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QD-OLEDの寿命・焼き付きは?デメリットは?ソニーとシャープがテレビ、DELLがモニターに搭載!

QD-OLED量子ドットディスプレイ

2023年モデルで、ソニー(SONY)に続いてシャープ(SHARP)がQD-OLEDパネルを搭載したテレビを発売しました!選択肢が増えましたね!

QD-OLEDパネルは、テレビ用に製品化されているディスプレイパネルとしては、2024年1月時点において世界最高峰の高画質と評価されているものの1つです。

ディスプレイパネルの画質は、複数の特性で評価されるため、単純比較が難しいのですが、主要なテレビメーカーがラインナップの最高峰に設定している製品を見れば、おおよその総合評価結果がわかります。

ソニーはQD-OLEDパネル、パナソニックはマイクロレンズ有機ELパネル、シャープはミニLEDの液晶パネルです。いずれも極めて高い画質であることは間違いありません。

QD-OLEDパネルは、従来の有機ELテレビよりも高輝度での色域が広く、初めて見るような輝きのある映像が楽しめます。コントラストも高く、メリハリのある映像が表示できます。


モニターでは、DELL ALIENWARE 34インチ曲面QD-有機ELゲーミングモニター(AW3423DW)に搭載されています。


QD-OLEDとはどのようなものでしょうか?有機ELとはどこが違うのでしょうか?これから普及するのでしょうか?

その原理、メリット・デメリット、寿命・焼き付きなどについて紹介します。

以下に解説します。

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QD-OLEDの原理・構造・メリット・寿命・焼き付きは?

サムスンが開発したQD-OLEDとは?原理・構造・メリット

サムスンが開発したQD-OLEDとは、青色有機ELパネルの上に赤色と緑色の量子ドットを画素ごとに積層した構造のディスプレイパネルです。

1つの画素(ピクセル)は、RGB(赤色・緑色・青色)のサブピクセルから構成されます。つまり、青色のサブピクセルは青色有機ELからの光をそのまま用いるのですが、赤色と緑色のサブピクセルには量子ドット層が積層されていて、青色光を吸収してそれぞれ赤色と緑色の光に変換して放出するという原理(仕組み)となっています。

量子ドットからの放出光の発光スペクトル幅は、通常の有機ELの発光スペクトル幅よりも狭く、RGBを混色することでより多くの色を表示できます(広色域化が可能です)。

サムスンのプレスリリースによれば、第1世代のQD-OLEDパネルのカラーボリュームはDCI-P3比で120%、色域はDCI-P3比で99%、BT.2020比で90%と、現在販売中のテレビと比較しても最高水準の広色域です。量子ドットの効果が十分に発揮されていますね。

輝度は1000nits、ピーク輝度は1500nits、黒輝度は0.0005nits。視野角はかなり広いです。

2023年に製品に搭載され始めた第2世代のQD-OLEDはさらに性能向上しています。

LGのカラーフィルター方式の有機ELが白色からRGB(赤色・緑色・青色)の光を取り出す仕組みであることに比べ、青色光を赤色・緑色に変換する方式であるため、高効率で、高輝度・低消費電力となります。また量子ドット層で光が広角に放出するため、広視野角となります。

QD-OLEDの原理的な長所(メリット)が発揮されていますね。

QD-OLEDの寿命・焼き付き

QD-OLEDの寿命と焼き付きについては、青色有機EL(OLED)に関する部分と積層されている量子ドット(QD)に関する部分に分けて考える必要があります。

一般的には、メーカーは開発段階で加速試験(耐久性試験)を行い、製品として十分な寿命・耐久性があることを確認し、発売しますので、基本的には許容される程度の寿命・耐久性があると考えられます。

寿命については、いずれのメーカーも、「寿命〇〇時間」とは発表しません。使い方や使用環境の影響もありますので、安易に「寿命〇〇時間」と発表してしまうとクレームが多発しかねないためでしょう。

また発売後、実際にユーザーが使用し、どの程度の確率で故障等が発生したのかというデータをメーカーは記録しているはずですが、2022年7月16日に発売されたばかりの新製品なので、そのようなデータが蓄積されるのはこれからになります。

