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加湿器で湿度が上がらない原因は?パワー不足?加湿が追いつかないなら要チェック!

ライフ

加湿器を使っているのに、部屋の湿度が上がらないというトラブルがあります。その原因は何なのでしょうか?

まず最初にチェックした方がよいよくある原因は、主に加湿器に関するものと、加湿器を使用している部屋に関するものがあります。

加湿器に関する原因としては、加湿器が正常に動作しているのであれば、使用する部屋の空間に対してパワー不足である可能性があります。適用畳数などをチェックするとよいでしょう。

部屋に関する原因としては、例えば換気扇によりせっかく加湿された水蒸気が外部に排出されてしまっている可能性があります。

その他、いろいろな原因が考えられますので、加湿器で部屋の湿度が上がらない原因と対処方法についてさらに詳しく紹介します!

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加湿器で湿度が上がらない原因

部屋の湿度を測定してみると、加湿器を使ってどんどん加湿しているのに、湿度が上がらないことがあります。以下のようないくつかの原因が考えられます。

加湿器のパワー不足・適用床面積(適用畳数)よりも部屋が広い

加湿器には、通常、「適用床面積」あるいは「適用畳数(和室と洋室)」が定められています。部屋のサイズが、使用している加湿器の適用床面積よりも広ければ、基本的には加湿器のパワーが不足しています。

また「適用床面積」・「適用畳数」は、その加湿器が室温20度で湿度60度に維持できる部屋の広さを表しています。室温を20度よりも高くすると、より多くの加湿能力が必要となりますので、維持できる湿度が下がります。

適用畳数が和室と洋室で異なるのは、一般的には木造和室の方がプレハブ洋室に比べ部屋の密閉性が低く、加湿した空気が外に漏れ、外部の乾燥した空気が流入しやすいからです。そのため和室の方が洋室よりも適用畳数が小さくなっています。

また一般的には適用床面積・適用畳数で加湿器のパワーが表されますが、同じ面積の部屋でも天井の高さが違えば空間の容積が違いますので、必要な加湿器のパワーが異なります。天井の高い部屋はより多くのパワーが必要となります。

換気が強い・換気扇の使用

最近は日本の住宅も断熱性が高くなっており、部屋の密閉性も改善されています。しかし、住宅によっては密閉性が低く、隙間風が入ってくるような部屋もあるかもしれません。

程度の問題はありますが、加湿した空気がどんどん漏れて、部屋の中に乾燥した空気が入ってくるような換気が強い部屋では加湿しても湿度は上がり難いです。

案外見落としがちなのは換気扇の使用です。リビングとキッチンが空間的につながっている住宅が多いですが、キッチンの換気扇はかなり換気能力が高いです。お料理をする際などに使用することは問題ないですが、常に換気扇を回し続けると、加湿器で加湿しても追いつかないです。

部屋の温度が高い

冬場は外気温が下がるので部屋を暖めますが、温度が高くなり過ぎてしまうことがあります。同じ湿度でも、温度が高い空気の方がより多くの水蒸気を含んでいます。その差は案外大きく、室温20度よりも25度の方がかなり多くの水蒸気を含みます。

つまり、加湿器でその水蒸気を補って湿度を上げようとすると、室温20度よりも25度の方が大量の水蒸気を供給しなければなりません。

前述のように加湿器の適用床面積は20度の室温を想定して定められていますので、室温を25度にしたら「パワー不足」になってしまうことがあります。

加湿器が故障している

加湿器が故障してしまっているケースもあります。家電製品ですので、いつかは壊れます。給水した水がしっかり水蒸気となって放出されているのか確認しましょう。またフィルターなどが目詰まりしていることもありますので、しっかり清掃しましょう。

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加湿器で部屋の湿度が上がらない場合の対処方法

前述のような加湿器を使っても部屋の湿度が上がらない原因から、以下のような対処方法が考えられます。

加湿器の適用床面積(適用畳数)を広いものにする

これから加湿器を購入する場合は、適用床面積・適用畳数が少し大きいものを選ぶと良いでしょう。特に天井の高い部屋の場合は要注意です。

すでに加湿器を使用している場合は、よりパワーの大きなものに買い換えるか、新たに購入して2台同時に使用するという方法もあります。追加費用がかかりますが、これがもっとも確実で簡単な解決方法です。

部屋の換気の状況を改善する

単純なことですが、部屋のドアを開けてしまっている時間が長いと、加湿してもどんどん部屋の外へ水蒸気が逃げてしまいます。換気扇を回している場合は、できるだけ止めてみましょう。

