用し、渋滞すれば、非常にエネルギー効率が悪くなり、熱が発生します。

4.マイバックを使う・モノを大切にする

買い物の時のビニール袋を使用せず、マイバッグを使用する人が増えています。このようにものを使い捨てにする習慣を改めていけば、省エネルギーにつながります。これはビニール袋に限りませんが、モノを製造し、輸送・販売する時に使用されるエネルギーを考えると莫大なエネルギーであることがわかります。

5.植物を植える

家庭でも少しでも植物を育て、緑を増やすことはヒートアイランド現象抑制に役立つでしょう。アスファルト・コンクリートで舗装されている場合でも、プランターに植物を植え、それを舗装されているところにおけば、j舗装面を遮光し、植物による蒸散効果が期待できます。

まとめ

ヒートアイランド現象によって日本の都市部の気温は上昇しています。アスファルト・コンクリートなどによる舗装の増加、エアコン・自動車・電気製品からの排熱の増加などがその主要因です。

気候変動による影響は計り知れず、また省エネルギーの観点からも対策をすべきです。しかし、人口が減少する時代になった日本では、人口が減少することによって消費エネルギーが減少し、ヒートアイランド現象も抑制される日が来るかもしれません。

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