最近の有機ELの寿命・耐久性向上は、販売されている有機ELテレビを見ても目覚ましいものがあり、材料、デバイス、システム的にそれらの最新技術が投入されていれば十分なものと期待されます。

量子ドット(QD)についても、材料、封止技術などの点で急速に進歩しています。量子ドットは、酸素・水分に弱く、バリアフィルムを使用するなどして、これらからプロテクトする必要があります。また熱にも弱く、LEDに直接載せるなどの高熱になる部分には使えませんでした。

最近、量子ドット分野で有名なNanosysというメーカーは、プラスチックシートの成形温度(おそらく200℃以上)でも耐えられ、シートに成形後に通常の酸素・水分が存在する環境下でもバリアフィルムなしで使えるような量子ドットの開発に成功しています。

このような最新の耐久性に優れる量子ドットを使用できれば、寿命・焼き付きのリスクもかなり低減できるのではないかと期待されます。

QD-OLEDのデメリット

非常に優れた画質を誇るQD-OLEDですが、デメリットはあるのでしょうか?

2024年1月時点で言えるデメリットは、価格が高いことと販売実績が乏しいことです。

メーカーは、猛烈な勢いで低価格化を進めていくと予想されますが、他の製品も同様な努力をしているわけですので、しばらくは他の製品よりは高い状況が続くでしょう。

新しい方式の製品が発売される時は、実績がないことは止むを得ません。販売台数を伸ばし、ユーザーからのフィードバックを受け、改良を重ねて製品として成熟していくものですので、第1世代の製品については作り込みの甘さや信頼性の点でどうしても不利になります。

つまり、後継機種は改良が加えられ、より優れたものになるのがよくあります。

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QD-OLEDとOLEDの違い!比較!

ソニーのテレビに搭載されたQD-OLEDとOLEDの比較

ここではよくある疑問として、同じソニーのテレビブラビアの中でQD-OLED「A95Kシリーズ」と従来からの有機ELテレビ「A80Kシリーズ」などがあり、「どのような違いがあるのか?」というものです。

従来からの有機ELパネルは、LG Displayが生産しているもので、赤色・緑色・青色の発光層を積層し、白色とし、カラーフィルターを用いてフルカラー表示をする方式です。ここではこの方式を「White OLED」と呼ぶこととします。

White OLEDは、カラーフィルターを使用するため、この部分で光利用効率が1/3以下になってしまいます。白色光の中から各サブピクセルで赤色・緑色・青色の内の1つを取り出し、他の2つの光を吸収してしまうためです。製品では、白色のサブピクセルを設けるなどの工夫で、できるだけ効率を高める努力をしていますが、要するにカラーフィルターでの光エネルギーロスが大きいということです。

QD-OLEDでは、カラーフィルターを使用しませんので、White OLEDに比べて効率が向上します。量子ドットの青色光から赤色光あるいは緑色光に波長変換する効率が高いためです。

その結果、高輝度表示が可能となります。また同じ輝度であれば、低消費電力化が可能です。製品としては、高輝度化と低消費電力化のバランスを調整しているでしょう。

それでは実際の製品で確認してみましょう!インチサイズを揃えて、55V型のXRJ-55A95KとXRJ-55A80Kで比較します。



公式サイトのスペックシート(仕様表)を見ると消費電力は以下のようになっています。

QD-OLED XRJ-55A95K: 332W
White OLED XRJ-55A80K: 351W

確かにQD-OLEDの方が低消費電力です。最大輝度のデータが記載されていないので確認できませんが、従来よりも高輝度であることをアピールできるレベルにしながら、低消費電力化も達成しているようです。

有機ELテレビは、液晶テレビよりも消費電力が高いことが指摘されています。QD-OLEDも有機ELのラインアップに入れられていますので、これにより有機ELテレビの低消費電力化に貢献しているようです。まだ液晶テレビの方がかなり消費電力が低いですが・・・。

前述のようにQD-OLEDのダントツのメリットの1つが、広色域化です。量子ドットは液晶テレビでも利用されている色域を広げるための技術ですので、これを使えば広色域化に効果があることは誰もが認めることです。

残念ながら、スペックシートに色域の定量的なデータが記載されていませんので、客観的な比較ができないのですが、間違いなく現在販売されているテレビの中ではトップレベルの色域と考えられます。

SONY BRAVIAの2022年モデルについてはこちらの記事で紹介しています。

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QD-OLEDテレビ

ソニーに続いてシャープからもQD-OLEDテレビが発売されましたので、好きな方を選べますね!