部屋の暖房の設定温度を下げる

外気温が低くなると部屋の暖房を高めにしがちですが、衣類で調整して、あまり暖房の設定温度を高くし過ぎないようにしましょう。通常の加湿器の適用畳数は室温20度を想定していますので、これに近づけるほど湿度をコントロールしやすくなります。

定期的にフィルターの清掃をする

水道水を使用していても、徐々に加湿器内ない水に含まれているミネラルが蓄積していきます。これがフィルターの目詰まりの原因になりますので、定期的に清掃し、加湿器の本来の性能を発揮できるようにしましょう。

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加湿器で部屋の湿度が上がらない場合の改善例

私は、たまたま職場で席の異動があり、ある部屋に入ることになりました。その部屋が非常に乾燥していて、喉が痛くなり、耐え切れなくなったので慌てて自費で加湿器を買いました。実際に使用してみると、加湿器を使わない場合よりはさすがに湿度は上がるのですが、湿度が40%以下になってしまい、不十分です。

どうやらエアコンが古く、部屋の中の温度にムラがあるようで、加湿能力が間に合わないようです。加湿器をもう一台増やせば確実に解決できると思いますが、追加費用をかけたくなかったので、その他の方法を試行錯誤してみました。

まず部屋のエアコンの設定温度を下げました。これは前述のように直接的な効果があります。

さらに退社時に加湿器のタンクに給水し、加湿器を動かしながらエアコンの電源を切っておきました。幸い、翌日の朝に部屋に来た時の室温は(日によって違いはありますが)7-8度程度しか下がってなく、結露することはありませんでした。

加湿器のタンクは空になっていましたが、つまりはその分の水が空気中に加えられていたので、いつもよりも高めの湿度となっていました。その日はその湿度からスタートしたので、前日よりは高い湿度まで上げることが出来ました。

部屋にある多くのものが多少なりとも吸湿します。乾燥した日が続くと、部屋にあるものも乾燥し、加湿してもそのようなものに吸湿されてしまうものもあるでしょう。例えば木材が湿度によって水分を吸ったり、放出したりする調湿作用を発揮することはよく知られています。衣類・タオルなどが水分を吸収することは言うまでもありませんし、紙やプラスチックも吸湿します。

そのような観点からも、前述のように退室後も加湿し続けておけば、部屋内にあるものも適度に吸湿して、昼間の在室時の湿度も徐々に上がりやすくなります。

以上まとめると、(1)部屋の温度を我慢できる範囲で下げる、(2)退室時も部屋の中を加湿しておく、といった方法で湿度を高くすることができました。湿度が上がらなくてお困りの方は一度お試し下さい。ただし、あまりにも加湿器の能力が低過ぎる場合はパワーのある機種に替えることをおすすめします。

基本は加湿器で部屋の湿度を調節する

部屋が乾燥している場合は、洗濯物を干すなどによっても加湿することができます。しかし、洗濯物の量にもよりますが、あまり加湿能力が高くないですし、毎日洗濯物を加湿のために部屋に干すのも面倒です。また職場などでは洗濯物を干すということもできないでしょう。

部屋の空気が乾いていると感じたら、やはり加湿器を使って加湿するのが便利です。最近のほとんどの加湿器には湿度センサーがついていて、部屋の湿度を測定し、おおよそ好みの湿度になるように調節してくれます。加湿器以外の方法では部屋の湿度をある範囲に調節するということは難しいでしょう。

天井の高さにもよりますが、エアコンで暖房した10畳以上の部屋で、加湿器で1日加湿をしてみると、タンク一杯に入れた水を全て使い切ってしまうことがあります。これだけ多くの水を空気中に送り込んでいるのかと驚くことが多いです。やはり加湿器を使わないと大量の水を空気中に送り込むことは難しいでしょう。

加湿器の効果を確認するためには、部屋に温度・湿度計を置く方が良いでしょう。温度・湿度と喉の渇き・快適さなどを体験してリンクできれば、湿度を調節する意義が実感できるでしょう。

まとめ

加湿器の適用畳数とパワー不足の場合の解消法について紹介しました。加湿することで喉を守り、風邪・インフルエンザを予防できれば、加湿器の費用程度は「安い」と思えるでしょう!

加湿器の雑菌が繁殖しない正しい使い方についてこちらの記事で紹介しています。

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