ソニーQD-OLEDテレビA95K

QD-OLEDは、世界で初めてテレビに搭載された新しい方式のテレビで、前述のように魅力的な性能です。これに魅力を感じて、高額でもすぐに買いたいという方には、2022年7月16日に発売された「A95Kシリーズ」はおすすめです!

ソニーは、A95Kシリーズをこれまでの有機ELテレビよりも上のグレードの、有機ELテレビのフラッグシップモデルと位置付けて販売開始しました。

フラッグシップモデルですので、性能的に最高峰ですが、価格も最高峰です。


以下、これを「高すぎる!」と感じる方のみご覧ください。

まずテレビの価格は発売直後がもっとも高く、その後、徐々に価格が低下し、高価格帯の機種は1年後に3割程度まで下がることが多いです(*テレビが安い時期についてこちらの記事で紹介しています)。

2022年は半導体不足、インフレ、国際情勢の緊迫化など、従来とは異なることも多いため、必ずしもこれまでと同じようになるとは限りませんが、1年程度待つとかなり値下がりする可能性が高いです。発売時の価格から3割引と考えると、かなりの金額差ですね。

同じ商品がわずか1年待つだけでここまで安くなる可能性があるので、とりあえず「値下がりを待つ」というのも悪くない判断でしょう。

もう1つ重要なポイントがあります。それはQD-OLEDとして初めての製品であるということです。

サムスンが新しい製造設備に投資して量産を開始したばかりです。常識的には、今後、改善が進められ、歩留まりが向上し、投資の回収が進んでいけば、さらにコストダウンして安くなる可能性が高いです。

またこの種の製品は、初代よりも2〜3回程度モデルチェンジした製品の方が、洗練され、完成度が高まることが多いです。急ぐ必要が無ければ、もう少し待つという方法もアリでしょう。

量子ドットディスプレイの基礎知識については、こちら記事「量子ドットディスプレイとは?デメリットとQLEDの原理などについて解説!」で紹介しています。

シャープQD-OLEDテレビFS1

シャープからはFS1ラインとして、QD-OLEDパネルを搭載したテレビが発売されました。

ソニーのA95Kと比べて1年遅れての市場投入ですので、断然有利な点が1つあります。それは第2世代のQD-OLEDパネルを搭載していることです。

ソニーがA95Kの後継機種を2023年モデルで投入してこなかったことが原因でもあるのですが、ディスプレイパネルレベルで大きく進歩しているので、これは大きなアイールポイントになるでしょう。

QD-OLEDは、高輝度での色が鮮やかです。従来の有機ELテレビなどでは、高輝度になると色が白っぽくなることがあったのですが、QD-OLEDではクッキリ鮮やかです。その様子が以下の動画などで紹介されています。

こんな高画質なテレビが、このぐらいの価格で買えることに感動してしまいます!


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現在販売中のテレビの中でもっとも高画質なテレビの1つと言えるでしょう。

QD-OLEDモニターも登場

DELL ALIENWARE 34インチ曲面QD-有機ELゲーミングモニター AW3423DW

ソニーのテレビのブラビア以外では、Dellのゲーム向けブランドAlienwareから34インチ(3440 x 1400)の大きなモニターとして、QD-OLEDのパネルが搭載されて発売されています。

世界初QD-OLEDパネルを採用し、ゲーム画面を驚くほど色鮮やかな色彩で表現する34インチワイド曲面QHDゲーミングモニターです。

DCI-P3カバー率99.3%、最大輝度1000nit、リフレッシュレートは175Hz、応答速度0.1ms、解像度3440×1440のハイスペックモデルです。


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